西方教会
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英: Western Christianity)とは、キリスト教を大きく二つに分類した際に、東方教会と対置される教会の総称。西ヨーロッパで発達したローマ・カトリック教会およびそこから派生した聖公会、プロテスタント諸教派のことを指す。この東西の区分は、現在の教会の地理的な位置ではなく、歴史的な起源からなされるものである。東方典礼カトリック教会は完全にローマ・カトリック教会の一員であるが、基本的に東方教会に分類される。
(せいほうきょうかい、東西教会の分裂
[編集]→詳細は「東西教会の分裂」を参照
東西教会の分裂の事件として、主に以下の3つが挙げられる[1]。高校世界史等の教科書で挙げられているのは2つ目である。
ニカイア・コンスタンティノープル信条を古典ギリシャ語からラテン語に翻訳する際、西方のローマ・カトリック教会は原文に存在しないフィリオクェ("filioque" 「子からもまた」の意)"という語句を聖霊の発出についての記述箇所に付け加えた[5]。一般的には、この思想的な相違が東西教会の分裂の原因と考えられているが、幾多の思想上の争いはこの帰結に過ぎないとする見解[6]と、フィリオクェ問題はそれほど重要な相違点ではないとする見解[7]が存在する。
西方教会の一覧
[編集]→「キリスト教諸教派の一覧」も参照
樹形図(概略)
[編集]脚注
[編集]- ^ General Essay on Western Christianity
- ^ ◆第9世紀◆ (日本ハリストス正教会西日本主教区)
- ^ ◆第11世紀◆ (日本ハリストス正教会西日本主教区)
- ^ ◆第13世紀◆ (日本ハリストス正教会西日本主教区)
- ^ 第2節 教会史の中のウェスレー
- ^ ウラジーミル・ロースキイ 著、宮本久雄 訳『キリスト教東方の神秘思想』90頁、勁草書房(1986年10月)ISBN 9784326100668
- ^ 『岩波キリスト教辞典』ISBN 9784000802024