山田正紀
山田 正紀 (やまだ まさき) | |
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誕生 |
1950年1月16日(74歳) 日本・愛知県名古屋市 |
職業 | 作家 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 明治大学政治経済学部 |
ジャンル | 小説 |
代表作 |
『神狩り』 『機神兵団』 『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』 |
主な受賞歴 |
第6回星雲賞日本短編部門(1975) 第9回星雲賞日本長編部門(1978) 第11回星雲賞日本長編部門(1980) 第3回日本SF大賞(1982) 第26回星雲賞日本長編部門(1995) 第2回本格ミステリ大賞(2002) 第55回日本推理作家協会賞(2002) |
デビュー作 | 『神狩り』(1975) |
ウィキポータル 文学 |
愛知県名古屋市生まれ。明治大学政治経済学部卒業。日本推理作家協会会員。本格ミステリ作家クラブ会員。日本冒険作家クラブ元会員。日本の「SF作家第二世代」を代表する作家の一人。
日本SF作家クラブでは第9代事務局長、第12代会長を務めたが[1]、後に退会、2021年に再入会した[2]。
人物
[編集]子供時代は漫画家を目指していた。60年代後半、雑誌『話の特集』の編集者をしていたこともある[3]。
大学を1年間休学して、イスラエルのキブツで暮らすなど海外放浪。
帰国して大学卒業後、同人誌『宇宙塵』に投稿し、処女作「終末曲面に骰子を投げ入れて」が掲載、さらに「襲撃のメロディ」が掲載される。
『宇宙塵』の編集人であった柴野拓美に託した、三作目の中編小説「神狩り」が柴野によって『SFマガジン』に手渡されることになり、1974年、中編「神狩り」が『SFマガジン』誌に掲載され作家デビューすることになる。デビュー後、「百科事典の出版社」(表現研究所)に正式入社するが、半年で退職[4]。
『SFマガジン』には、立て続けに「流氷民族」(単行本化時に『氷河民族』に改題)を連載して、大物新人SF作家としての地位を固めた。かんべむさし、堀晃らとともに、星新一、小松左京、筒井康隆らの日本SF第一世代に続く、第二世代と呼ばれる。その後、冒険小説、ミステリなどにも発表ジャンルを広げる。
SFにおいては、骨太なアイデアで構成する難解で本格的な作品(デビュー時から「想像できないことを想像する」ことが信条であると発言している)からエンターテイメントに徹した作品まで幅広い。またロストワールドもの(「魔境物語」など)や、ジョン・W・キャンベルへのオマージュ「物体X」など、古典的な題材を取り上げることも多く、マニアックなファン層にもアピールしている。学生時代に中近東を放浪した経験があり、作品世界にも影響を与えている。
デビュー当初は『神狩り』『弥勒戦争』『神々の埋葬』など神をテーマにした作品が多く、これらは「神シリーズ」と呼ばれる。
SF系の作品では未完のものが多いが、『機械獣ヴァイブ』のように、17年の空白期間を経て完結した作品もある(『機械獣ヴァイブ〈4〉獣転生篇』が1988年6月刊行、改題・増補された『未来獣ヴァイブ』が2005年8月刊行)。
ミステリ界での「新本格」胎動後は、ミステリ作品も数多く発表している。
『イノセンス After The Long Goodbye』で、ノベライズ初挑戦。(原作:押井守監督映画「イノセンス」) 映画の前日譚にあたる近未来ハードボイルド。
略歴
[編集]- 1974年 - 『SFマガジン』1974年7月号にて『神狩り』でデビュー。
- 1975年 - 『神狩り』で第6回星雲賞日本短編部門を受賞。
- 1977年 - 『火神(アグニ)を盗め』で第78回直木賞候補
- 1978年 - 『地球・精神分析記録』で第9回星雲賞日本長編を受賞。
- 1980年 - 『宝石泥棒』で第11回星雲賞日本長編を受賞。
- 1982年 - 『最後の敵』で第3回日本SF大賞を受賞。
- 1995年 - 『機神兵団』で第26回星雲賞日本長編を受賞。
- 2002年 - 『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞と第55回日本推理作家協会賞を受賞。
作品リスト
[編集]シリーズ作品
[編集]神シリーズ
[編集]- 神狩り(1975年 早川書房 日本SFノヴェルズ / 1976年 ハヤカワ文庫JA / 1977年 角川文庫 / 1998年 ハルキ文庫 / 2010年 ハヤカワ文庫JA)
