Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
コンテンツにスキップ

詩城の旅びと

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
詩城の旅びと
小説の舞台となるレ・ボー=ド=プロヴァンス周辺
小説の舞台となるレ・ボー=ド=プロヴァンス周辺
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出 『月刊ウィークス』 1988年1月号 - 1989年10月号
出版元 日本放送出版協会
刊本情報
刊行 『詩城の旅びと』
出版元 日本放送出版協会
出版年月日 1989年9月20日
装幀 勝井三雄、石橋昌子
挿絵 松森務
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

詩城の旅びと』(しじょうのたびびと)は、松本清張長編小説。『月刊ウィークス』に連載され(1988年1月号 - 1989年10月号)、1989年9月に日本放送出版協会から刊行された。南仏プロヴァンス地方を舞台に、画壇の策謀に端を発する愛と復讐の交錯を描く、サスペンス・ロマン。

1989年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

[編集]

OLの投書から、「プロヴァンス国際駅伝」の企画が動き出した。和栄新聞社の木村信夫は南フランスへ飛び、世界の陸上競技の利権を支配するバローナ会長との交渉によって、企画を有利に進めようとする。

しかし企画の裏には、投書主・多島通子の隠された意図がひそんでいた。視察・交渉で木村の行く先、朝霧のカマルグでは葦を折る幻想的な人影に遭遇し、エクス=アン=プロヴァンスの丘にそびえる領主の館「星の館」は、すでに黒い怨念が渦巻く場所となっていた…。

主な登場人物

[編集]
小説のモチーフの一つ、カミーユ・クローデル
  • 原作における設定を記述。
木村信夫
和栄新聞社企画部長。「プロヴァンス国際駅伝」企画の責任者となる。
多島通子
プロヴァンスでの駅伝プランを和栄新聞に投書したOL。兄・明造は不遇の画家であった。28歳。
ピエール・トリオレ
エクス=アン=プロヴァンスの大地主。猟や天体観測を趣味とし、占星術に凝る。パラノイア気質。
マダム・タカコ
トリオレ伯夫人。日本女性。伯家の経済を実質的に支え、地域の評判も高い。
小宮栄二
多島明造の友人だったが、画壇のボスの力を利用して明造を追放した。その後行方不明となる。
柏原尚志
和栄新聞社運動部次長。視察・交渉の際に木村と同行する。
ホセ・マルティーヌ・バローナ
世界陸上運動連合本部の会長で、全面的な決定権を握る独裁者。スペイン人。62歳。

関連項目

[編集]

テレビドラマ

[編集]
詩城の旅びと
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『詩城の旅びと』
企画 岡本由紀子
脚本 寺内小春
演出 吉村芳之
出演者 緒形拳
中川安奈
富司純子
根津甚八ほか多数
オープニング 「詩城の旅びと」(プロヴァンス組曲)
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1989年10月9日 - 11月6日
放送時間月曜22:00 - 22:50
放送枠ドラマ10
放送分50分
回数5
テンプレートを表示

1989年10月9日から11月6日まで、NHKの「ドラマ10」枠(22:00-22:50)にて全5回の連続ドラマとして放映。53日間にわたるフランス・ロケを実施した作品。原作と異なるラストを設定している。

キャスト

[編集]

※以下、カッコ内は出演話数

スタッフ

[編集]

サブタイトル

[編集]
各話 放送日 サブタイトル
第1話 1989年10月9日 投書の女
第2話 1989年10月16日 謎の過去
第3話 1989年10月23日 追跡
第4話 1989年10月30日 告白
最終話 1989年11月6日 愛の運命(さだめ)
NHK ドラマ10
前番組 番組名 次番組
鳥の歌
(1989.8.28 - 9.18)
詩城の旅びと
(1989.10.9 - 11.6)
海照らし
(1980.11.13 - 12.4)