内藤礼
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内藤 礼(ないとう れい、1961年 - )は、日本の美術家[1]。ひそやかで繊細な造形作品と、それを配置し鑑賞する緊張感のある空間からなるインスタレーション作品などを制作。広島県広島市出身、広島女学院中学校・高等学校卒業。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業[1]。2018年度毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
来歴
[編集]2000年まで
[編集]- 1986年、東京都のパルコ・スペース5で初個展『Apocalypse Palace』開催[2]。
- 1991年、佐賀町エキジビット・スペースで「地上にひとつの場所を」発表。
- 1995年、国立国際美術館で個展『みごとに晴れて訪れるを待て』開催。
- 1997年、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて「地上にひとつの場所を」を展示[3]。鑑賞者を一人ずつ数分間だけ招き入れる方法をとったため、長蛇の列となった。同年、フランクフルト近代美術館の企画でカルメル会修道院にて個展『Being Called』開催[3]。
2000年代
[編集]- 2001年、ベネッセアートサイト直島の家プロジェクトで古民家「きんざ」に『地上にひとつの場所を』の直島ヴァージョン「このことを」を設置。
- 2002年、香川県の直島で個展。
- 2003年、アサヒビール芸術文化財団芸術賞受賞。
- 2008年、横浜トリエンナーレ2008に参加。
- 2009年、神奈川県立近代美術館にて個展『すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している』開催[3]。
2010年代
[編集]- 2010年、豊島美術館に「母型」設置。
- 2013年、広島県立美術館にて個展『タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)』を開催。
- 2014年、東京都庭園美術館にて個展『内藤礼 信の感情』を開催。
- 2017年、パリ日本文化会館にて個展『émotions de croire(信の感情)』を開催[3]。テルアビブ美術館にて個展『Two Lives』を開催[3]。
- 2018年、水戸芸術館にて大規模個展『明るい地上には あなたの姿が見える』を開催。
2020年代
[編集]パブリックコレクション
[編集]- きんざ/「このことを」(直島・家プロジェクトベネッセアートサイト直島)
- 「母型/Matrix」(豊島美術館)
作品集
[編集]- 『直島・家プロジェクト第3弾きんざ/「このことを」内藤礼』(ベネッセアートサイト直島)
- 『内藤礼作品集』(筑摩書房)
- 『地上にひとつの場所を』(筑摩書房)
- 『世界によってみられた夢』(ちくま文庫)
- 『内藤礼〈母型〉』(聞き手・中村鐵太郎、左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス)
- 『内藤礼|1985−2015 祝福』(millegraph)
脚注
[編集]- ^ a b 「信仰と美のかたち 可視化された神の像―日本・アジア・西洋 プリミティヴ・アートから現代美術まで」、松井健ほか、2013年、里文出版
- ^ http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/menu/artist/naito_rei/data.html
- ^ a b c d e f 金沢21世紀美術館公式ホームページ、https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1779 (2021年4月17日閲覧)
参考文献
[編集]- 『美術手帖』第664号、1993年1月、p184、美術出版社
- 「信仰と美のかたち 可視化された神の像―日本・アジア・西洋 プリミティヴ・アートから現代美術まで」、松井健ほか、2013年、里文出版