- 弥勒戦争(1975年 早川書房 日本SFノヴェルズ / 1976年 ハヤカワ文庫JA / 1978年 角川文庫 / 1998年 ハルキ文庫 / 2015年 ハルキ文庫)
- 神々の埋葬(1977年 角川書店 / 1979年 角川文庫)
- 神狩り2 リッパー(2005年 徳間書店 / 2010年 徳間文庫)
宝石泥棒
[編集]- 宝石泥棒(1980年 早川書房 / 1982年 角川文庫 / 1986年 ハヤカワ文庫JA / 1998年 ハルキ文庫 / 2015年2月 ハルキ文庫)
- 宝石泥棒II(1989年 早川書房【上・下】)
- 【改題】螺旋の月 宝石泥棒II(1998年 ハルキ文庫)
神獣聖戦
[編集]- 神獣聖戦I 〈幻想の誕生〉(1984年 トクマ・ノベルス / 1987年 徳間文庫) - 中編集
- 神獣聖戦II 〈時間牢に繋がれて〉(1984年 トクマ・ノベルス / 1989年 徳間文庫) - 中編集
- 神獣聖戦III 〈鯨夢! 鯨夢!〉(1986年 徳間書店) - 中編集
- 魔術師(1986年 徳間書店)
- 神獣聖戦 Perfect Edition(2008年 徳間書店【上・下】 / 2010年 徳間文庫【上・下】)
- 『神獣聖戦』は、背面世界においての新たな人類である「鏡人(M)=狂人(M)」と「悪魔憑き(デモノマニア)」の闘争を描くという、高度な空想性、抽象性を持つ野心的な作品として構想された。当初は中編集3冊と、長編『魔術師』『舞踏会の夜』の全5冊で完結する予定とされたが、『舞踏会の夜』が完成しないままとなっている一方、既刊を増補・改訂した『神獣聖戦 Perfect Edition』が2008年に刊行された。
闇の太守
[編集]- 闇の太守(1984年 講談社ノベルス / 1987年 講談社文庫)
- 闇の太守II 御贄衆の巻(1987年 講談社ノベルス)
- 【改題】闇の太守 御贄衆の巻(1993年 講談社文庫)
- 闇の太守III 梟雄の巻(1989年 講談社ノベルス)
- 闇の太守IV 桃源の巻(1990年 講談社ノベルス)
魔境密命隊
[編集]機械獣ヴァイブ
[編集]- 機械獣ヴァイブ1 獣黙示篇(1985年 ソノラマ文庫)
- 機械獣ヴァイブ2 獣地底篇(1986年 ソノラマ文庫)
- 機械獣ヴァイブ3 獣誕生篇(1987年 ソノラマ文庫)
- 機械獣ヴァイブ4 獣転生篇(1988年 ソノラマ文庫)
- 未来獣ヴァイブ(2005年 ソノラマノベルス) - 『機械獣ヴァイブ』を改題、ソノラマ文庫(1985-1988)の既刊を1冊にまとめ、未完だった結末部を加筆したもの。
スーパーカンサー
[編集]- 破壊軍団(1987年 トクマ・ノベルス / 1990年 徳間文庫)
- 超人軍団(1987年 トクマ・ノベルス / 1990年 徳間文庫)
- 幽霊軍団(1097年 トクマ・ノベルス / 1990年 徳間文庫)
探偵・呪師霊太郎
[編集]- 人喰いの時代(1988年 徳間書店 / 1994年 徳間文庫 / 1999年 ハルキ文庫)
- 金魚の眼が光る(1990年 徳間書店 / 2003年 徳間文庫)
- 【改題】灰色の柩 放浪探偵・呪師霊太郎(2021年7月 祥伝社文庫)
- 屍人の時代(2016年9月 ハルキ文庫)
天動説
[編集]- 天動説(一) 江戸幻想編(1988年 カドカワノベルズ)
- 天動説(二) 蝦夷伝奇編(1989年 カドカワノベルズ)
- 天動説(全)(2015年3月 戎光祥出版 山田正紀時代小説コレクション) - 『天動説(一)』『天動説(二)』を合本。
機神兵団
[編集]- 機神兵団1 満州黎明篇(1990年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団1(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団2 上海烈日篇(1991年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団2(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団3 渤海基地殲滅作戦(1991年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団3(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団4 バルカンの嵐(1992年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団4(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団5 