広田レオナ
ひろた レオナ 広田 レオナ | |||||
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別名義 |
広田 玲央名/廣田 レオナ(旧芸名) 金格寺まりも(ペンネーム) | ||||
生年月日 | 1963年3月7日(61歳) | ||||
出生地 | 日本・北海道札幌市 | ||||
身長 | 160 cm | ||||
血液型 | O型 | ||||
職業 | 映画監督・元女優・エージェント代表 | ||||
ジャンル | テレビドラマ、映画、バラエティ番組 | ||||
活動期間 | 1983年 - | ||||
著名な家族 |
吹越満(元夫) 咲耶(長女) 原田由佳(従妹[1]) | ||||
事務所 | ジュデコン((株)ジュ・デテストゥ・レ・コンコンブル) | ||||
公式サイト | プロフィール | ||||
主な作品 | |||||
『夢二』 『王手』 | |||||
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広田 レオナ(ひろた レオナ、1963年3月7日 - )は、日本の映画監督・元女優・エージェント代表。北海道札幌市出身[2]。株式会社ジュ・デテストゥ・レ・コンコンブル(ジュデコン)代表取締役社長。旧芸名、広田 玲央名。本名は広田 久美(旧姓)[3]。
来歴
[編集]4歳でバレエを始め[2]、少女時代からバレエの英才教育を受ける[2][3]。札幌市立中央中学校から札幌静修高等学校に進み[3]、同校1年の1978年に15歳でベルギーのベルギー王立芸術学院「MUDRA」に合格[2][3]。モーリス・ベジャールに師事。ダンスの他にアクターズスタジオのスタニスラフスキー・システムなどを徹底的に教え込まれる。18歳の時、振付最中の事故により腰を壊しプリマを断念[2][3]。日本に帰国し19歳で映画のオーディションに合格[3]し、「だいじょうぶマイ・フレンド」(1983年)でピーター・フォンダの相手役として女優デビューした[3]。
風変わりな個性で注目され、以後も映画・テレビドラマを中心に活躍。特に、1980年代後半から90年代にかけて全盛を極めたトレンディドラマでは、シニカルで癖が強いながらも、どこか謎めいた雰囲気も併せ持つ役柄を数多く演じ、視聴者に強い印象を残した。1991年に鈴木清順監督の『夢二』と阪本順治監督の『王手』でヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞し、演技派女優としての地位を確立。若松孝二・斎藤耕一・崔洋一など、他の名匠の作品にも重要な役どころで起用された[4]。 斎藤耕一監督の『薔薇ホテル』では、本場仕込みのダンスも披露している。
2000年に初監督作品「DRUG GARDEN」を発表。全編、家庭用ビデオカメラで撮影[5]し、音楽、編集、スチールなど、ほぼ全てを担当する。単館で9ヶ月上映された。
映画「お江戸のキャンディー」は、ボーイズラブもので制作費500万円の企画にて製作[6]、バレエ「白鳥の湖」をベースとし、“世界初の幼稚園児も観る事の出来る男色映画”との触れ込みで2015年2月に公開された。DVDの製作・販売において複数のトラブルに見舞われたがその後解決した[7]。
また同時期に、今後は女優業を続けるつもりがないことを表明[8]、裏方業に方向転換した。
2015年1月15日、芸能エージェント株式会社ジュデコン(正式名称ジュ・デテストゥ・レ・コンコンブル)を吹越満とともに立ち上げ、「廣田レオナ」名義で代表取締役に就任。それまでの所属事務所であったフロム・ファーストプロダクションとも業務提携を結んでいる。
私生活では20歳代のときに医大生(のちに歯科医)と結婚、1988年4月に第一子となる男児を出産するが、結婚3年目に離婚。俳優・タレントの吹越満と1994年12月24日に結婚、一女を授かるも2005年12月12日に離婚。二人の子供は広田が引き取り養育していたが、2012年に復縁・再婚に至った。前回の結婚では長男・雅裕の改姓を避ける配慮から、吹越が廣田姓となったが、このときは娘のために広田が吹越姓になった(長男は2008年4月に成人しており、現在も広田姓)[9]。2016年12月に吹越と離婚したことが明らかになった[10]。なお離婚したのちも吹越はジュデコンに所属している。
2018年12月10日、22歳年下の元俳優で映像作家の男性と結婚し、9月13日に挙式したことを自身のインスタグラムにて明らかにした[11]。
