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田中亮一

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

たなか りょういち
田中 亮一
プロフィール
本名 田中 亮一[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京都杉並区[3]
生年月日 (1947-01-26) 1947年1月26日(77歳)
血液型 O型[4]
職業 俳優声優ナレーター[5]
事務所 青二プロダクション[6]
著名な家族 弟:田中和実[7]
公式サイト 田中 亮一|株式会社青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[8]
身長 / 体重 160[4] cm / 55 kg
声優活動
活動期間 1970年代 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作 玉井真吾(『赤き血のイレブン』)アニメデビュー[9][10]
俳優活動
活動期間 1970年 -
ジャンル テレビドラマ舞台
デビュー作 『狐』[11]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

田中 亮一(たなか りょういち、1947年1月26日[2][3][9] - )は、日本俳優声優ナレーター[5]東京都杉並区出身[3]青二プロダクション所属[6]

同じく青二プロダクションに所属していた田中和実は実弟である[7]

略歴

幼少期から人前に出て演じることが好きであった[9]。小学3年生時に学芸会で芝居をすることになった際は、積極的に立候補していた[9]。その一方、本来は積極的と言えない性格でありながら自ら志願し、俳優の道を選ぶ[9]

多摩芸術学園演劇科卒業後[4]、弟と共に劇団芸協に所属し[4]、演劇活動も行っていた[9]黒川欣映原作の『狐』で初舞台を踏む[11]

劇団芸協代表だった青野武の死去後は田中自身が代表を務めたが[12]、2013年に解散した[13]

田中が役者活動を始めた時代は、テレビで顔出しで芝居してこそ本物の役者という考えが主流だったこと、当時声だけの仕事は劇団の芝居だけでは食べていけず、裏の仕事、下積みの仕事だったが、この頃の日本のテレビ業界は番組が多く制作されているわけではなかったことから、海外の映画や番組が多数放送されており吹き替えが必要だったこと、30代くらいの若い俳優たちが大勢声優の世界に入っていったという背景があった[9]。例にもれず田中も「声優をやってみないか」と斡旋され、声優としての活動を始める[9]。当時は30代の俳優たちの中で、田中はまだ20歳そこそこで、子供の声を出せる人物は重宝されていたという[9]。一方で若い声しか出せない時期が長く苦労し、年を重ねれば、大人の声の芝居もできなければならず、その領域に至るまでに時間がかかったという[9]

1970年、アニメ初主演でもある『赤き血のイレブン』の主人公、玉井真吾役でアニメデビュー[2][9][10][14]

以前は江崎プロダクション[15]、オフィス央[16]に所属していた。

ドラえもん(テレビ朝日版第1期)』では、1981年10月放送「ドラえもんだいきらい!?」より学校の先生役を担当。先生は帯番組時代から登場していたものの、声優が固定されておらず[注釈 1]、同役の声優としては4代目にあたるが、2005年3月放送「ドラえもんに休日を?!」に至るまで、24年間声を務めた(後任は高木渉)。

人物

声種バリトン[16]

声優としてはアニメ、ラジオドラマ、洋画に出演のほか、テレビ番組のナレーションも務めている[5]

役柄としては柄の悪い小悪党タイプ、個性的なキャラクターが多い[3][14]

マジンガーZ対暗黒大将軍』では野田圭一に先駆けて剣鉄也役を演じているが、これは田中がのちの『グレートマジンガー』でも同役を務める予定であったためである。スケジュールの都合で辞退し、野田に役を譲った。

代表作のひとつである『デビルマン』の主人公・不動明については、「人材が少ない状況で、たまたま少年の声を出せるから運良く担当させてもらえた」とのことで、オーディションなしで急遽決まった[17]。当時は声優活動を始めて6年目ごろの作品で、まだ駆け出しの時期であった[9]。二枚目は苦手としていたが、明の役は自身には合っていたと語っている[18]。番組開始後からしばらくして、視聴者の反響を感じるようになった[9]。『デビルマン』は、当時は高校生くらいの女性ファンが多かったようで、収録を終えてスタジオから出ると、女性たちが出口で待っていた事もしばしばであった[9]。その時に「視聴者の方は私の声しか知らないはずなのに、どうしてデビルマンの声優が私だと分かるのか」と疑問に思い、また「顔を見せたら、ガッカリされるんじゃないか」と考えたこともあったという[9]NHK BS2の『マンガノゲンバ』では、漫画版の明の台詞を朗読で演じている。

デビルマンや『聖闘士星矢』のデスマスク役については、2015年のインタビューで「忌わしい名の役が当って妙な気分ですが、これもいい厄落としと勝手に思ってます」とコメントしている[19]