ナチス装甲騎士団(1992年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団5(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団6 要塞都市(1992年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団6(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団7 巨神の戦場(1993年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団7(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団8 遥かなり敦煌(1993年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団8(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団9 時間の涯(1993年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団9(1999年 ハルキ文庫)
- 機神兵団10 星に祈りを(1994年 中央公論社 C★NOVELS)
- 【改題】機神兵団10(1999年 ハルキ文庫)
仮面戦記
[編集]- 仮面戦記1 迦楼羅(1991年 トクマ・ノベルス)
- 仮面戦記2 魔神の湖(1992年 トクマ・ノベルス)
- 仮面戦記3 爛怪士(1992年 トクマ・ノベルス)
影の艦隊
[編集]- 影の艦隊1 独立国家誕生(1992年 トクマ・ノベルス)
- 影の艦隊2 朝鮮海峡決戦(1993年 トクマ・ノベルス)
- 影の艦隊3 再軍備列島(1993年 トクマ・ノベルス)
- 影の艦隊4 艦隊鉄鎖作戦(1994年 トクマ・ノベルス)
- 影の艦隊5 骨肉海戦(1994年 トクマ・ノベルス)
- 影の艦隊6 原爆機撃墜(1995年 トクマ・ノベルス)
- 影の艦隊7 さらば艦隊(1995年 トクマ・ノベルス)
装甲戦士
[編集]妖虫戦線
[編集]- 妖虫戦線1 バビロン・プロジェクト(1995年 中央公論社 C★NOVELS)
- 妖虫戦線2 妖虫、めざめる(1995年 中央公論社 C★NOVELS)
- 妖虫戦線3 ヘル・パラダイス(1995年 中央公論社 C★NOVELS)
- 妖虫戦線4 分岐点(1995年 中央公論社 C★NOVELS)
囮捜査官 北見志穂
[編集]- 女囮捜査官 1 触姦(1996年 トクマ・ノベルス)
- 女囮捜査官 2 視姦(1996年 トクマ・ノベルス)
- 【改題】女囮捜査官 2 視覚(1998年 幻冬舎文庫)
- 【改題】おとり捜査官 2 視覚(2009年 朝日文庫)
- 【改題】囮捜査官 北見志穂2 首都高バラバラ死体(2022年1月 徳間文庫 トクマの特選! 山田正紀・超絶ミステリコレクション)
- 女囮捜査官 3 聴姦(1996年 トクマ・ノベルス)
- 【改題】女囮捜査官 3 聴覚(1998年 幻冬舎文庫)
- 【改題】おとり捜査官 3 聴覚(2009年 朝日文庫)
- 【改題】囮捜査官 北見志穂3 荒川嬰児誘拐(2022年2月 徳間文庫 トクマの特選! 山田正紀・超絶ミステリコレクション)
- 女囮捜査官 4 嗅姦(1996年 トクマ・ノベルス)
- 【改題】女囮捜査官 4 嗅覚(1999年 幻冬舎文庫)
- 【改題】おとり捜査官 4 嗅覚(2009年 朝日文庫)
- 【改題】囮捜査官 北見志穂4 芝公園連続放火(2022年6月 徳間文庫 トクマの特選! 山田正紀・超絶ミステリコレクション)
- 女囮捜査官 5 味姦(1996年 トクマ・ノベルス)
- 【改題】女囮捜査官 5 味覚(1999年 幻冬舎文庫)
- 【改題】おとり捜査官 5 味覚(2009年 朝日文庫)
- 別名「五感推理シリーズ」。『おとり捜査官・北見志穂』のタイトルで「土曜ワイド劇場」枠でドラマ化された。
風水シリーズ
[編集]- 螺旋(スパイラル)(1997年 幻冬舎ノベルス / 2000年 幻冬舎文庫)
- 阿弥陀(パズル)(1997年 幻冬舎ノベルス / 2000年 幻冬舎文庫)
- 仮面(ペルソナ)(1998年 幻冬舎ノベルス / 2005年 幻冬舎文庫)
- 風水火那子の冒険(2003年 光文社 カッパ・ノベルス / 2006年 光文社文庫) - 短編集
神性探偵・佐伯神一郎シリーズ
