笠谷俊介
福岡ソフトバンクホークス #67 | |
---|---|
2021年5月4日 福岡PayPayドーム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大分県大分市 |
生年月日 | 1997年3月17日(27歳) |
身長 体重 |
173 cm 74 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2014年 ドラフト4位 |
初出場 | 2017年8月23日 |
年俸 | 2000万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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派遣歴 | |
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この表について
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笠谷 俊介(かさや しゅんすけ、1997年3月17日 - )は、大分県大分市出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。福岡ソフトバンクホークス所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]宮崎県で生まれ、4歳で大分県大分市に引越す。小学校4年生の時に親友である梅木大哉に誘われ「富士見ネイチャズ」で野球を始める。5年生の時に投手になった。稙田西中学校では大分市野津原地区に拠点を置く中学硬式野球チーム「大分七瀬ボーイズ」に所属、3年生の時に全国大会出場権を得たが、大会は東日本大震災の影響で中止された[2]。
同級生の兄の勧めで大分商業高校に進むと1年生の夏からエース兼4番打者になった[2]。2年生時に夏の大分大会で優勝[2]、全国大会1回戦で修徳高校を相手に7回3分の1を投げ8失点でチームも敗れた[3][4]。3年生時は夏の大分大会の準々決勝で大分上野丘高校に敗れた(5失点完投)[5]。高校の1学年後輩に川瀬晃と森下暢仁がいる。
2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議では、福岡ソフトバンクホークスに4位指名を受け[6]、契約金4000万円、年俸500万円で契約合意し[7]入団した[8]。背番号は67。
ソフトバンク時代
[編集]2015年はウエスタン・リーグで1試合の登板[9]、三軍戦では7試合の登板で2勝0敗・防御率1.59だった[10]。
2016年は左肘痛などがあり[11]、この年は三軍戦で2試合に登板したのみであった[12]。
2017年はウエスタン・リーグで11試合に登板して防御率1.35と結果を残すと、8月22日に一軍初昇格[13]。同23日の埼玉西武ライオンズ戦でプロ初登板を果たし、2回無安打3奪三振無失点と好投した[14]。翌24日に出場選手登録を抹消されたものの[15]、9月28日に再登録され[16]、10月6日のオリックス・バファローズ戦でプロ初ホールドを記録した[17]。日本シリーズでは出場資格者40人枠に入ったが[18]、登板機会は無かった。この年は一軍で3試合に登板し、0勝0敗1ホールド・防御率0.00という成績でオフに10万円増となる推定年俸540万円で契約を更改した[19]。
2018年は6月16日に出場選手登録され[20]、翌17日の広島東洋カープ戦でシーズン初登板となったが、連打を浴びて一死も取れずに降板し[21]、この1試合のみで6月23日に登録抹消[22]。その後は二軍戦で自己最速の150km/hを計測するなど[23]状態を上げ、7月5日に再登録され[21]、8試合に登板したものの、ロベルト・スアレスの復帰に伴って8月6日に出場選手登録を抹消されると[24]、そのまま二軍でシーズンを終えた。この年は9試合の登板で0勝1敗・防御率7.04を記録し、オフに50万円増となる推定年俸590万円で契約を更改した[25]。
2019年はウエスタン・リーグで先発を中心に22試合に登板し、2勝4敗2セーブ・防御率3.05という成績を残して、7月30日にロングリリーフとして出場選手登録[26]。ただ、8月17日の西武戦で4回5安打7四球4失点を喫すると[27]、翌18日に登録抹消となり[28]、その後は一軍へ昇格することができずにシーズンを終えた。この年は二軍では26試合の登板で4勝5敗2セーブ・防御率3.08を記録したが[29]、一軍では2試合の登板で防御率7.20という成績にとどまった。オフの11月23日から台湾で開催された2019アジアウインターベースボールリーグのNPB RED選抜に選出され[30]、契約更改では現状維持となる推定年俸590万円でサインした[31]。
2020年は新型コロナウイルスの影響で120試合制の短縮シーズンとなり、開幕も6月に延期された。6月25日にリリーフとして出場選手登録されると[32]、7月8日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦に先発予定だったマット・ムーアが前日の練習で左足を痛め、急遽プロ初先発となったが[33]、2回6安打2四球2奪三振7失点(自責点6)という内容[34]で敗戦投手となり[35]、再び中継ぎに戻った。7月17日のオリックス戦では先発の東浜巨が右足に打球を受けて3回で降板となり、2番手で登板すると2イニングを打者6人で抑えるパーフェクトリリーフでプロ初勝利を挙げた[36]。リック・バンデンハークが背中の張りで戦列を離れると、同23日の北海道日本ハムファイターズ戦で2度目の先発登板となり[37]、3回3失点で降板したものの、2番手の板東湧梧が4回1安打無失点と好投すると[38]、その後は『ショートスターター笠谷[39]→ロングリリーフ板東』というコンビ登板が増加[40][41]。8月27日のオリックス戦でも板東とのコンビ登板となったが、試合前に工藤公康監督が「今日は行けるところまで行ってもらいます」と宣言すると、自己最長の5イニングを2安打7奪三振1失点に抑え、プロ初の先発勝利を挙げた[42][43]。この年のレギュラーシーズンでは20試合(11先発)の登板で4勝4敗・防御率2.84を記録し、ポストシーズンでの登板機会は無かったものの、日本シリーズの出場資格者40人枠に入った[44]。オフに1650万円増となる推定年俸2200万円で契約を更改した[45][46]。