同じく青二プロダクションに所属していた弟・和実の死後、『ポルフィの長い旅』のトマス役を第8話から担当していた。

趣味・特技は洋舞野球[10]読書旅行[20]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2002年
  • ONE PIECE(2002年 - 2018年、ムーア、ゴア国王、左大臣、ヨルル)
2003年
2004年
2007年
2008年
2009年
2010年
2014年
2015年
2016年
2018年
2019年
2020年
2021年
2023年

劇場アニメ

1971年
1973年
1974年
1980年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1999年
2000年
2013年
2015年
2018年
2023年

OVA

年数不明
  • キン肉マン 世紀の大決戦 アイドル超人VS悪魔超人(ウォーズマン)
1983年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
  • 湘南爆走族10 FROM SAMANTHA(江口啓助)
1999年
2001年
2002年
2008年

Webアニメ

ゲーム

1991年
1993年
1994年
  • ハイグレネーダー(デモシーンの声)
1999年
2000年
2001年
2003年
  • 仮面ライダー 正義の系譜(カミキリキッド、ギルガラス、サソリトカゲス、ゴースター、ミミズ男、ギリザメス、シードラゴン、イカデビル)
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2011年
2013年
2015年
2016年
2018年
2020年
2024年

ドラマCD

ラジオドラマ

  • 青山二丁目劇場
    • 夢十夜 第九夜 お百度を踏む女(2006年) - 私
    • 忠臣ぐらっ〜星野金右衛門の場合(2006年) - 床屋・惣兵衛
    • ヘンゼルとグレーテル(2006年) - きこり
    • シティーバスターズ(2007年) - 黒木
    • しあわせ旅日記(2008年) - お父さん
    • アイ・ラブ・トウキョウ(2008年) - 吉田甚一郎
    • 今夜、101号室で(2009年) - ひらなみ荘管理人
    • 会社帰りのヒーロー(2010年) - 課長
    • 有意義な対談(2010年) - タクシー運転手
    • 優先席〜Priority Seat(2010年) - 中村
    • 三丁目の夕日 夕焼けの詩(2010年) - 教頭先生
    • 刑事・蘇我修造(2011年)井出良平
    • あじさいの唄(2011年) - 先生
    • 柱時計(2012年) - 解体業者
    • 死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(2013年) - 克行
    • 粗忽長屋(2014年) - 刑事
    • チャンピオンの店(2015年) - 三上
    • お父さんが会社に行かなくなりました(2015年) - 武井
    • 俺、役者辞めるわ(2015年) - 義夫
    • セールストーク(2015年) - 井手
  • NHK-FM オルガニスト(1999年) - 指揮者、教官
  • 花の慶次(2011年) - 前田利久

デジタルコミック

吹き替え

担当俳優

ボブ・バラバン

海外映画

海外ドラマ

海外アニメ

人形劇

その他

特撮

1973年
1974年
1997年
  • ウルトラマンティガ(機械人形〈メカロイド〉 ゴブニュ〈ヴァハ〉の声、TPCアメリカ支部幹部の声)
2000年
2001年
2002年
2004年
2009年

人形劇

ボイスオーバー

ナレーション

テレビドラマ

映画

舞台

  • 青山二丁目劇場 Voice Fair 2011 朗読劇「グスコーブドリの伝記」(2011年、内幸町ホール)
  • 小林孝作プロデュース 第1回公演「あの時君は若かった」(2012年、新宿SPACE107)
  • 劇団大富豪 第9回公演「WILL」(2016年、築地本願寺ブティストホール)

バラエティ

その他のコンテンツ

脚注

注釈

  1. ^ 帯番組時代には番組レギュラーだった井上和彦が先生役を担当したことがある。
  2. ^ 作品名は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と誤表記[1]

