Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
コンテンツにスキップ

北沢彪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きたざわ ひょう
北沢 彪
北沢 彪
本名 菅野 義雄(すげの よしお)[1][2][3]
別名義 北澤 彪[3]
生年月日 (1911-05-18) 1911年5月18日
没年月日 (1980-08-04) 1980年8月4日(69歳没)
出生地 日本の旗 日本 東京市小石川区(現在の東京都文京区
死没地 日本の旗 日本 東京都
身長 174 cm(1963年時点)[4]
職業 俳優
活動期間 1931年 - 1980年
配偶者 堤真佐子
主な作品
テレビドラマ
娘と私
信子とおばあちゃん
ラジオ番組
君の名は
テンプレートを表示

北沢 彪(きたざわ ひょう[4][2]、本名:菅野 義雄(すげの よしお)[1][2][3]1911年5月18日[1][4] - 1980年8月4日)は、日本の俳優[1]東京市小石川区(現在の東京都文京区)出身。妻は俳優の堤真佐子文化学院文学部卒[1][2]

人物・来歴

[編集]

文化学院在学中から演劇活動を行い、1931年、同窓生の長岡輝子らとテアトル・コメディを結成[注釈 1]

昭和12年、劇団解散とともにPCL(東宝の前身)に入社。

復員後はフリーランスで活動し[4]1950年に自宅で朗読(後に演劇)集団やまびこ会を主宰。多くの演劇青年がこれに参加し、本格的な活動を志向することとなり、テアトル・エコーと命名された。1956年劇団現代座を創立[4]。現代座と並行して綜芸プロに所属し[2]、二月プロなどにも所属していた[4]

ラジオでは『君の名は』で主人公の後宮春樹を演じた[注釈 2]

朝の連続テレビ小説記念すべき第一回作品『娘と私』で主演したことでも知られ、今日に至る定番ドラマの確立にも寄与した。

出演

[編集]

映画

[編集]
  • かぐや姫(1935年)
  • 女軍突撃隊(1936年)[2][注釈 3]
  • 球根三銃士(1936年)
  • 吾輩は猫である(1936年)
  • 母なればこそ(1936年)
  • 女人哀愁(1937年)
  • からゆきさん(1937年)
  • 青春部隊(1937年)
  • 日本女性読本(1937年)
  • お嬢さん(1937年)
  • 維新秘話 戦ひの曲(1937年)
  • 美しき鷹(1937年)
  • たそがれの湖(1937年)
  • 世紀の合唱 愛国行進曲(1938年)
  • 新柳桜(1938年)
  • 街に出たお嬢さん(1938年)
  • 冬の宿(1938年)
  • (1938年)
  • 沙羅乙女(1939年)
  • 忠臣蔵(1939年)
  • 上海陸戦隊(1939年)
  • 街(1939年)
  • 君を呼ぶ歌(1939年)
  • 雲月の鈴蘭の妻(1940年)
  • 銀翼の乙女(1940年)
  • 釣鐘草(1940年)
  • 嵐に咲く花(1940年)
  • 二人の世界(1940年)
  • 隣組の合唱(1940年)
  • 大地に祈る(1941年)
  • 虞美人草(1941年)
  • 闘魚(1941年)
  • 指導物語(1941年)
  • 八十八年目の太陽(1941年)
  • 母は死なず(1942年)
  • ハワイ・マレー沖海戦(1942年) - 津村主計長[5]
  • 明日を創る人々(1946年)
  • 或る夜の殿様(1946年)
  • 今ひとたびの(1947年)
  • 女優(1947年)
  • 銀座の踊子(1950年)
  • 夜の緋牡丹(1950年)
  • 風にそよぐ葦(1951年)
  • 宝塚夫人(1951年)
  • 桃の花咲く下で(1951年)
  • 私はシベリヤの捕虜だった(1952年)
  • 蛇と鳩(1953年)
  • 大阪の宿(1954年)
  • 日本敗れず(1954年)
  • 泉へのみち(1955年)
  • 不滅への熱球(1955年)
  • 元禄美少年録(1955年)
  • 嫁ぐ日(1956年)
  • 父と子と母(1956年)
  • のり平の三等亭主 愉快な家族(1956年)
  • 江戸三国志(1956年)
  • 検事とその妹(1956年)
  • あなたも私もお年頃(1956年)
  • 波止場の王者(1956年)
  • 曙荘の殺人(1957年)
  • 新しい背広(1957年)
  • 純愛物語(1957年)
  • 続サラリーマン出世太閤記(1957年)
  • 森と湖のまつり(1958年)
  • 若い素肌(1960年)
  • 大暴れ風来坊(1960年)
  • 美しき抵抗(1960年)
  • 日本のいちばん長い日(1967年)
  • 眠れる美女(1968年)
  • リオの若大将(1968年)
  • クレージーの殴り込み清水港(1970年)
  • 「されどわれらが日々」より 別れの詩(1971年)
  • 栄光への反逆(1970年)
  • 現代任侠史(1973年)
  • 華麗なる一族(1974年) - 石川
  • ノストラダムスの大予言(1974年) - 学者C[5]
  • あした輝く(1974年)
  • 続・愛と誠(1975年)
  • おれの行く道(1975年)
  • 忍術 猿飛佐助(1976年)