2021年は初めて開幕ローテーション入りし、3月30日のオリックス戦で6回4安打1失点と好投し、シーズン初登板初勝利を挙げたが[47]、その後は苦しい登板が続き、5月4日の楽天戦を最後にリリーフへ配置転換[48]。リリーフで好投し[49]、同27日の中日ドラゴンズ戦で先発へ復帰するも[50]、4回途中2安打5四球3失点で降板し[51]、翌28日に出場選手登録を抹消された[52]。8月13日の後半戦開幕と共に再登録され[53]、リリーフで結果を残すと、同26日の西武戦で先発を任されたが[54]、4回途中5安打4四死球3失点で降板し[55]、翌27日に登録抹消[56]。9月12日にリリーフとして再登録され[57]、同26日の日本ハム戦で先発を任されると[58][59]、シーズン終盤は先発として結果を残し[60][61]、この年は16試合(12先発)の登板で3勝4敗・防御率4.27を記録。オフに現状維持となる推定年俸2200万円で契約を更改した[62]。
2022年は1月22日に無症状ながら新型コロナウイルス陽性判定を受け[63]、春季キャンプをC組でスタートすることとなった[64]。オープン戦では登板機会を得たが[65]、3月16日の阪神タイガース戦での登板後に二軍降格となり[66]、そのまま開幕を二軍で迎えた。4月14日に出場選手登録されるも[67]、6月13日に登録抹消[68]。7月2日に再登録されるも[69]、同28日に登録抹消となり[70]、8月10日には新型コロナウイルス陽性判定を受けた[71]。9月27日に3度目の出場選手登録となったものの[72]、この年は16試合のリリーフ登板で防御率6.35という成績にとどまった。オフの11月4日からプエルトリコのウインターリーグに参加し[73]、同リーグでは5試合の登板で3勝1敗・防御率1.00を記録[74]。12月6日に帰国し[75]、同25日に100万円減となる推定年俸2100万円で契約を更改した[76]。
2023年は開幕を二軍で迎えると、左肘の炎症で5月から約1か月戦列を離れた[77]。二軍では19試合の登板で防御率1.00と結果を残し、7月9日に出場選手登録され[78]、5試合の登板で防御率0.00を記録したものの、編成上の理由[79]で8月11日に登録抹消[80]。9月9日に再登録され[81]、登板機会が無いまま同13日に登録抹消となったが[82]、特例2023の代替指名選手として翌14日に出場選手登録[83]。9月24日に3度目の登録抹消となったが[84]、10月2日に再登録されると[85]、シーズン終了まで一軍に帯同し、この年は8試合の登板で防御率1.59という成績であった。オフに100万円減となる推定年俸2000万円で契約を更改した[86]。
2024年は先発としてシーズンをスタートし[87]、5月終了時点では二軍で9試合・37回を投げ、防御率1.95を記録していたが[88]、6月中旬から中継ぎへ転向。しかし、8年ぶりに一軍登板が無いままシーズンを終え[87]、オフに戦力外通告を受けた[89]。
選手としての特徴
[編集]最速153km/h[90]のストレートにチェンジアップ・スライダー・カーブを投げ分け、どの球種でも空振りを奪えるのが特徴[91][92]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | ソフトバンク | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 12 | 3.1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 0.60 |
2018 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 39 | 7.2 | 11 | 1 | 6 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 6 | 6 | 7.04 | 2.22 | |
2019 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 26 | 5.0 | 6 | 1 | 7 | 0 | 0 | 7 | 1 | 0 | 4 | 4 | 7.20 | 2.60 | |
2020 | 20 | 11 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | .500 | 246 | 57.0 | 44 | 2 | 31 | 0 | 4 | 67 | 0 | 0 | 21 | 18 | 2.84 | 1.32 | |
2021 | 16 | 12 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 262 | 59.0 | 52 | 12 | 35 | 0 | 2 | 64 | 0 | 0 | 30 | 28 | 4.27 | 1.47 | |
2022 | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 82 | 17.0 | 19 | 4 | 9 | 0 | 5 | 14 | 0 | 0 | 12 | 12 | 6.35 | 1.65 | |
2023 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 47 | 11.1 | 8 | 0 | 8 | 0 | 0 | 11 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1.59 | 1.41 | |
通算:7年 | 74 | 23 | 0 | 0 | 0 | 7 | 9 | 0 | 1 | .438 | 714 | 160.1 | 141 | 20 | 97 | 0 | 11 | 172 | 2 | 0 | 75 | 70 | 3.93 | 1.48 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | ソフトバンク | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2018 | 9 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2019 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2020 | 20 | 4 | 10 | 1 | 0 | .933 | |