出典

  1. ^ a b 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、182頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b c 成美堂出版 編「男性篇」『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、523頁。ISBN 4-415-00878-X 
  3. ^ a b c d 田中 亮一”. linkvod.myjcom.jp. J:COMオンデマンド. 2023年11月5日閲覧。
  4. ^ a b c d 青二プロダクション 田中 亮一”. 2016年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月25日閲覧。
  5. ^ a b c 田中 亮一 - タレントデータバンク”. 2019年11月27日閲覧。
  6. ^ a b 田中 亮一|青二プロダクション”. 2019年11月27日閲覧。
  7. ^ a b 青野武の役者一筋”. 劇団芸協. 2016年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月6日閲覧。
  8. ^ 田中亮一” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2012年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月14日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『甦る!東映アニメアンソロジー05 デビルマン&バビル2世』毎日コミュニケーションズ、2005年6月、26-30頁。ISBN 978-4-8399-1812-5 
  10. ^ a b c 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、100頁。 
  11. ^ a b 『新劇便覧'89』テアトロ、1989年、148頁。 
  12. ^ 出演のお知らせ|芸協稽古場日記
  13. ^ 緑爽会報 NO.119 (PDF) (2ページ目終盤)
  14. ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、86頁。ISBN 4-19-720012-9 
  15. ^ 『出演者名簿(1978年版)』著作権資料協会、1977年、290頁。 
  16. ^ a b 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、91頁。 
  17. ^ “「マジンガーZ」&「デビルマン」生誕40周年記念インタビュー”. アニメイトTV (アニメイト). (2012年7月17日). オリジナルの2012年10月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121006195732/http://www.animate.tv/news/details.php?id=1342493944 2019年11月27日閲覧。 
  18. ^ “「マジンガーZ」と「デビルマン」39年ぶりにコラボCMで夢の共演!”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2012年6月20日). https://eiga.com/news/20120620/12/ 2023年4月15日閲覧。 
  19. ^ キャストコメントリレー第2弾アルデバラン役 玄田 哲章さん&サガ役 置鮎 龍太郎さん&デスマスク役 田中 亮一さんからのコメント”. 聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-. 「聖闘士星矢 黄金魂」製作委員会 (2015年2月27日). 2020年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月15日閲覧。
  20. ^ 男性俳優陣”. 劇団芸協. 2012年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月18日閲覧。
  21. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. アパッチ野球軍. 東映アニメーション. 2024年6月6日閲覧。
  22. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. さるとびエッちゃん. 東映アニメーション. 2024年6月6日閲覧。
  23. ^ 「タイガーマスクW」“初代”から引き続き、田中亮一が高岡拳太郎役に”. アニメ!アニメ! (2016年9月5日). 2021年9月9日閲覧。
  24. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. デビルマン. 東映アニメーション. 2024年6月6日閲覧。
  25. ^ 赤星政尚 編『鉄の城 マジンガーZ解体新書』講談社、1998年2月7日、143頁。ISBN 4-06-330047-1 
  26. ^ 『ミクロイドS』DVD-BOX、AVBA-29207〜11(DVD5枚組)、発売元:東映アニメーション、エイベックス・エンタテインメント、製造元:ポニーキャニオン、2009年3月27日、封入「ガイドブック」P4。
  27. ^ 『ミクロイドS』DVD-BOX、AVBA-29207〜11(DVD5枚組)、発売元:東映アニメーション、エイベックス・エンタテインメント、製造元:ポニーキャニオン、2009年3月27日、封入「ガイドブック」P5。
  28. ^ a b 岩佐陽一 編「『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』ゲスト・キャスト一覧」『ゲッターロボ大全』双葉社、1998年10月15日、210頁。ISBN 4-575-28885-3 
  29. ^ 新・巨人の星II”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年4月21日閲覧。
  30. ^ スタッフ&キャスト”. 太陽の牙ダグラム公式サイト. 2016年6月7日閲覧。
  31. ^ 中山基(編)「『キン肉マン』ヒストリー」『フィギュア王』No.119、ワールドフォトプレス、2008年1月30日、31頁、ISBN 978-4-8465-2701-3 
  32. ^ 銀牙 流れ星 銀”. 東映アニメーション. 2016年7月10日閲覧。
  33. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. トランスフォーマー・ザ・ヘッドマスターズ. 東映アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
  34. ^ 三浦祐一 編「ANIMATION LIST」『BOTCON JAPAN'98 YEAR BOOK』ボットコンジャパン実行委員会、1998年12月13日、42頁。 
  35. ^ キャラクター 宇宙サバイバル編 第9宇宙”. ドラゴンボール超 東映アニメーション. 東映アニメーション. 2023年1月9日閲覧。
  36. ^ 「タイガーマスクW」新キャラクター3名初公開! 高岡拳太郎役に田中亮一、藤井大助役に草尾毅、山科ルリコ役に千葉千恵巳が決定!”. タイガーマスクW 公式サイト. 東映アニメーション (2016年9月5日). 2016年9月6日閲覧。
  37. ^ カムイの剣”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
  38. ^ “時空の旅人”. マッドハウス. https://www.madhouse.co.jp/works/1986-1983/works_movie_timestranger.html 2016年5月1日閲覧。 
  39. ^ “「劇場版 マジンガーZ」にデビルマン声優・田中亮一が参戦、舞台挨拶に永井豪登壇”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年1月6日). https://natalie.mu/comic/news/264135 2018年1月6日閲覧。 
  40. ^ CHARACTER”. 聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-. 2016年9月6日閲覧。
  41. ^ CAST&STAFF”. アニメ「範馬刃牙」公式サイト. 2021年9月16日閲覧。
  42. ^ 聖闘士紹介”. 聖闘士星矢 ライジングコスモ 事前登録サイト. 2020年8月9日閲覧。
  43. ^ 『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 LD解説書 PLANET OF CYBERTRON GUIDE 3』タカラ、1995年9月、36頁。 

外部リンク