森洋子 (美術史家)
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もり ようこ 森 洋子 | |
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出身校 | お茶の水女子大学 |
職業 | 美術史家 |
配偶者 | 森敬(夫) |
子供 |
森万里子(長女) 森飛鳥(次女) |
親戚 |
森泰吉郎(岳父) 森稔(義弟) 森章(義弟) 伊達美和子(義姪) |
森 洋子(もり ようこ、旧姓:有沢)は、西洋美術史、とくに16世紀のネーデルラント(現ベルギー)の画家ピーテル・ブリューゲル(父)の研究者。明治大学名誉教授。日本ことわざ文化学会の理事・会長を勤め[1]、2021年より顧問となる[2]。
人物
[編集]現在の新潟県上越市出身。1959年(昭和34年)お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業、ドイツ・ミュンヘン大学美術史学科留学、美術史家ハンス・ゼーデルマイヤーに学ぶ。
国際基督教大学大学院比較文化研究科で「16世紀フランドルの子供の遊戯-ブリューゲル「子供の遊戯」の図像学的研究を中心にして」により、1988年(昭和63年)に学術博士号取得、その後アメリカ・ブリンマー・カレッジ大学院美術史学科修士課程修了、ベルギー政府給費留学を経て、東京工芸大学助教授、明治大学工学部助教授、明治大学理工学部教授を歴任。2007年(平成19年)に明治大学を退職、名誉教授となった。
受賞・受章など
[編集]1988年(昭和63年)、ブリューゲル研究によりベルギー国王から王冠勲章シュヴァリエ章受章。翌年、『ブリューゲルの「子供の遊戯」』でサントリー学芸賞、日本児童文学学会特別賞受賞。
1992年(平成4年)『ブリューゲルの諺の世界』で芸術選奨文部大臣賞受賞、1996年(平成8年)1996年(平成8年)ベルギー(アントワープ)のウジェーヌ・ベ国際賞受賞、1999年(平成11年)『シャボン玉の図像学』で茗水クラブ学術奨励賞、2001年(平成13年)紫綬褒章受章[3]。
家族
[編集]夫は経済学者の森敬(父は森ビル創業者森泰吉郎)で、娘は現代美術家の森万里子。
義弟として森稔(森ビル社長)、森章(森トラスト社長)。実兄は株式会社有沢製作所特別顧問、有沢栄一。
著書
[編集]- 『パパ心配しないで お嬢さんドイツ留学記』講談社 1964年. NCID BN08412448
- 『ブリューゲルの「子供の遊戯」 遊びの図像学』未來社 1989年ISBN 978-4624710521
- 『ブリューゲルの諺の世界 民衆文化を語る』白凰社 1992年ISBN 978-4826200707
- 『シャボン玉の図像学』未來社 1999年ISBN 978-4624710668
- 『子供とカップルの美術史 中世から18世紀へ』日本放送出版協会(NHKブックス) 2002年ISBN 978-4140019511
- 『ブリューゲル探訪 民衆文化のエネルギー』未來社 2008年ISBN 978-4624710866
- 『ブリューゲルと季節画の世界』岩波書店 2022年ISBN 978-4000611602
編著
[編集]- 『ホガースの銅版画 英国の世相と諷刺』岩崎美術社 1987年
- 『ブリューゲル全作品』中央公論社 1988年
- 『未来社会への架け橋 森敬博士遺稿・追悼文集』私家版 1996年
- 『図説 ベルギー 美術と歴史の旅』編共著 河出書房新社 2015年 ふくろうの本
- 『ブリューゲルの世界』新潮社 2017年 とんぼの本
- 『ネーデルラント美術の誘惑 ヤン・ファン・エイクからブリューゲルへ』
- 木川弘美・今井澄子・廣川暁生共著 「北方近世美術叢書」ありな書房、2018年
翻訳
[編集]- ウリヤ・フォークト・ギョクニル『トルコ 世界の建築』美術出版社 1967年
- ハンス・ゼーデルマイヤー『光の死』鹿島出版会〈SD選書〉1976年
- エンツォ・オルランディ編『ボス』評論社(カラー版世界の巨匠) 1980年 - ヒエロニムス・ボス
- W.S.ギブソン『ブリューゲル 民衆劇場の画家』小池寿子共訳、美術公論社 1992年
外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ 旧日本ことわざ文化学会ホームページ
- ^ 日本ことわざ文化学会 - 役員紹介
- ^ “美術界年史 2001年(11月 紫綬褒章受章者)”. 東京文化財研究所. 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月27日閲覧。