三津七湊
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三津七湊(さんしんしちそう)とは、室町時代末に成立した日本最古の海洋法規集である『廻船式目』に、日本の十大港湾として記されている三津・七湊の港湾都市の総称[1]。
三津
[編集]廻船式目
[編集]武備志
[編集]中国明代の歴史書『武備志』では、次の3港が「日本三津」「三箇の津(さんがのつ)」として記されている[2]。
七湊
[編集]- 三国湊 - 越前国坂井郡(福井県坂井市)、九頭竜川河口
- 本吉湊(美川港) - 加賀国石川郡・能美郡(石川県白山市(旧:美川町))、手取川河口
- 輪島湊 - 能登国鳳至郡(石川県輪島市)、河原田川河口
- 岩瀬湊 - 越中国新川郡(富山県富山市)、神通川河口
- 今町湊(直江津) - 越後国頸城郡(新潟県上越市)、関川河口
- 土崎湊(秋田湊) - 出羽国秋田郡(秋田県秋田市)、雄物川河口
- 十三湊 - 陸奥国(津軽、青森県五所川原市)、岩木川河口
これらは日本海交易の拠点として栄え、近世には北前船の寄港地ともされた。
脚注
[編集]- ^ 三津、七湊 (PDF) 5/19 ページ 2.中・近世(1)中世の本吉湊、比楽湊・本吉湊(美川漁港)の「みなと文化」(港湾空間高度化環境研究センター)2010-07-16 閲覧
- ^ 古事類苑508頁(古事類苑ページ検索システム)参照。