上田洸太朗
中日ドラゴンズ #67 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 富山県西礪波郡福岡町(現:高岡市) |
生年月日 | 2002年9月6日(22歳) |
身長 体重 |
184 cm 91 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 育成選手ドラフト2位 |
初出場 | 2022年5月12日 |
年俸 | 857万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
派遣歴 | |
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この表について
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上田 洸太朗(うえだ こうたろう、2002年9月6日 - )は、富山県西礪波郡福岡町(現:高岡市)出身[2]のプロ野球選手(投手)。左投左打。中日ドラゴンズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]高岡市立福岡小学校3年時に福岡ヤングホークスで野球を始める[2]。高岡市立福岡中学校時代は高岡ボーイズに所属し[2]、2017年の世界少年野球大会では日本代表に選出され世界一を経験した[3][4]。
プロに行きたい一心で[5]、地元を離れ愛知県の享栄高等学校へ進学すると、1年時の夏からベンチ入りし2年時の秋よりエースとして活躍[6]。冬には愛知県高校野球選抜チームの台湾遠征メンバーに選出され[7]、3年時の春には第92回選抜高等学校野球大会に出場予定であった大阪桐蔭高等学校との練習試合で、4安打完封という結果を残し注目される[6]。夏季愛知県高校野球大会では、初戦の名古屋大谷高等学校戦で先発し7回4安打1失点(自責0)11奪三振の活躍を見せるも[8]、3回戦の愛知産業大学工業高等学校戦では6回に投球が崩れてしまい敗退した[9]。8月に開催されたプロ志望高校生合同練習会では、後にドラフト会議で共に指名される福島章太らを相手に投げ、打者5人に対し1被安打2奪三振無四球の結果を残した[10]。1学年後輩に竹山日向と菊田翔友がいる。
2020年のプロ野球ドラフト会議では、中日ドラゴンズから育成2位指名を受け、12月4日に支度金200万円、年俸300万円で仮契約を結んだ[11]。背番号は203[12]。
中日時代
[編集]2022年5月7日に支配下選手になることが発表され、9日に登録された。背番号は67[13][14]。同月12日の東京ヤクルトスワローズ戦で一軍デビュー戦を先発投手として登板。5回3失点で切り抜けるも、1-3で敗れ敗戦投手に終わった[15]。その後は好投を続けても打線の援護や巡り合わせに恵まれず4つの黒星を喫したが、9月8日の対広島東洋カープ戦を6回無失点に抑え初勝利を記録した[16][注 1]。しかし、同月29日にチームの規律違反のため、謹慎処分を受けた[17](違反内容については公表されていない[18])。10月10日から始まった秋季全体練習に参加しチーム復帰が許された[19][20]。
2023年は、キャンプから二軍スタートとなるが[21]、5月31日に一軍に昇格[22]。一軍では13試合に中継ぎとして登板し、防御率4.50という成績だった[23]。シーズン終了後はドミニカ共和国のウィンターリーグに派遣され、中継ぎとして3試合に登板し無失点の成績を残していたが、先発登板の機会が無かったために11月15日に帰国し、11月25日から台湾で開催されたアジア・ウィンター・ベースボールリーグに参加した[24]。
2024年は、二軍で9試合の登板で2勝4敗、防御率4.81の成績にとどまり[25]、一軍での登板はなかった。10月8日に戦力外通告を受けた[26]。現役続行を希望しており、12球団合同トライアウトを受ける予定である[27]。
選手としての特徴
[編集]最速143km/hのストレートとスライダーが武器で、その他にはカットボール、カーブ、チェンジアップを投げる[6]。クロスファイアのストレートは、球速のわりに打者からは速く感じられる[28]。
五十嵐亮太は上田について「緩急をうまく使えて、腕の振りがムチのようにしなやか」「打者はまっすぐに差し込まれ、変化球は前に出てしまうという感じでタイミングが取りづらい」と評した[29]。
人物
[編集]高校2年時の台湾遠征では、自身と同じく2020年のドラフト会議で指名された髙橋宏斗、中山礼都、中川拓真と共にプレーした[7]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 中日 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | .167 | 169 | 41.1 | 34 | 2 | 17 | 1 | 3 | 33 | 1 | 0 | 15 | 13 | 2.83 | 1.23 |
2023 | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 93 | 20.0 | 22 | 0 | 9 | 0 | 0 | 15 | 0 | 0 | 13 | 10 | 4.50 | 1.55 | |
通算:2年 | 21 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | .167 | 262 | 61.1 | 56 | 2 | 26 | 1 | 3 | 48 | 1 | 0 | 28 | 23 | 3.38 | 1.34 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 中日 | 8 | 1 | 2 | 1 | 0 | .750 |
2023 | 13 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 21 | 2 | 6 | 1 | 0 | .889 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板、初先発登板:2022年5月12日、対東京ヤクルトスワローズ8回戦(明治神宮野球場)、5回3失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、1回裏に村上宗隆から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2022年9月8日、対広島東洋カープ23回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、6回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2022年5月12日、対東京ヤクルトスワローズ8回戦(明治神宮野球場)、2回表に高梨裕稔から見逃し三振
