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日本国有鉄道百年史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本国有鉄道百年史』(にほんこくゆうてつどうひゃくねんし)は、日本の鉄道開通前から1972年までの100余年間の日本国有鉄道(国鉄)とその前身の歴史をつづった歴史書である。1972年に国鉄がその前身から数えて100周年を迎えるのを記念して、国鉄自らが編纂し、全19巻を1969年から1974年にかけて刊行した。一度絶版になったが、1997年に成山堂書店から復刻版が出されている。

内容

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『日本国有鉄道百年史』は、本編14巻、年表1巻、通史1巻、索引・便覧1巻、別巻「国鉄歴史事典」1巻、写真史1巻の合計19巻から構成される。いずれも横書きで、写真史以外はB5判である。

経緯

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国鉄の前身である鉄道省は鉄道50周年に際して3巻からなる『日本鉄道史』を刊行したことがある。これは、日本の鉄道創業から1920年の鉄道省設置までの歴史をつづったものであった。また、1942年には、鉄道70周年を記念して、『日本鉄道史』の続編の刊行が企てられたが、太平洋戦争のため中止された。

1951年には、1937年から1949年までの陸上交通関係史料をまとめて、『日本陸運十年史』が刊行され、1956年には、『日本鉄道史』以降『日本陸運十年史』以前の史料をまとめて、『日本陸運二十年史』が刊行された。

さらに、国鉄は1972年の100周年を目指して、早くも1957年から百年史編纂の準備を始めた。1960年6月には総裁室に修史課が設置され、9月にはさらに、外部の学識経験者を交じえた修史委員会が設置された。修史委員会が決定した基本方針に基づいて、百年史の編纂作業が開始された。前半50年の歴史の執筆は主に修史課職員が、後半50年の歴史の執筆は主に国鉄の各部局が担うこととなった。当初本編21巻、年表1巻、索引1巻の全23巻と構想されていた。

書誌情報

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  • 『日本国有鉄道百年史』
  • 『日本国有鉄道百年史』全19巻(成山堂書店、1997年復刻版) ISBN 978-4-425-30161-4
    • 『日本国有鉄道百年史年表』(成山堂書店、2006年復刻版) ISBN 978-4-425-30164-5
    • 『日本国有鉄道百年史別巻 国鉄歴史事典』(成山堂書店、2006年復刻版) ISBN 978-4-425-30165-2
    • 『日本国有鉄道百年写真史』(成山堂書店、2005年復刻版) ISBN 978-4-425-30163-8
      • 1987年の復刻版には1972年以降を記した「日本国有鉄道百年写真史 追録・その後の15年」が付属。

編別構成および巻数

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  • 第1編 創業時代 (明治25年まで)1 - 2巻
  • 第2編 幹線伸長時代 (明治25年から明治39年まで)3 - 4巻
  • 第3編 鉄道院時代 (明治39年から大正9年まで)5 - 6巻
  • 第4編 鉄道省興隆時代 (大正9年から昭和12年まで)7 - 9巻
  • 第5編 戦時戦後時代 (昭和12年から昭和24年まで)10 - 11巻
  • 第6編 公共企業体時代 (昭和24年から現在まで)12 - 14巻

参考文献

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  • 日本鉄道史
  • 日本陸運十年史
    • 日本国有鉄道 編『日本陸運十年史 : 第二次大戦と運輸経済 第一卷』日本国有鉄道。doi:10.11501/3452085 
    • 日本国有鉄道 編『日本陸運十年史 : 第二次大戦と運輸経済 第二卷』日本国有鉄道。doi:10.11501/3452087 
    • 日本国有鉄道 編『日本陸運十年史 : 第二次大戦と運輸経済 第三卷』日本国有鉄道。doi:10.11501/3452089 
    • 日本国有鉄道 編『日本陸運十年史 : 第二次大戦と運輸経済 第四卷』日本国有鉄道。doi:10.11501/3452091 
  • 日本陸運二十年史
    • 運輸調査局 編『日本陸運二十年史 : 第一次大戦末期より日華事変勃発に至るまでの運輸経済 第1巻』日本国有鉄道、1956年。doi:10.11501/2489726 
    • 運輸調査局 編『日本陸運二十年史 : 第一次大戦末期より日華事変勃発に至るまでの運輸経済 第2巻』日本国有鉄道、1956年。doi:10.11501/2489727 

関連項目

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外部リンク

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