2021年6月1日、肺がんに罹患したこと、翌日に手術を受けることを公表した[12]。5日、ブログで肺がん手術後の様子を報告[13][14]。9日、前々日に退院したことを報告した[15]。
2023年には吹越との間に生まれた間の長女が「咲耶」の芸名で女優としてデビューしたことが明らかになっている[16]。
人物
[編集]趣味・嗜好
[編集]親族
[編集]- 父・憲親(2020年死去)は、東京でジョージ広田の芸名でラテンミュージシャンとして活動後、故郷に戻り、すすきのでミュージックパブ「ジョージの城」を経営[3]。同店は地元の若手歌手の育成の場にもなり、安倍律子・杏真理子などのプロも輩出している。また、俳優の佐藤浩市の妻で、元舞台女優の広田亜矢子は従妹にあたる[19]
エピソード
[編集]主な作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- ザ・サスペンス(TBS)
- モモ子シリーズ2(1983年)
- 青が散る(1983年、TBS)
- ザ・ハングマン4 第2話「女子留学生が麻薬を運ばされる!」(1984年) - 前尾玲子 役
- 特捜最前線 第367話「六本木ラストダンス!」(1984年、テレビ朝日) - 川奈友子 役
- 私鉄沿線97分署 第17話「うそ発見バトルロイヤル!」(1985年、テレビ朝日) - 乾なつこ 役
- ただいま絶好調! 第6話「あの娘は億万長者」(1985年、テレビ朝日)
- 子供が見てるでしょ!(1985年、TBS)
- 新春ドラマスペシャル / 翔んでる警視II(1987年、TBS)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 牟田刑事官事件ファイル6(1987年)
- 尼さん探偵事件帖4(1993年)
- おヒマなら来てよネ! (1987年、フジテレビ) - 夕顔 役
- 熱くなるまで待って!(1987年、フジテレビ) - 河部 役
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- あなたに似た人 (1987年10月、ヴァンフィル)
- あなたの知らないあなたの部屋(1989年5月)
- 勝手にしやがれヘイ!ブラザー 第8話(1989年、日本テレビ) - クラブのママ 役
- ぼくが医者をやめた理由(1990年 テレビ東京)
- 素敵にダマして!(1992年、日本テレビ)
- 世にも奇妙な物語
- 「いたれりつくせり」 (1992年) - 厚子 役
- 「マジシャンのポケット」(1992年) - ジプシー・ローズ(2代目) 役
- 世にも奇妙な物語 秋の特別編 (2002年)「知らなすぎた男」(2002年) - 諸沢しのぶ 役
- 俺たちルーキーコップ 第3話「大好走」(1992年、TBS)
- 親愛なる者へ(1992年、フジテレビ)
- 往診ドクターの事件カルテ 第10話「盗撮された現場写真」(1992年、朝日放送)
- 腕におぼえあり2 (1992年、NHK) - はつ 役
- 高校教師 第7話(1993年、TBS) - 玉田亜弓 役
- スキャンダル (1993年、フジテレビ) - 安達麗子 役
- 怪談 KWAIDAN II 「長良屋お園の怪」(1993年、フジテレビ) - お近 役
- つばさ(1994年)
- それが答えだ! 第8話・第9話(1997年、フジテレビ) - 結城由起子 役
- 花王 愛の劇場 / 熱中家族 (1998年、TBS)
- 大河ドラマ「元禄繚乱」(1999年、NHK) - 浦里 役
- 連続テレビ小説「ほんまもん」(2001年、NHK) - 百合子 役
- 伝説のマダム 第8話(2003年、読売テレビ) - 笠原さゆり 役
- 時効警察 第4話(2006年、テレビ朝日) - 白河湯舟 役
- 今週、妻が浮気します(2007年、フジテレビ) - 至宝君子 役
- 栞と紙魚子の怪奇事件簿 第6話(2008年2月9日、日本テレビ) - ゼノ夫人 役
- メン☆ドル 〜イケメンアイドル〜(2008年10月、テレビ東京) - 鴨嘴(かものはし)冴子 役
- LIAR GAME Season2(2009年、フジテレビ) - 小坂妙子 役
- チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋(2010年4月 - 6月、関西テレビ) - 目黒光子 役