[編集]- 神曲法廷(1998年 講談社ノベルス / 2001年 講談社文庫)
- 長靴をはいた犬 神性探偵・佐伯神一郎(1998年 講談社ノベルス / 2003年 講談社文庫)
オペラ三部作
[編集]- ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件(2001年 ハヤカワ・ミステリワールド / 2005年 ハヤカワ文庫JA【上・下】)
- マヂック・オペラ 二・二六殺人事件(2005年 ハヤカワ・ミステリワールド)
- ファイナル・オペラ(2012年3月 ハヤカワ・ミステリワールド)
クトゥルフ少女戦隊
[編集]- クトゥルフ少女戦隊 第一部 セカイをわたしのスカートに(2014年10月 創土社 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
- クトゥルフ少女戦隊 第二部 世界の中心で私を叫んだケモノ(2014年12月 創土社 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
大江戸ミッション・インポッシブル
[編集]- 大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ(2019年11月 講談社文庫)
- 大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え(2019年12月 講談社文庫)
その他の長編
[編集]1970年代
[編集]- 氷河民族(1976年 ハヤカワ文庫JA / 1977年 角川文庫)
- 【改題】流氷民族(1999年 ハルキ文庫)
- 化石の城(1976年 二見書房 サラ・ブックス)
- 襲撃のメロディ(1976年 ハヤカワ文庫JA / 1978年 角川文庫)
- 崑崙遊撃隊(1976年 二見書房 サラ・ブックス / 1978年 角川文庫 / 1988年 講談社文庫 / 1999年ハルキ文庫)
- 謀殺のチェス・ゲーム(1976年 祥伝社 ノン・ノベル / 1982年 角川文庫 / 1991年 徳間文庫 / 1999年 ハルキ文庫 / 2014年 ハルキ文庫)
- 火神(アグニ)を盗め (1977年 祥伝社 ノン・ノベル / 1983年 文春文庫 / 1999年 ハルキ文庫)
- 地球・精神分析記録 エルド・アナリュシス(1977年 徳間書店 / 1980年 徳間文庫 / 2001年 徳間デュアル文庫)
- 50億ドルの遺産(1979年 光文社 カッパ・ノベルス / 1986年 徳間文庫)
- チョウたちの時間(1979年 角川書店 / 1980年 角川文庫 / 2001年 徳間デュアル文庫)
- 竜の眠る浜辺(1979年 双葉社 / 1983年 フタバノベルス / 1986年 徳間文庫 / 1998年 ハルキ文庫)
1980年代
[編集]- デッド・エンド(1980年 奇想天外社 / 1982年 文春文庫)
- アフロディーテ(1980年 講談社 / 1987年 講談社文庫)
- ツングース特命隊(1980年 講談社 / 1985年 講談社文庫 / 1999年 ハルキ文庫)
- 孔雀王(1981年 角川文庫)
- 虚栄の都市 東京を襲った悪夢の48時間(1982年 祥伝社 ノン・ノベル)
- 【改題】三人の『馬』 東京が震撼した悪夢の48時間(1986年 祥伝社 ノン・ポシェット)
- 風の七人(1982年 講談社 / 1984年 講談社文庫)
- 最後の敵 モンスターのM・ミュータントのM(1982年 徳間書店 / 1985年 徳間文庫)
- 【改題】最後の敵(2014年10月 河出文庫)
- 裏切りの果実(1983年 文藝春秋 / 1987年 文春文庫)
- 宿命の女(1983年 トクマ・ノベルズ / 1986年 徳間文庫)
- 夢と闇の果て(1984年 集英社 / 1988年 集英社文庫)
- たまらなく孤独で、熱い街(1984年 徳間文庫)
- 殺人契約 殺し屋・貴志(1984年 光文社文庫)
- 顔のない神々(1985年 カドカワノベルズ / 1987年 角川文庫)
- 幻象機械(1986年 中央公論社 / 1990年 中公文庫)
- 魔空の迷宮(1986年 中央公論社 C★NOVELS / 1995年 中公文庫)
- 謀殺の弾丸特急(1986年 祥伝社 ノン・ノベル / 1999年 徳間文庫)
- 鏡の殺意(1987年 フタバノベルス / 1989年 双葉文庫)
- エンジェル・エコー(1987年 新潮文庫)
- 24時間の男 一千億円を盗め(1988年 祥伝社 ノン・ノベル)
