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堀利和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

堀 利和(ほり としかず、1950年4月4日 - )は、日本政治家。元参議院議員(2期)。日本初の視覚障害を持った参議院議員。

概要

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静岡県清水市出身。静岡県立静岡盲学校明治学院大学卒業[1]

1989年第15回参院選比例区において日本社会党から出馬し当選。憲政史上初の視覚障害(強度の弱視)を持った参議院議員であった(衆議院議員では、高木正年)。1991年社会党シャドーキャビネット福祉政務次官、1995年の第17回参院選で落選するが、1998年の第18回参院選比例区において民主党から出馬し返り咲く。通算2期務めたが、2004年第20回参院選には出馬せず、引退。

経歴

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小学生就学直前の6歳の時に高熱が続いて、強度の弱視となる。小学校4年生2学期に静岡県立静岡盲学校小学部に転校。東京教育大学付属盲学校高等部卒。明治学院大学卒。日本社会事業学校を卒業する[2]

民間保育園保父(2ヶ月)、養護学校スクールバス添乗員(1年半)、大田区点字講習会講師(週1、10年間)などの後、1989~95年、参議院議員(日本社会党)。1998年~2004年、参議院議員(民主党)。

2016年3月定年。(立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師)

現在、特定非営利活動法人共同連顧問(前代表)。

『季刊福祉労働』(現代書館)編集長。

著書

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  • 詩集『相克』(1974年)
  • 『なかよくケンカしな-臨時障害者教育審議会設置法をめざして』(社会新報レッドブック 1994年11月)
  • 『生きざま政治のネットワーク-障害者と議会参加』(現代書館 1995年6月)
  • 『共生社会論-障害者が解く「共生の遺伝子」説』(現代書館 2011年5月)
  • 『共生社会論のその後-一歩前進振り返って二歩後退』(共同連ブックレット)
  • 『はじめての障害者問題-社会が変われば「障害」も変わる』(現代書館 2013年8月)
  • 『障害者が労働力商品を止揚したいわけ-きらない わかない ともにはたらく』(堀利和 編著 社会評論社 2015年9月)
  • 『アソシエーションの政治・経済学-人間学としての障害者問題と社会システム』(社会評論社 2016年7月)
  • 『コラム集 お茶の友(共同連機関誌『れざみ』巻頭言より)』
  • 『障害者と職業選択-視覚障害者の場合』(宮昭夫との共著、三一書房 1979年3月)
  • 『日本発 共生・共働の社会的企業-経済の民主主義と公平な分配を求めて』(特定非営利活動法人共同連編、現代書館 2012年9月)
  • 『私たちの津久井やまゆり園事件-障害者とともに〈共生社会〉の明日へ』(堀利和 編著 社会評論社 2017年9月)
  • 『障害者から「共民社会」のイマジン』(社会評論社 2018年9月)
  • 『私たちは津久井やまゆり園事件の「何」を裁くべきか:美帆さん智子さんと、甲Zさんを世の光に!』(堀利和 編著 社会評論社 2020年3月)
  • 『障害社会科学の視座~障害者と健常者と共に、類としての人間存在へ~』(社会評論社 2020年9月)
  • 『重度障害者が国会の扉をひらく! 木村英子・舩後靖彦の議会参加をめぐって』(堀利和 監修 社会評論社 2021年4月)
  • 『障害者の問題を考えるうえで大切なこと――思考を変革し、健常者問題として捉えなおすための14講(22世紀アート Kindle版 2021年4月)
  • 『障害者たちが生きる時代を問う~アソシエーション・コモン社会への展望』(社会評論社 2024年7月)

雑誌掲載

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◆19820325 「障害者の世界組織DPIの結成にみる」 『季刊福祉労働』14:036-043 