- 警視庁失踪人捜査課 第6話(2010年5月21日、ABC・テレビ朝日) - 野口美沙 役
- 熱海の捜査官(2010年、テレビ朝日) - 洲崎道代 役
- 牙狼-GARO- 〜MAKAISENKI〜 第2話(2011年10月13日、テレビ東京) - 一貝志乃 役
- 妖怪人間ベム(2011年、日本テレビ) - 町村日出子 役
- 黒い報告書 第3の報告書「リア充の女」(2012年12月8日、BSジャパン) - 御園美鈴 役
- 孤独のグルメ Season3 第1話(2013年7月10日、テレビ東京) - 黒田真理子 役
映画
[編集]- だいじょうぶマイ・フレンド (1983年 キティ・フィルム・東宝) - ミミミ役 [21]
- ユー・ガッタ・チャンス (1985年 東宝)- 磯村瀬里 役
- Aサインデイズ (1989年 大映) - ひろみ役 [22]
- さわこの恋 (1990年 ケイエスエス)[23]
- 夢二(1991年ムービーギャング) - お葉役※ヨコハマ映画祭 助演女優賞
- 王手(1991年ムービーギャング) - 照美役※ヨコハマ映画祭 助演女優賞
- 外科室(1992年 松竹) - 庭園の婦人
- 夜逃げ屋本舗2 (1993年 光和インターナショナル・日本テレビ)
- エンドレスワルツ (1995年 松竹) - 主演・鈴木いづみ 役 [24]
- 薔薇ホテル(1996年 ゼアリズ配給) - 主演・美知代 役
- 「物陰に足拍子」より MIDORI(1996年 東北新社) - 横井光 役
- ORGAN オルガン (1996年 オルガンヴィトー) [25]
- ポルノスター(1998年、豊田利晃監督) - 5スター・プッシーキャット 役
- ボーダーライン(1999年、フランス映画)
- 冷静と情熱のあいだ (2001年 東宝) - 麻美 役
- ゲルマニウムの夜 (2005年 荒戸映画事務所) - テレジア 役[26]
- 転がれたま子(2005年シネカノン) - マーブル 役
- 間宮兄弟 (2006年 アスミック・エースエンタテインメント、小学館、テレビ東京、WOWOW) - 薬屋のおばちゃん 役
- 転々(2007年スタイルジャム) - 鏑木 役
- コトバのない冬 echo of silence(2010年)
- 山形スクリーム(2009年) - サジエ 役
- アイ・アム I am.(2010年)
- 映画 妖怪人間ベム(2012) - 町村日出子 役
- 獣道(2017年)
- 主な監督作品
- DRUG GARDEN (2000年 ギャガ) - 主演・広田レオナ役としても出演[27]
- お江戸のキャンディー(2015年)[28]
- お江戸のキャンディー2 ロワゾー・ドゥ・パラディ(2017年)
- 遮那王 お江戸のキャンディー3 (2019年)
舞台
[編集]- 新宿八犬伝 五巻―犬街の夜―(2010年9月 - 10月)
- る・ひまわり「こころ」(2011年8月、青山円形劇場) - 静 役
- 銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵(2013年8月、日本青年館大ホール) - ベーネミュンデ公爵夫人 役
シングル
[編集]- だいじょうぶマイ・フレンド(1983年3月21日、東芝EMI:ASIN B00FJVHH24)
テレビ番組
[編集]- 笑っていいとも!(1983年 - 1984年、フジテレビ) - 水曜日(後に月曜日)レギュラー。当時は広田玲央名名義
- アフリカのツメ(日本テレビ) - 未来ママ
- あっぱれ!!さんま新教授(フジテレビ) - 準レギュラー
- ボクらの時代「不思議は尽きない・・・」渡部篤郎・広田レオナ・板尾創路(2010年3月21日、フジテレビ)
CM
[編集]脚注
[編集]- ^ “シンガー 広田 由佳(ひろた ゆか)さん プロフィール”. 2021年4月9日閲覧。
- ^ a b c d e 河北新報 1986年7月29日朝刊 20面「登場」コーナー
- ^ a b c d e f g h 『近代映画』 1983年2月号、162頁
- ^ 『現代日本映画人名事典 女優篇』2011年、キネマ旬報社、広田レオナの項
- ^ “映画「DRUG GARDEN」”. 映画.com. 2024年5月18日閲覧。
- ^ “広田レオナ、監督作「お江戸のキャンディー」試写で“ゲイ好き”告白”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2015年2月5日) 2021年1月1日閲覧。