- 延暦十三年のフランケンシュタイン(1988年 徳間書店)
- 七面鳥危機一発(1988年 フタバノベルス / 1991年 双葉文庫)
- 赤い矢の女(1988年 トクマ・ノベルス)
- ブラックスワン(1989年 講談社 / 1992年 講談社文庫 / 1999年 ハルキ文庫)
- 美しい蠍たち(1989年 トクマ・ノベルス)
- 第四の敵(1989年 双葉社 / 1992年 双葉文庫)
- 謀殺の翼747(1989年 中央公論社 C★NOVELS / 1995年 中公文庫)
- ゐのした時空大サーカス(1989年 中央公論社)
1990年代
[編集]- ジュークボックス(1990年 徳間書店)
- 血と夜の饗宴(サバト)(1990年 廣済堂ブルーブックス)
- 蜃気楼・13の殺人(1990年 光文社 カッパノベルス / 2002年 光文社文庫)
- 宇宙犬ビーグル号の冒険(1990年 早川書房)
- ジャグラー(1991年 徳間書店 / 2002年 徳間デュアル文庫)
- 弔鐘の荒野(1991年 双葉社)
- 恍惚病棟(1992年 祥伝社 / 1999年 ハルキ文庫 / 2020年7月 祥伝社文庫)
- 愛しても、獣(1993年 双葉社)
- 電脳少女 アイドロイド・ユイ(1993年 光風社ノベルス)
- 天保からくり船(1994 光風社出版)
- エイダ(1994年 早川書房 / 1998年 ハヤカワ文庫JA)
- 郵便配達は二度死ぬ(1995年 徳間書店)
- 花面祭 MASQUERADE(1995年 中央公論社 / 2002年 講談社文庫)
- デッドソルジャーズ・ライヴ(1996年 早川書房)
- 氷雨(1998年 ハルキ・ノベルス / 1999年 ハルキ文庫)
- 妖鳥(ハルピュイア)(1999年 幻冬舎文庫 / 2021年10月 徳間文庫 トクマの特選! 山田正紀・超絶ミステリコレクション)
2000年代
[編集]- SAKURA 六方面喪失課(2000年 トクマ・ノベルス / 2023年2月 徳間文庫 トクマの特選! 山田正紀・超絶ミステリコレクション)
- ナース(2000年 ハルキ・ホラー文庫)
- 篠婆 骨の街の殺人(2001年 講談社ノベルス)
- 日曜日には鼠を殺せ(2001年 祥伝社文庫)
- サブウェイ(2002年 ハルキ・ホラー文庫)
- 僧正の積木唄(2002年 文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ / 2005年 文春文庫)
- 天正マクベス 修道士シャグスペアの華麗なる冒険(2003年 原書房 ミステリー・リーグ)
- サイコトパス(2003年 光文社)
- イノセンス After The Long Goodbye(2004年 徳間書店 / 2005年 徳間デュアル文庫)
- ロシアン・ルーレット(2005年 集英社)
- 早春賦(2006年 角川書店 / 2009年 角川文庫)
- 翼とざして アリスの国の不思議(2006年 光文社 カッパ・ノベルス)
- カオスコープ(2006年 創元クライム・クラブ)
- 雨の恐竜(2007 理論社ミステリーYA!)
- 創造士・俎凄一郎 第一部 ゴースト(2007年 講談社ノベルス)
- 白の協奏曲(コンチェルト)(2007年 双葉社)
- イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ(2009年 早川書房)
- 帰り舟 深川川獺界隈(2009年 朝日文庫)
2010年代
[編集]- 人間競馬 悪魔のギャンブル(2010年 角川ホラー文庫)
- ふたり、幸村(2012年5月 徳間書店)
- 復活するはわれにあり(2013年4月 双葉社)
- 桜花忍法帖 バジリスク新章(2015年11月 - 12月 講談社タイガ【上・下】)
- 山田風太郎『甲賀忍法帖』及び同作のコミカライズ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』を原案としその10年後を描いている。
- カムパネルラ(2016年10月 創元日本SF叢書 / 2019年2月 創元SF文庫)
- ここから先は何もない(2017年6月 河出書房新社 / 2022年4月 河出文庫)
- 戦争獣戦争(2019年10月 創元日本SF叢書 / 2021年11月 創元SF文庫【上・下】)
2020年代
[編集]- デス・レター(2020年8月 創元日本SF叢書)
その他の短編集
[編集]- 終末曲面(1977年 講談社 / 1979年 講談社文庫)
- 剥製の島(1978年 徳間書店 / 1985年 徳間文庫)