◆19830925 「「温室」に冬はないのか」 『季刊福祉労働』20:055-060 

◆19831225 「成長の家「生命尊重」論の批判」  『季刊福祉労働』21:083-092 

◆19831225 「第三回障害者職よこせ並びに労働者との連帯集会」  『季刊福祉労働』21:103 

◆19840625 「筑波身障者短大構想の意味するもの」  『季刊福祉労働』23:063-076 

◆19840625 「ノーマライゼーション研究会が誕生」  『季刊福祉労働』23:112-113 

◆19850325 「私たちの「ネットワーキング」」  『季刊福祉労働』26:022-032 

◆19850325 「DPIにおける八代英太氏の自民党入党に関する見解」 『季刊福祉労働』26:123-124 

◆19850925 「教育におけるもうひとつの障害者差別――普通学校への全盲教員採用をめぐって」 『季刊福祉労働』28:129-135 

◆19860925 「障害者が選挙戦を戦って」 『季刊福祉労働』32:094-095 

堀 利和 19870325 「見える差別,見えない差別」 『季刊福祉労働』34:040-050 

◆19890625 「障害者の雇用を進めるためにも,リクルート社・求人情報誌を撃て!」 『季刊福祉労働』43:089-095 

◆19890925 「立場変わって「言われる側」に」(インタビュー 聞き手:佐野利男) 『季刊福祉労働』44:04-07 聞き手:佐野利男 

◆19900325 「国会は驚くことがいっぱい」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第3回) 『季刊福祉労働』46:096-097 

◆19900625 「イタリアの障害者議員さんと」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第2回) 『季刊福祉労働』47:128-129 

◆19900925 「ただ好きだったから」 『季刊福祉労働』48:089 

◆19900925 「ちょっと変に思いませんか」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第3回) 『季刊福祉労働』48:110-111 

◆19901225 「議員バッジで遊ぶ」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第4回) 『季刊福祉労働』49:114-115 

◆19910325 「官僚のレクチャー」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第5回) 『季刊福祉労働』50:138-139 

◆19910925 「新聞切り抜き帳」(白杖の赤じゅうたん日記)第7回 『季刊福祉労働』52:118-119 

◆19911225 「高福祉と市民の選択」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第8回) 『季刊福祉労働』53:130-131 

◆19920325 「交通条件改善に前向きの姿勢で(「白杖」の赤じゅうたん日記 第9回) 『季刊福祉労働』54:112-113 

◆19920625 「折り返し点にて」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第10回) 『季刊福祉労働』55:104-105 

◆19921225 「アジアの障害者との連帯」(「白杖」の赤じゅうたん日記 第12回) 『季刊福祉労働』57:118-119 

◆19930325 「(「白杖」の赤じゅうたん日記 第13回)10億の中の障害者たち」 『季刊福祉労働』58:144-145 

◆19930625 「アクセス権確立に向けて――国会委員会質問から――」 (「白杖」の赤じゅうたん日記 第14回)

 『季刊福祉労働』59:100-109 

◆19930925 「子どもの権利条約と障害児――参議院本会議質問から」 (白杖の赤じゅうたん日記 第15回) 『季刊福祉労働』60:110-115 

◆19940325 「障害者基本法制定によせて」(白杖の赤じゅうたん日記 第17回) 『季刊福祉労働』62:122-123 

◆19940625 「障害者に係る学校教育の改革法(仮)試案」 (白杖の赤じゅうたん日記 第18回)  『季刊福祉労働』63:120-121 

◆19990325 「障害に不慣れな国権の最高機関」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第1回」)  『季刊福祉労働』82 

◆19990625 「議員立法」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第2回)  『季刊福祉労働』83 

◆19990925 「忘れた頃芽が出る国会質問」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第3回) 『季刊福祉労働』84 ※◆19991225 「やっぱりまだ特別? 障害者施策」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第四回)  『季刊福祉労働』85 

◆20000325 「明日は我が身か――ホーム転落事故」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第5回)  『季刊福祉労働』86 

◆20000625 「情報技術の恩恵と落とし穴」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第6回)  『季刊福祉労働』87 

◆20000925 「公営住宅法新施行令で何が変わるのか?」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第7回)  『季刊福祉労働』88 

◆20001225 「社会参加の光と影」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第8回) 『季刊福祉労働』89 

◆20010325 「二十一世紀、権利と差別禁止の確立を」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第9回) 『季刊福祉労働』90 

◆20010625 「情報技術のバリアフリーに向けて」(白杖の赤じゅうたん日記・再開第10回) 『季刊福祉労働』91 

政治的主張

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脚注

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  1. ^ 相克 p2 堀利和
  2. ^ 『相克』堀利和 p2 」
  3. ^ 国会議員署名これまでと今後の展望 - 空港はいらない静岡県民の会(2009年3月7日時点のアーカイブ

関連項目

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外部リンク

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議会
先代
今泉昭
日本の旗 参議院環境委員長
2001年 - 2002年
次代
小宮山洋子