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吉田利勝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 吉田利勝 八段
名前 吉田利勝
生年月日 (1933-07-03) 1933年7月3日
没年月日 (2021-05-23) 2021年5月23日(87歳没)
プロ入り年月日 1957年10月1日(24歳)
引退年月日 1992年3月31日(58歳)
棋士番号 75
出身地 愛知県名古屋市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 花村元司九段
段位 八段
棋士DB 吉田利勝
戦績
通算成績 389勝513敗(.431)
順位戦最高クラス B級2組
2021年5月29日現在
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吉田 利勝(よしだ としかつ、1933年7月3日 - 2021年5月23日[1])は、将棋棋士。1992年、引退。花村元司九段門下。棋士番号は75。愛知県名古屋市出身。

棋歴

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プロ入り後、初参加の順位戦となる第13期(1958年度)C級1組順位戦で11勝3敗・2位の成績を収め、C級1組へ昇級(五段昇段)。翌期は病気休場。

第17期(1962年度)C級1組順位戦の最終局で、大村和久との7勝3敗同士での直接対決に敗れ、昇級を逸する。

第24期(1969年度)C級1組順位戦で、11勝1敗の抜群の成績を収め、B級2組へ昇級(六段昇段)。以降、1970年度から1991年度までの22期23年間、B級2組に留まる。

第22期(1972年度)王将戦で予選を勝ち抜き、難関・王将リーグに参加。1勝を挙げるが、二上達也中原誠名人)、米長邦雄らには勝てずリーグ残留はならなかった。

第27期(1975年度後期)棋聖戦大内延介有吉道夫らを破り挑戦者決定戦まで勝ち進むが、二上達也に敗れ、タイトル挑戦はならず。

第7回(1975年度後期)早指し将棋選手権でベスト4。準決勝で大山康晴棋聖に敗れる。

第49期(1990年度)B級2組順位戦の2回戦(1990年6月29日)で、羽生善治竜王を破る。吉田が後手番で、横歩取りの将棋であった。羽生はこの1敗が大きく響き、昇級できなかった[2]

翌第50期(1991年度)B級2組順位戦は1勝9敗のクラス最下位で降級点が付く結果に終わる。この年度をもって現役を引退した。

棋風

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相掛かり系、角換わり矢倉などを指す居飛車党であるが、時折り四間飛車も指す。

駒が前に行く攻めの棋風で、いったん筋に入ると、たちどころに攻め倒す。

人物

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「将棋年鑑」の編集主幹や日本将棋連盟の経理部長を長く務めた[3]

昇段履歴

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主な成績

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通算成績

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  • 389勝513敗

在籍クラス

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順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[4]
(出典)竜王戦
出典[5]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1958 13 C214
1959 14 C111
1960 15 C109
1961 16 C105
1962 17 C102
1963 18 C101
1964 19 C105
1965 20 C106
1966 21 C103
1967 22 C106
1968 23 C109
1969 24 C111
1970 25 B216
1971 26 B217
1972 27 B208
1973 28 B202
1974 29 B210
1975 30 B214
1976 主催者移行問題により中止
1977 36 B215
1978 37 B204
1979 38 B214
1980 39 B209
1981 40 B212
1982 41 B216
1983 42 B210
1984 43 B210
1985 44 B222
1986 45 B214
1987 46 B215 1 3組 --
1988 47 B222 2 3組 --
1989 48 B217 3 4組 --
1990 49 B203 4 4組 --
1991 50 B217 5 5組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

表彰

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  • 現役勤続25年表彰(1982年11月)

著書

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  • 『将棋入門から初段まで - 新しい基本戦法 - 』(永岡書店

脚注

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  1. ^ 訃報 吉田利勝八段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp (2021年5月27日). 2024年6月8日閲覧。
  2. ^ この第49期B級2組順位戦では、最終的に羽生を含む4人が8勝2敗で並んだが、羽生はリーグ表で下位のため昇級できなかった。
  3. ^ 平成10年版「将棋年鑑」
  4. ^ 名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
  5. ^ 竜王戦」『日本将棋連盟』。

関連項目

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外部リンク

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