デヴィッド・サイドラー
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デヴィッド・サイドラー David Seidler | |||||||||||||||||
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生年月日 | 1937年8月4日 | ||||||||||||||||
没年月日 | 2024年3月16日(86歳没) | ||||||||||||||||
出身地 | イギリス・ロンドン | ||||||||||||||||
死没地 | ニュージーランド | ||||||||||||||||
国籍 | イギリス、 アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||
職業 | 脚本家 | ||||||||||||||||
ジャンル | 舞台、テレビ、映画 | ||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||
『タッカー』 『英国王のスピーチ』 | |||||||||||||||||
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デヴィッド・サイドラー(David Seidler, 1937年8月4日 - 2024年3月16日)は、イギリス系アメリカ人の舞台、テレビ、映画の脚本家である[1][2]。
生い立ち
[編集]父方の祖父母をホロコーストによって失っている[3]。幼児期はロンドンで過ごし、中産階級家庭で育てられた[4]。父のバーナードは毛皮ブローカーだった。第二次世界大戦時のザ・ブリッツで住んでいたアパートが爆撃されると、一家はサリーのリングフィールドに移った[1]。さらに戦争が続くと一家はアメリカニューヨーク州ロングアイランドに逃れ、そこへボートで旅している頃にサイドラーは吃音になってしまう[5]。サイドラーは、自分の吃音は戦争による精神的ストレスが原因であると考え、10代の頃は吃音で他人が不愉快にならぬよう、無口な人間として過ごしてきた[4]。
キャリア
[編集]40歳の時にフランシス・フォード・コッポラ監督の『タッカー』の脚本を書き、ハリウッドでのキャリアがスタートする[1]。
2010年には長年脚本を温めていた、ジョージ6世が吃音を克服する姿を描いた映画『英国王のスピーチ』が公開され、これがトロント国際映画祭などで絶賛され、以後様々な賞を受賞する。サイドラー自身もアカデミー脚本賞、英国アカデミー賞オリジナル脚本賞などを受賞した。
私生活
[編集]サイドラーは2005年後半に咽喉癌と診断されたが、2011年2月現在は鎮静している[1]。
2024年3月16日、ニュージーランドへのフライフィッシングの遠征中に死去。86歳没[6]。
フィルモグラフィ
[編集]映画
[編集]- タッカー Tucker: The Man and His Dream (1988)
- 魔法の剣 キャメロット Quest for Camelot (1998)
- 王様と私 The King and I (1999)
- 人気家族パートリッジ/スターはつらいよ! Come On, Get Happy: The Partridge Family Story (1999)
- 英国王のスピーチ The King's Speech (2010)
テレビ
[編集]- Malice in Wonderland (1985) テレビ映画
- 海運王オナシス/世界で最も富を得た男 Onassis: The Richest Man in the World (1988) テレビ映画
- アリッサ・ミラノのゴールドラッシュ Goldrush: A Real Life Alaskan Adventure (1988) テレビ映画
- マスター・オブ・ザ・ドラゴン Son of the Dragon (2006) ミニシリーズ
- カンフー・キングダム Kung Fu Killer (2008) テレビ映画
受賞・ノミネート
[編集]賞 | 年 | 部門 | 作品名 | 結果 |
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英国アカデミー賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | 英国王のスピーチ | 受賞 |
アカデミー賞 | 2010年 | 脚本賞 | 受賞 | |
ゴールデングローブ賞 | 2010年 | 脚本賞 | ノミネート | |
放送映画批評家協会賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | 受賞 | |
英国インディペンデント映画賞 | 2010年 | 脚本賞 | 受賞 | |
サテライト賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | 受賞 | |
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 2010年 | 脚本賞 | 次点 | |
サンディエゴ映画批評家協会賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
シカゴ映画批評家協会賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | ノミネート | |
オンライン映画批評家協会賞 | 2010年 | オリジナル脚本賞 | ノミネート |
出典
[編集]- ^ a b c d David Seidler (2010年12月20日). “How the 'naughty word' cured the King's stutter (and mine)”. Daily Mail. 2011年1月26日閲覧。
- ^ a b “David Seidler, 'The King's Speech' writer, and his commoner cause”. ロサンゼルス・タイムズ (2010年12月9日). 2011年1月27日閲覧。
- ^ Jpost.comBy JTA 01/17/2011 17:53
- ^ a b Screenwriter’s stammer inspires ‘Speech’ November 23, 2010, Naomi Pfefferman, Jewish Journal
- ^ David Seidler - Script Writer of The King's Speech (Episode 240) Archived 2010年12月29日, at the Wayback Machine.Stuttertalk, Podcast, (retrieved 27/01/10)
- ^ Haring, Bruce (2024年3月17日). “David Seidler Dies: Academy Award-Winning Writer For ‘The King’s Speech’ Was 86” (英語). Deadline. 2024年3月17日閲覧。