ラジオ

[編集]

テレビ

[編集]
  • 真贋の森(1959年5月27日、日本テレビ)
  • 連続テレビ小説 娘と私(1961年 - 1962年、NHK) - ナレーション兼任 / 私 役
  • 松本清張シリーズ・黒の組曲 第11話「生年月日」(1962年、NHK) - 渡部教授
  • 水曜サスペンス「紙の牙」(1964年9月30日、日本テレビ)
  • 特別機動捜査隊 第194話「河の女」(1965年、NET / 東映テレビプロ) - 植木浩之助
  • 信子とおばあちゃん(1969年 - 1970年、NHK)
  • 水戸黄門(TBS / C.A.L)
    • 第2部第3話「暁の決斗 -福島-」(1970年10月12日) - 岡崎庄左衛門
    • 第4部
      • 第7話「消えた雛人形 -新発田-」(1973年3月5日) - 八重樫保ヱ門
      • 第20話「湖水の女 -十和田-」(1973年6月4日) - 庄兵ヱ
    • 第5部
      • 第5話「苦難を越えて -松本-」(1974年4月29日) - 脇田源左衛門
      • 第6話「お新に惚れた男 -高山-」(1974年5月6日) - 市右衛門
      • 第25話「黄門爆殺計画 -長崎-」、第26話「福江城の対決 -五島-」(1974年9月23日) - 荒木屋平蔵
    • 第6部 第18話「紙を喰う虫 ‐高知‐」(1975年7月28日) - 吉田頼母
    • 第7部 第23話「地獄で聞いた佐渡おけさ -佐渡-」(1976年10月25日) - 清水久左衛門
    • 第8部 第29話「妖雲晴れた桜島 -鹿児島-」(1978年1月30日) - 轡屋吾兵衛
  • 火曜日の女シリーズ 逃亡者-この街のどこかで-(1970年、大映テレビ室・日本テレビ) -養護施設園長
  • おさな妻(1970年 - 1971年、東京12チャンネル / C.A.L) - 久保田信策
  • 大忠臣蔵(1971年、NET / 三船プロ
  • 軍兵衛目安箱 第8話「見知らぬ男の夜」(1971年、NET / 東映) - 玄石
  • 大岡越前(TBS / C.A.L)
    • 第3部 第29話「ギヤマンの謎」(1973年1月1日) - 清兵ヱ
    • 第4部 第19、20話「天下を盗る(前・後編)」(1975年2月10、17日) - 小川円庵
  • 国盗り物語(1973年、NHK) - 行祐
  • 銭形平次 第363話「噂」(1973年、フジテレビ / 東映) - 備前屋
  • 遠山の金さん捕物帳 第142話「七万石を拾った男」(1973年、NET / 東映) - 中山三太夫
  • 若さま侍捕物手帖 第6話「江戸はガラクタの花盛り」(1973年、KTV) - 弥右衛門
  • 鉄人タイガーセブン (1973年 - 1974年、フジテレビ / ピー・プロ) - 滝川博士
    • 第1話「ムー原人 恐怖の大反乱」
    • 第14話「燃える命のろくろ地獄」
  • 必殺シリーズ(ABC / 松竹)
  • 荒野の用心棒 第18話「黒い陰謀は波涛を越えて…」(1973年、NET / 三船プロ) - 渡辺十斉
  • 木下恵介アワー わが子は他人(1974年、TBS) - 津島義孝
  • 大江戸捜査網 第37話「切腹はご免だ!」(1974年、12CH / 三船プロ) - 神崎左門
  • 銀河テレビ小説 (NHK)
  • 座頭市物語 第17話「花嫁峠に夕陽は燃えた」(1975年、CX / 勝プロ)- 庄屋与左衛門
  • 伝七捕物帳 第130話「涙にぬれた罪の花」(1976年、NTV)- 藤原元信

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 築地小劇場に代表される、左翼劇団全盛の当時にフランス喜劇を中心に上演し続けた異色のグループ。
  2. ^ 「この番組が放送される時間帯には銭湯の女湯が空になる」という伝説が生まれるほどの人気を博した。
  3. ^ 日本映画人大鑑ではこの作品が映画初出演作品であると記載している[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e 『産経日本紳士年鑑』産経新聞年鑑局、1958年、138頁。 
  2. ^ a b c d e f g 『日本映画人大鑑』キネマ旬報社、1959年、112頁。 
  3. ^ a b c 『演劇年鑑 昭和18年版』東宝書店、1943年、342頁。 
  4. ^ a b c d e f 『タレント名鑑NO2』芸能春秋社、1963年、33頁。 
  5. ^ a b 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535, 538, 「主要特撮作品配役リスト」

参考文献

[編集]
  • 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5 

外部リンク

[編集]