2021 | 16 | 4 | 16 | 0 | 0 | 1.000 | |
2022 | 16 | 2 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 74 | 10 | 32 | 1 | 0 | .977 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2017年8月23日、対埼玉西武ライオンズ20回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、8回表に2番手で救援登板、完了、2回無失点[14]
- 初奪三振:同上、8回表に炭谷銀仁朗から空振り三振[14]
- 初ホールド:2017年10月6日、対オリックス・バファローズ25回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、10回表に4番手で救援登板、1/3回無失点
- 初先発登板:2020年7月8日、対東北楽天ゴールデンイーグルス2回戦(福岡PayPayドーム)、2回7失点(自責点6)で敗戦投手
- 初勝利:2020年7月17日、対オリックス・バファローズ4回戦(京セラドーム大阪)、4回裏に2番手で救援登板、2回無失点
- 初先発勝利:2020年8月27日、対オリックス・バファローズ15回戦(福岡PayPayドーム)、5回1失点
- 打撃記録
- 初打席:2021年5月27日、対中日ドラゴンズ3回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、2回表に勝野昌慶から見逃し三振
- その他の記録
背番号
[編集]- 67(2015年 - )
登場曲
[編集]- 「サウスポー」ピンク・レディー(2015年)
- 「ハピネス」AI(2016年)
- 「Runaway Baby」Bruno Mars(2017年 - 2018年)
- 「OLE!」WANIMA(2018年)
- 「Pandemic」湘南乃風(2019年)
- 「Divine Wind -KAMIKAZE」AK-69(2020年)
- 「Fire Ground」Official髭男dism(2020年)
- 「GET IT ON」EXILE SHOKICHI×CrazyBoy(2021年 - )
代表歴
[編集]- 2019アジアウインターベースボールリーグ:NPB RED選抜[30]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月29日閲覧。
- ^ a b c “大分商9回一挙13得点で優勝/大分大会”. 日刊スポーツ (2013年7月24日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “大分商・笠谷「涙流さず、また甲子園に」”. 日刊スポーツ (2013年8月9日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “笠谷俊介”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “大分大会 7月20日の試合”. 朝日新聞デジタル. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “【ドラフト】1位は松本投手!計13人を指名!”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2014年10月24日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “鷹4位笠谷、工藤新監督超え宣言!”. 日刊スポーツ (2014年11月21日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “新人入団会見で松本投手、栗原選手らが活躍誓う”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2014年12月1日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “2015年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2016年12月25日閲覧。
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- ^ a b “8年ぶり1軍登板ゼロも「やることをやっていないわけではない」 フォーム改良したソフトバンク笠谷俊介が快投【みやざきフェニックスリーグ】”. 西スポWEB otto! (2024年10月17日). 2024年11月4日閲覧。
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- ^ “ブレーク必至な若き実力者たち 笠谷俊介、伊藤翔、池田隆英、藤井皓哉、東克樹、鈴木博志”. 週刊ベースボールONLINE (2018年3月18日). 2021年12月22日閲覧。
- ^ “鷹・笠谷のキレキレ“魔球”カーブにファン大絶賛「杉内再来か」「完全に杉内」”. Full-Count (2020年10月21日). 2021年12月22日閲覧。
- ^ “【ソフトバンク】笠谷俊介わずか1球で危険球退場 楽天島内への初球が頭部死球”. 日刊スポーツ. (2022年7月20日) 2022年7月22日閲覧。
- ^ “チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2021年3月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 笠谷俊介 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube、MLB
- 67 笠谷 俊介 選手名鑑 - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
- 笠谷俊介 (@kasayayade) - X(旧Twitter)
- 笠谷俊介 (@kasaya0317) - Instagram