- 贋作ゲーム(1978年 文藝春秋 / 1983年 文春文庫 / 扶桑社文庫 昭和ミステリ秘宝)
- 扶桑社文庫版には「アマゾン・ゲーム」「マッカーサーを射った男」「伊豆の捕虜」を追加収録。
- ヨハネの剣(1980年 講談社 / 1983年 講談社文庫)
- 超・博物誌(1980年 徳間書店 / 1985年 徳間文庫 / 2000年 集英社文庫)
- ふしぎの国の犯罪者たち(1980年 文藝春秋 / 1983年 文春文庫 / 2009年 扶桑社文庫 昭和ミステリ秘宝)
- 扶桑社文庫版には「閃光」「マリーセレスト・2」「剥製の島」を追加収録。
- 恋のメッセンジャー(1981年 集英社)
- 【改題】地球軍独立戦闘隊(1982年 集英社文庫)
- あやかし(1981年 集英社)
- 【改題】吉原蛍珠天神(1984年 集英社文庫)
- 少女と武者人形(1982年 文藝春秋 / 1985年 文春文庫 / 2000年 集英社文庫)
- 魔境物語(1983年 光風社出版 / 1987年 徳間文庫)
- 不可思議アイランド(1984年 光風社出版 / 1988年 徳間文庫)
- 物体X(1986年 ハヤカワ文庫JA)
- まだ、名もない悪夢。(1989年 徳間書店)
- 五つの標的(1991年 光風社出版 / 1995年 光風社文庫)
- 1ダースまであと一つ(1991年 光風社出版)
- 夢の中へ(1993年 出版芸術社 ふしぎ文学館)
- ヘロデの夜(1994年 出版芸術社 山田正紀コレクション)
- 見えない風景(1994年 出版芸術社 山田正紀コレクション)
- 京都蜂供養(1994年 出版芸術社 山田正紀コレクション)
- 渋谷一夜物語(シブヤンナイト)(2002年 集英社 / 2005年 集英社文庫)
- 私を猫と呼ばないで(2007年 小学館)
- オフェーリアの物語(2008年5月 理論社ミステリーYA!)
- 神君幻法帖(2009年 徳間書店 / 2013年 徳間文庫)
- クトゥルー短編集 銀の弾丸(2017年12月 創土社 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
- バットランド(2018年5月 河出書房新社)
- フェイス・ゼロ(2021年6月 竹書房文庫) - 編:日下三蔵
- 開城賭博(2021年9月 光文社)
共著
[編集]- 暗黒の序章 マシンガイ竜(1986年 角川文庫) - 共著:永井豪
- 読書会(2007年1月 徳間書店 / 2010年10月 徳間文庫) - 共著:恩田陸
- 【改題】SF読書会(2021年9月 徳間文庫)
アンソロジー
[編集]「」内が山田正紀の作品
- 日本文藝家協会・編
- 現代小説'77(1978年 角川書店)「マリーセレスト・2」
- 現代小説'78(1979年 角川書店)「マッカーサーを射った男」
- 昭和57年度 代表作時代小説(1982年 東京文芸社)「辛うござる」
- ザ・エンターテインメント 1984(1984年6月 角川書店)「自殺省」
- 現代の小説 1990(1990年5月 徳間書店) 「自転車泥棒」
- 熾烈なり秘剣往来 時代小説傑作選(1992年11月 講談社文庫)「辛うござる」
- 現代の小説 1996(1996年5月 徳間書店)「メタロジカル・バーガー」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2006(2006年6月 徳間文庫)「悪魔の辞典」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2011(2011年6月 徳間文庫)「フェイス・ゼロ」
- 日本推理作家協会・編
- 推理小説代表作選集 1983年版(1983年5月 講談社)「別荘の犬」
- 【改題】花には水、死者には愛 ミステリー傑作選18(1988年4月 講談社文庫)
- 現代ミステリー傑作選 上 生首コンテスト(1984年1月 光文社 カッパ・ノベルス)「滅ぼす女」
- ミステリー・ベストセレクション1 紫陽花の殺意(1989年6月 光文社 カッパ・ノベルス)「代打はヒットを打ったか?」
- 【改題】疑惑のシンフォニー 日本ベストミステリー選集19(1994年7月 光文社文庫)
- 戦慄のプログラム 日本ベストミステリー選集13(1992年2月 光文社文庫)「滅ぼす女」
- 日本ベストミステリー「珠玉集」〈上〉(1992年6月 光文社 カッパ・ノベルス)「しつけの問題」
- 【改題】悪夢のマーケット 日本ベストミステリー選集22(1996年2月 光文社文庫)
- 「傑作推理(ベスト・オブ・ベスト)」大全集〈下〉(1995年8月 光文社 カッパ・ノベルス)「獣の群れ」
