テン・イヤーズ・アフター
テン・イヤーズ・アフター | |
---|---|
ドイツ・シュパルト公演(2015年8月) | |
基本情報 | |
別名 | The Jaybirds(1961年 - 1966年) |
出身地 | イングランド ノッティンガムシャー州ノッティンガム |
ジャンル | ブルースロック[1] |
活動期間 | |
レーベル | |
公式サイト | ten-years-after.co.uk |
メンバー | |
旧メンバー |
|
テン・イヤーズ・アフター(Ten Years After)は、イングランド出身のブルースロック・バンド。
1960年代に隆盛したハードブルースの代表的グループ。後のハードロックを形成する過渡期において、重要な役割を果たした。一度解散したが、1980年代以降から再始動している。
概要
[編集]ブルースをベースにジャズやリズム・アンド・ブルースなど、多様なセンスを持ったハードロックの原型とも言える楽曲をプレイしていた。ギタリストのアルヴィン・リーが弾くマシンガン・ピッキングは当時のギターの中でも異彩を放っている。
バンド名の由来は「バンドが10年後も存続しているように」という願いから。しかし、1974年に解散したため叶わなかったが、その後に再結成している。
略歴
[編集][2]1961年頃、ノッティンガムにてイヴァン・ジェイを中心として発足。翌1962年に「The Jaybirds」を結成。1965年に首都ロンドンへ進出し、メンバーの変遷を経た翌1966年から現行名「テン・イヤーズ・アフター」で活動を開始。
1967年、セルフタイトルのファースト・アルバムから早くも賞賛を受け、1968年には初の全米ツアーも行っている[3]。更に1969年の「ウッドストック・フェスティバル」における代表曲「I'm Going Home」の演奏がきっかけで、人気を確固たるものとした。
1972年5月に「プロコル・ハルム」とのジョイント・コンサートで初来日を果たす。また、1973年6月、アルバート・ハモンドを伴って再来日を果たした際、レオ・ライオンズのあまりにも激しいプレイのため、ベース・ギターの弦が切れたのは有名である。
1974年にバンドは解散。解散後、リーはソロとして活躍した。また、ライオンズはマイケル・シェンカー時代の「UFO」の音楽プロデューサーとして名を馳せた。散発的に再結成も行っている。
1975年8月4日、アメリカはサンフランシスコのウィンターランドのコンサートにてアメリカでのフェアウェル・コンサートのため、一時的に再結成。また、1983年7月1日のロンドン「マーキークラブ25周年記念コンサート」においても、一夜限りの再結成として出演した。
- 再始動以降
1988年頃から本格的に再始動し、翌年8月に15年ぶりのアルバム『アバウト・タイム』を発表。
2003年、アルヴィン・リーに代わり、ジョー・グーチが加入。
自主レーベル「Ten Years After Records」を設立し、2004年に第一弾アルバム『Now』を発表。
2013年3月6日、アルヴィン・リーがスペインにて外科手術の際の予期せぬ合併症のため死去[4]。同年12月30日、レオ・ライオンズ、ジョー・グーチが脱退し、「Hundred Seventy Split」の活動に専念する[5]。
2014年、マーカス・ボンファンティ(ギター/ボーカル)、コリン・ホッジキンソン(ベース)が加入。
2017年、9年ぶり13枚目のアルバム『A Sting in the Tale』を発表[6]。
メンバー
[編集]現ラインナップ
[編集]- マーカス・ボンファンティ (Marcus Bonfanti) - ボーカル、ギター (2014年– )
- チック・チャーチル (Chick Churchill) - キーボード (1966年– )
- コリン・ホッジキンソン (Colin Hodgkinson) - ベース (2014年– )
- リック・リー (Ric Lee) - ドラムス (1966年– )
-
マーカス・ボンファンティ(Vo/G) 2015年
-
チック・チャーチル(Key) 2015年
-
コリン・ホッジキンソン(B) 2015年
-
リック・リー(Ds) 2015年
旧メンバー
[編集]- アルヴィン・リー (Alvin Lee) - ボーカル、ギター、ブルースハープ (1966年–2003年) ※2013年死去
- レオ・ライオンズ (Leo Lyons) - ベース (1966年–2014年)
- ジョー・グーチ (Joe Gooch) - ボーカル、ギター (2003年–2014年)
-
アルヴィン・リー(Vo/G) 1975年
-
レオ・ライオンズ(B) 2009年
-
ジョー・グーチ(Vo/G) 2009年
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『テン・イヤーズ・アフター・ファースト』 - Ten Years After (1967年)
- 『ストーンドヘンジ』 - Stonedhenge (1969年)
- 『夜明けのない朝』 - Ssssh (1969年)
- 『クリックルウッド・グリーン』 - Cricklewood Green (1970年)
- 『ワット』 - Watt (1970年)
- 『スペース・イン・タイム』 - A Space in Time (1971年)
- 『ロックンロール・ミュージック・トゥ・ザ・ワールド』 - Rock & Roll Music to the World (1972年)
- 『バイブレーションズ』 - Positive Vibrations (1974年)
- 『アバウト・タイム』 - About Time (1989年)
- Now (2004年)
- Roadworks (2005年)
- Evolution (2008年)
- A Sting in the Tale (2017年)
ライブ・アルバム
[編集]- 『イン・コンサート』 - Undead (1968年)
- 『ライヴ!』 - Recorded Live (1973年)
- 『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』 - Live at the Fillmore East 1970 (2001年)
- Roadworks (2005年)
- The Name Remains the Same (2014年)
脚注
[編集]- ^ Paoletta, ed (January 19, 2002). “Reviews & Previews”. Billboard (Nielsen Business Media) 114 (3): 24. ISSN 0006-2510 .
- ^ Ten Years After TOWER RECORDS 2012年7月30日
- ^ “Alvin Lee - Ten Years After Gigs 1968”. alvinlee.com. 2018年2月22日閲覧。
- ^ 速弾きギタリストの元祖、テン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リー、急逝 BARKS 2013年3月7日
- ^ テン・イヤーズ・アフターからレオ・ライオンズとジョー・グーチが脱退 amass 2014年4月12日
- ^ テン・イヤーズ・アフターが9年ぶりの新アルバム『A Sting in the Tale』を発売、新曲のMVあり amass 2017年10月19日