背番号
[編集]- 203(2021年 - 2022年5月8日)
- 67(2022年5月9日 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 球団の育成ドラフト出身選手が先発投手として勝利を記録したのは上田が初めて。
出典
[編集]- ^ 「中日 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月22日閲覧。
- ^ a b c 「1軍可能性ある 本気の覚悟持て 中日育成2位指名 高岡出身・上田投手」『中日新聞』2020年10月28日。2021年1月2日閲覧。
- ^ 「プロ注目最速143キロ左腕、享栄・上田 甲子園中止も些細な出来事「それが僕の価値観」」『Full-Count』2020年7月7日。2020年12月26日閲覧。
- ^ 「2017世界少年野球大会 ジャパンチーム優勝!」『高岡ボーイズ公式サイト』2017年8月13日。2020年12月26日閲覧。
- ^ 「中日・上田洸太朗 育成ドラフト球団初の先発勝利 広島・森下相手でも「ゼロ並べれば負けない」」『中日スポーツ』2022年9月9日。2022年9月10日閲覧。
- ^ a b c d 「中日育成2位・上田洸太朗投手「恩返ししないと…」富山から愛知・享栄に野球留学「お世話になった」」『中日スポーツ』2020年10月27日。2020年12月26日閲覧。
- ^ a b “愛知県選抜は2勝1敗で台湾遠征を終える。18名の選手名鑑もチェック!”. 高校野球ドットコム. (2020年1月15日) 2020年12月26日閲覧。
- ^ 「大先輩の“ダメ出し”にプロ注目左腕の享栄・上田洸太朗は11奪三振も反省「ふがいない立ち上がり」5球団スカウトが視察」『中日スポーツ』2020年7月19日。2020年12月26日閲覧。
- ^ 「2020年 夏季愛知県高校野球大会 3回戦 愛知産大工vs享栄」『高校野球ドットコム愛知版』2020年7月24日。2020年12月26日閲覧。
- ^ 「プロ志望高校生合同練習会/シート打撃詳細」『日刊スポーツ』2020年8月30日。2020年12月27日閲覧。
- ^ 「中日育成2位上田が仮契約 大野雄を目標に「何か吸収できるようにしたい」」『中日スポーツ』2020年12月4日。2020年12月26日閲覧。
- ^ 「中日が新入団9選手の背番号を発表、1位の高橋宏は『19』、2位の森は『28』、3位の土田は『45』」『中日スポーツ』2020年12月11日。2020年12月26日閲覧。
- ^ 「上田洸太朗投手が支配下登録に」『中日ドラゴンズ』2022年5月7日。2022年5月11日閲覧。
- ^ 「【中日】上田洸太朗が支配下登録、憧れ大野雄大に「負けない投手を目指したい」背番67」『日刊スポーツ』2022年5月7日。2022年5月7日閲覧。
- ^ 「中日・立浪監督「楽しみな投手が出てきた」5回3失点の19歳上田を評価「この球場で十分責任を果たした」」『中日スポーツ』2022年5月12日。2022年5月13日閲覧。
- ^ 「【中日】上田洸太朗、7度目挑戦で待望のプロ初勝利 先発での育成出身勝利は球団初」『日刊スポーツ』2022年9月8日。2022年9月8日閲覧。
- ^ 「【中日】高卒2年目・上田洸太朗を謹慎処分と発表 チームの規律に違反したため」『スポーツ報知』2022年9月29日。2022年9月29日閲覧。
- ^ 「【中日】上田洸太朗が謹慎処分」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2022年9月29日。2024年10月10日閲覧。
- ^ 「【中日】上田洸太朗がナゴヤ球場で始まった秋季練習に参加 規律違反で9月29日から謹慎もチームに再合流」『スポーツ報知』2022年10月10日。2024年10月10日閲覧。
- ^ 「【中日】規律違反で謹慎処分の上田洸太朗が練習に復帰」『中日スポーツ』2022年10月10日。2022年11月16日閲覧。
- ^ 「【一覧】プロ野球春季キャンプ 1、2軍メンバー振り分け」『日刊スポーツ』2023年2月1日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「鈴木博志、上田洸太朗、郡司裕也が1軍合流 福谷浩司、橋本侑樹、田島慎二を抹消へ【中日】」『中日スポーツ』2023年5月31日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「【中日】上田洸太朗、投手2冠DeNA東克樹の自主トレ参加する「先発で頑張る」47万円増857万円更改」『スポーツ報知』2023年11月21日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「【中日】上田洸太朗、ドミニカ共和国から台湾へ 元竜投ジョーダン氏に教わったツーシームでブレイクだ」『スポーツ報知』2023年11月16日。2023年11月26日閲覧。
- ^ “2024年度 中日ドラゴンズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2024年10月8日閲覧。
- ^ 「【中日】中島宏之、上田洸太朗ら5選手に戦力外通告 垣越建伸は同期同学年根尾を「心から応援」」『日刊スポーツ』2024年10月8日。2024年10月10日閲覧。
- ^ 「中日、上田洸太朗投手に戦力外通告 現役続行希望「野球やれる環境あるなら続けたい」」『Sponichi Annex』2024年10月10日。2024年10月10日閲覧。
- ^ 若狭敬一「高橋宏、森、田島…ドラゴンズの二軍投手24人の“今”を浅尾コーチに聞いてみた」『文春オンライン』2021年6月9日、2頁。2021年9月10日閲覧。
- ^ 「中日の19歳・上田、“4度目の正直”ならず…遠い白星も解説陣は期待「良い投球」」『BASEBALL KING』2021年6月9日。2022年9月8日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 上田洸太朗 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 上田洸太朗 (@koutaro.u.0906.stm) - Instagram