- 【改題】黒衣のモニュメント 日本ベストミステリー選集27(2000年6月 光文社文庫)
- 推理小説代表作選集 1997年版(1997年6月 講談社)「経理課心中」
- 【分冊・改題】殺人哀モード ミステリー傑作選37(2000年4月 講談社文庫)
- 最新「珠玉推理(ベスト・オブ・ベスト)」大全〈下〉(1998年10月 光文社 カッパ・ノベルス)「さなぎ」
- 【改題】闇夜の芸術祭 日本ベストミステリー選集30(2003年4月 光文社文庫)
- 推理作家になりたくて マイベストミステリー 第三巻 迷(2003年10月 文藝春秋)「雪のなかのふたり」、エッセイ「短編作家への道」
- 【改題】マイ・ベスト・ミステリーIII(2007年9月 文春文庫)
- 名探偵を追いかけろ [5](2004年19月 光文社 カッパ・ノベルス / 2007年5月 光文社文庫)「ハブ」
- 不思議の足跡[5](2007年10月 光文社 カッパ・ノベルス / 2011年4月 光文社文庫)「悪魔の辞典」
- 京極夏彦選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004(2009年9月 講談社文庫)「別荘の犬」
- 名探偵に訊け[5](2010年9月 光文社 カッパ・ノベルス / 2013年4月 光文社文庫)「原宿消えた列車の謎」
- 井上雅彦・監修
- 悪魔の発明 異形コレクション4(1998年5月 廣済堂文庫)「明日、どこかで」
- 水妖 異形コレクション5(1998年7月 廣済堂文庫)「溺れた金魚」
- チャイルド 異形コレクション7(1998年11月 廣済堂文庫)「魔王」
- グランドホテル 異形コレクション8(1999年3月 廣済堂文庫)「逃げようとして」
- 十月のカーニヴァル 異形コレクション綺賓館1(2000年10月 光文社 カッパ・ノベルス)「オクトーバーソング」
- 宇宙生物ゾーン 異形コレクション15(2000年3月 廣済堂文庫)「一匹の奇妙な獣」
- 夢魔 異形コレクション19(2001年6月 廣済堂文庫)「夢はやぶれて」
- 教室 異形コレクション27(2003年9月 光文社文庫)「エスケープフロムアクラスルーム」
- ひとにぎりの異形 異形コレクション39(2007年12月 光文社文庫)「TEN SECONDS」
- 秘密 異形コレクション51(2021年6月 光文社文庫)「噓はひとりに三つまで。」
- 本格ミステリ作家クラブ・編
- 本格ミステリ02 二〇〇二年本格短篇ベスト・セレクション(2002年5月 講談社ノベルス)「麺とスープと殺人と」
- 【改題・分冊】死神と雷鳴の暗号 本格短編ベスト・セレクション(2006年1月 講談社文庫)
- 本格ミステリ'10 二〇一〇年本格短編ベスト・セレクション(2010年6月 講談社ノベルス)「札幌ジンギスカンの謎」
- 【改題】凍れる女神の秘密 本格短編ベスト・セレクション(2014年1月 講談社文庫)
- 大森望・編
- NOVA 4 書き下ろし日本SFコレクション(2011年5月 河出文庫)「バットランド」
- NOVA 8 書き下ろし日本SFコレクション(2012年7月 河出文庫)「雲のなかの悪魔」
- NOVA+ 屍者たちの帝国 書き下ろし日本SFコレクション (2015年10月 河出文庫)「石に漱ぎて滅びなば」
- その他
- '75 日本SFベスト集成(1976年 トクマ・ノベルス / 1979年 徳間書店【愛蔵版】 / 1984年 徳間文庫)「襲撃のメロディ」 - 筒井康隆・編
- 【改題】70年代日本SFベスト集成5 1975年度版(2015年6月 ちくま文庫)
- 四次元への飛行 航空SF傑作集(1977年 酣燈社)「地球単独立戦闘隊」 - 野田昌宏・編
- 呪われた翼 ジュニアSF選(1987年9月 草土文化)「呪われた翼」 - 横田順彌・編
- 破局のおすすめ 新「宇宙塵」SF傑作選1(1987年12月 河出文庫)「終末曲面に骰子を投げ入れて」 - 柴野拓美・編
- 不思議の国のアリス・ミステリー傑作選(1988年7月 河出文庫)「襲撃」
- 【改題】不思議の国のアリスミステリー館(2015年9月 河出文庫)
- 愛!(1990年4月 徳間文庫)「四十キロの死線」 - 日本冒険作家クラブ・編
- クトゥルー怪異録 極東邪神ホラー傑作集(1994年8月 学研ホラーノベルズ クトゥルー神話セレクション)「銀の弾丸」
- 【改題】クトゥルー怪異録 邪神ホラー傑作集(2000年8月 学研M文庫)
- 奇譚カーニバル(1995年10月 立風書房 / 2000年9月 集英社文庫)「雪のなかのふたり」 - 夢枕獏・編
