Crystal LED Display
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Crystal LED Display (CLD, CLED) は、ソニーによって開発され、2012年に発表された、画素にLEDを用いた自発光型ディスプレイである[1]。
概要
[編集]バックライトにLEDを使用した液晶ディスプレイとは異なり、画素そのものにLEDを使用していることが特徴。画素は無機化合物で構成されているが、無機EL (ILED) とは異なり、画素の構造や発光の仕組みはLEDと同一である[2]。
ソニーが2012年のCESで展示したCrystal LED Displayの試作機[1]では、55インチのフラットパネル上に約600万個(1920×1080×RGB)の微細なLEDを集積し、測定限界以上のコントラスト比と、180度の視野角、液晶の1.4倍の色域を備え、消費電力はプラズマTVの半分以下であるとしている[2]。
ソニーは、極小のLEDを高速で歩留まり良く規則正しく並べ組み立てる生産技術を開発し、Crystal LED Displayの開発を実現したとしている[3]。
2012年に参考出展された時点では、発売時期は未定としている。なお、2013年のIFAではユニット形式による大型化も見据えているとしており[4]、2014年のCESでは有機ELとともに引き続き研究を進めているとしている[5][6]ほか、同年6月の定時株主総会においてはCLDについて「新たなディスプレイのあり方は研究開発している」と前向きな説明を行っている[7]。
2016年5月19日、Crystal LED Displayベースの技術CLEDISを利用したディスプレイステム[8]が2017年1月~3月発売予定と発表された。
脚注
[編集]- ^ a b 『大画面・高画質に優れた次世代ディスプレイ“Crystal LED Display”を開発』(プレスリリース)ソニー、2012年1月10日 。2015年2月22日閲覧。
- ^ a b 西川善司 (2012年1月12日). “CES特別編 「Crystal LED Display」の衝撃”. Impress AV Watch. 2015年2月22日閲覧。
- ^ 本田雅一 (2012年1月13日). “ソニー「Crystal LED Display」開発者インタビュー 生産方法やコストは? “現実感”のある超高画質”. Impress AV Watch. 2015年2月22日閲覧。
- ^ 麻倉怜士 (2013年9月16日). “【麻倉怜士IFA報告】ソニー、4K×2K有機ELテレビにかける思い”. 日経テクノロジーオンライン. 2015年2月23日閲覧。
- ^ 中林暁 (2014年1月9日). “Life space UX、core、4K。平井CEOがCESで見せた「ソニーの今」”. Impress AV Watch. 2015年2月22日閲覧。
- ^ 折原一也 (2014年1月9日). “【CES】ソニー平井CEOが語る“変わりだしたソニー” ー リスク取ってイノベーティブな製品づくりを”. Phile-web. 2015年2月22日閲覧。
- ^ 大河原克行 (2014年6月19日). “「'14年度は構造改革やりきり、TV事業を必ず黒字化」。ソニー株主総会、平井社長「変化へ対応遅れた」”. Impress AV Watch. 2015年2月23日閲覧。
- ^ 極めて微細なLEDを用いた独自開発の高画質ディスプレイ技術CLEDIS™を採用 - 感動の高画質と大画面を実現するスケーラブルな新方式ディスプレイシステム発売
外部リンク
[編集]- Crystal LEDディスプレイシステム - ソニー法人営業部