- ^ “広田レオナ「長くつらい旅でした」映画トラブル解決”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2015年12月15日) 2021年1月1日閲覧。
- ^ “広田レオナ「嫌々やってた。女優もうやらない」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2015年3月6日) 2021年1月1日閲覧。
- ^ “女優・広田レオナと俳優・吹越満、離婚から7年で復縁再婚”. NEWSポストセブン (小学館). (2012年12月13日) 2021年6月5日閲覧。
- ^ “吹越満の妻・広田レオナにイケメン俳優との不倫同棲疑惑を直撃《一問一答》”. 週刊女性PRIME (主婦と生活社). (2017年1月23日) 2017年1月23日閲覧。
- ^ “広田レオナ監督が再婚”. テレビ朝日 (2018年12月11日). 2021年1月1日閲覧。
- ^ “広田レオナ 肺がんであす手術と公表「生きるための手術です」 連ドラは降板”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2021年6月1日) 2021年6月5日閲覧。
- ^ “広田レオナ 「ドスで2回刺された痛み」肺がん手術後の様子を報告”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2021年6月5日) 2021年6月5日閲覧。
- ^ “広田レオナ「ドスで2回刺された痛み」肺がん手術後初更新で職務復帰も報告”. 日刊スポーツ (2021年6月5日). 2021年6月5日閲覧。
- ^ “肺がん手術・広田レオナが退院報告「肺の4分の1とリンパを6つくらい切除しました」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2021年6月9日) 2021年6月9日閲覧。
- ^ "広田レオナ&吹越満の長女・咲耶、芸能事務所「テイクオフ」に所属 宮根誠司アナ、羽鳥慎一アナら在籍". スポーツ報知. 報知新聞社. 6 June 2023. 2023年6月6日閲覧。
- ^ “「ないはずの肺も痛くて」肺がん手術の広田レオナ 階段での息切れに吐露「情けなくなって泣けてしまう」”. 中日スポーツ (中日新聞社). (2021年6月25日) 2021年10月1日閲覧。
- ^ “肺がん公表の広田レオナ 無事に手術終了 詳細はブログで報告予定”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社). (2021年6月3日) 2021年10月1日閲覧。
- ^ 日刊スポーツ、2006年10月12日付21面
- ^ https://twitter.com/hirotaleona/status/452705241322881027 広田レオナTwitter
- ^ だいじょうぶマイ・フレンド - 日本映画データベース
- ^ Aサインデイズ - MOVIE WALKER PRESS
- ^ 映画 さわこの恋 上手な嘘の恋愛講座 - allcinema
- ^ エンドレス・ワルツ - MOVIE WALKER PRESS
- ^ ORGAN - ORGANVITAL
- ^ “ゲルマニウムの夜”. シネマトピックスオンライン. 2006年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月9日閲覧。
- ^ “INTRODUCTION 広田レオナ主演・第一回監督作品。虚構と現実を織り交ぜ、「生と死」がポップに描かれる…。”. DRUG GARDEN. 2000年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月9日閲覧。
- ^ “男の花魁同士のラブ!広田レオナ新作に吹越満・竹中直人・桃井かおり!”. シネマトゥデイ. (2014年12月12日) 2014年12月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 広田レオナオフィシャルブログ
- プロフィール - ジュデコン
- 広田レオナ (@hirotaleona) - X(旧Twitter)
- 広田レオナ (@leonahirota) - Instagram