- 仮想年代記(1995年12月 アスペクト)「わが病、癒えることなく」
- 舌づけ ホラー・アンソロジー(1998年7月 祥伝社 ノン・ポシェット)「青い骨」
- 憑き者 全篇書下ろし傑作ホラーアンソロジー(2000年4月 アスキー A-NOVELS)「バーバー」 - 大多和伴彦・編
- NOVEL21 少年の時間 text.BLUE(2001年1月 徳間デュアル文庫)「ゼリービーンズの日々」 - デュアル文庫編集部・編
- 怪奇・ホラーワールド 第3巻 呪いの恐怖(2001年4月 リブリオ出版 大きな活字で読みやすい本)「逃げようとして」 - 二上洋一・監修
- 秘神界 歴史編(2002年9月 創元推理文庫)「おどり喰い」 - 朝松健・編
- 手塚治虫COVER タナトス篇(2003年5月 徳間デュアル文庫)「魔神ガロン」 - デュアル文庫編集部・編
- エロチカ(2004年3月 講談社)「愛の嵐」 - e-NOVELS・編
- 凶鳥の黒影 中井英夫へ捧げるオマージュ(2004年9月 河出書房新社)「「虚無への供物」への供物」 - 本多正一・監修
- 黄昏ホテル(2004年12月 小学館)「トワイライト・ジャズバンド」 - e-NOVELS・編
- 妖異七奇談(2005年1月 双葉文庫)「あやかし」 - 細谷正充・編
- 日本SF名作館 タイムスリップの不思議(2005年4月 リブリオ出版 大きな活字で読みやすい本)「竜の侍」 - 夢枕獏、大倉貴之・編
- Ecstasy(2005年10月 祥伝社文庫)「ネイキッドロード」
- サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ(2008年9月 NTT出版)「火星のコッペリア」 - 瀬名秀明・編、小松左京・監修
- 日本SF全集 2 1972〜1977(2010年3月 出版芸術社)「かまどの火」 - 日下三蔵・編
- 逆想コンチェルト 奏の1 イラスト先行・競作アンソロジー(2010年6月 徳間書店)「コンセスター」
- ミステリーの書き方(2010年11月 幻冬舎 / 2015年10月 幻冬舎文庫)エッセイ「ジャンルの選び方」
- 麺'sミステリー倶楽部(2012年10月 光文社文庫)「麺とスープと殺人と」 - ミステリー文学資料館・編
- 日本SF短篇50 III 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 1983 - 1992(2013年6月 ハヤカワ文庫JA)「交差点の恋人」
- SF JACK(2013年2月 角川書店 / 2016年2月 角川文庫)「別の世界は可能かもしれない。」 - 日本SF作家クラブ・編
- 怪獣文藝(2013年3月 メディアファクトリー 幽BOOKS)「松井清衛門、推参つかまつる」 - 東雅夫・編
- ホームズ鬼譚〜異次元の色彩(2013年9月 創土社 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)「宇宙からの色の研究」
- 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)エッセイ「中野ブロードウエイ・ラヴソング」
- 歪んだ時間 冒険の森へ 傑作小説大全8(2015年10月 集英社)「竜の眠る浜辺」
- 少女ミステリー倶楽部(2017年10月 光文社文庫)「少女と武者人形」 - ミステリー文学資料館・編
- 短編伝説 旅路はるか(2017年12月 集英社文庫)「ホテルでシャワーを」 - 集英社文庫編集部・編
- 宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー(2019年1月 光文社 / 2020年2月 光文社文庫)「開城賭博」
- 銀幕ミステリー倶楽部(2019年11月 光文社文庫)「りんごの聖戦」 - 新保博久・編
漫画
[編集]- 崑崙遊撃隊 - 漫画:田辺節雄
- 謀殺のチェスゲーム - 漫画:田辺節雄
- 火神を盗め(1993年2月 集英社 ホームミステリーコミックス) - 漫画:左京景
- バジリスク 〜桜花忍法帖〜( 講談社『週刊ヤングマガジン』2017年34号 - 2019年19号) - 漫画:シヒラ竜也、キャラクター原案:せがわまさき。『桜花忍法帖 バジリスク新章』のコミカライズ。
映画出演
[編集]脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 山田正紀 (@anaryusisu) - X(旧Twitter)