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OpenWrt

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
OpenWrt
LuCI
OSの系統 Unix
開発状況 current
ソースモデル FOSS
最新安定版 23.05.5 / 2024年9月25日 (31日前) (2024-09-25)
最新開発版 snapshot
リポジトリ ウィキデータを編集
使用できる言語 multi language
パッケージ管理 opkg
プラットフォーム mips,arm,ppc,x86,x86-64他
ユーザランド busybox
既定のUI web
ライセンス GPL and others
ウェブサイト openwrt.org
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OpenWrt は、ゲートウェイなどの組み込みシステムファームウェアとして開発されているLinuxディストリビューションである。

製造業者が自社製品に載せていたファームウェアのソースコードGNU General Public License (GPL) に基づいて公開していたため、これを利用して、様々な機能を追加する形で開発された。但し、現在は改変が進んでいるため、全体的に新しいソースコードに置き換えられている。当初は、一部の機能がプロプライエタリソフトウェアを必要としていた。Linux 2.6.25 と b43 カーネルモジュールを使った OpenWrt 8.09 が登場する以前は、ブロードコム製無線LANルーターにはプロプライエタリな wl.o モジュールが必須であり、それは Linux 2.4 上でしか使えなかった。なお、b43 モジュールは、OpenWrt 8.09.1 で mac80211 ドライバが削除されたため、使えなくなっている[1]

当初は、リンクシスのWRT54Gシリーズのみを対象としていたが、ネットギアDリンクASUSなどのルーター、OpenMoko搭載携帯電話などにも対象を拡大していった。OpenWrt を実際によく使っているのは、WRT54GシリーズとASUS WL-500gである。

OpenWrt の操作は、主にキャラクタユーザインタフェースによって行うが、WebベースのGUIも用意されている。

技術サポートは公式サイト上のフォーラムとIRCで提供している。

OpenWrtは「オープンダブリュアールティ」と発音する。ただし日本では「オープンワート」など短縮して発音されることも多い[独自研究?]

特徴

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OpenWrtは書き込み可能なJFFS2ファイルシステムの形でインストールされ、opkgによるパッケージ管理が可能である。このため、OpenWrtは汎用性があり、様々な要求に対応可能である。また、メッシュネットワークの構築が可能である。

Webインタフェース

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8.09 より前の OpenWrt には最小限のWebインタフェースしかなかった。8.09 では、より高機能なWebインタフェースがプリインストールされる[2]。これにはLuaで書かれたMVCフレームワークである LuCi が使われている[3]

X-Wrtプロジェクトでは、従来バージョンのOpenWrtにも適用可能な別のWebインタフェース webif2 を提供している。これには40以上の制御/ステータスページがある。

OpenWrtに基づくその他のディストリビューション

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  • LEDE - OpenWrtプロジェクト運営が閉鎖的なことに不満を持った開発者たちが2016年に結成したプロジェクト。LEDEはLinux Embedded Development Environmentの頭文字で、OpenWrtとほぼ同じ目標を共有するフォーク[4] 2018年にOpenWrtと再統合し、LEDEの成果はOpenWrtにマージされた。
  • DD-WRT - 家庭用ルーター向けの機能強化用ファームウェア
  • Chillifire - 公衆無線LAN向けを意図したOpenWrtベースのディストリビューション
  • PacketProtector - セキュリティ強化を意図したOpenWrtベースのディストリビューション
  • Coova - 公衆無線LAN向けを意図したOpenWrtベースのディストリビューション
  • Freifunk英語: Freifunk - OLSR による無線メッシュネットワーク
  • RO.B.IN (ROuting Batman INside) - ルーティングプロトコル B.A.T.M.A.N. を使い、OpenWrt上でメッシュネットワークを構築するオープンソースプロジェクト
  • Gargoyle Router Firmware - OpenWrt用Webインタフェース(ユーザビリティを強化)
  • FreeWRT - OpenWrtプロジェクトからのフォーク
  • X-Wrt - OpenWrtのWebインタフェースを強化したもの

Sveasoftに関する論争

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Sveasoft は無線LANルーター用ファームウェアを販売する企業である。2006年3月11日、OpenWrt はSveasoftがGPL違反を犯している(ソースコードを公開せずにバイナリを販売していた)とし、それに含まれている OpenWrt に由来するソフトウェアの頒布を禁止するとした[5]。これに対してSveasoftは、OpenWrtがSveasoftとブロードコムが著作権を所有するソフトウェアを許可無く不正にGPL化したと反論している[6]。従って、互いに相手の主張を否定している状況にある。

脚注・出典

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  1. ^ OpenWRT 8.09.1 release notes”. 2009年7月23日閲覧。
  2. ^ OpenWrt 8.09 release notes OpenWrt download page for 8.09. Retrieved February 23, 2009.
  3. ^ About LuCIAbout - LuCI Project' Retrieved February 28, 2009.
  4. ^ About the LEDE project”. LEDE Project. 2017年7月7日閲覧。
  5. ^ NOTICE OF LICENSE TERMINATION”. OpenWrt (2006年3月11日). 2006年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月9日閲覧。
  6. ^ sveasoft post to forum.openwrt.org”. OpenWrt (2006年3月12日). 2007年8月7日閲覧。

外部リンク

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