RAM・01
カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | RAMレーシング | ||||||||
デザイナー | デヴィッド・ケリー | ||||||||
先代 | RAM・マーチ01 | ||||||||
後継 | RAM・02 | ||||||||
主要諸元 | |||||||||
シャシー | アルミニウム製モノコック | ||||||||
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン, コイルスプリング, プルロッド | ||||||||
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン, コイルスプリング | ||||||||
トレッド |
前:1,791 mm (70.5 in) 後:1,670 mm (66 in) | ||||||||
ホイールベース | 2,692 mm (106.0 in) | ||||||||
エンジン | ハート 415T, 1,496 cc (91.3 cu in), L4 ターボ, | ||||||||
トランスミッション | ヒューランド FGA 5速 | ||||||||
重量 | 540 kg (1,190 lb) | ||||||||
タイヤ | ピレリ | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | スコールバンディット・フォーミュラ1チーム | ||||||||
ドライバー | 10. ジョナサン・パーマー | ||||||||
出走時期 | 1984年 | ||||||||
初戦 | 1984年ブラジルグランプリ | ||||||||
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RAM・01は、RAMレーシングが1984年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。01は2戦のみ実戦参加した。
背景
[編集]RAMレーシングはマイク・ラルフとジョン・マクドナルドによって設立されたが、1970年代後半にカスタマーチームとしてF1世界選手権に参戦した。チームはブラバム、マーチ、ウィリアムズの車両を用いて数戦にスポット参戦した。1981年より独自の車両を用いてフル参戦を開始した。車両の開発はマーチ・グランプリに委託したが、マーチ・グランプリはRAMとロビン・ハードが設立し[1]、開発した車両はマーチを名乗ったものの、かつてのマーチ・エンジニアリングとは直接の関係は無かった[2]。1982年にRAMはマーチ・グランプリと袂を分かったが、車両はマーチの名を継続して使用した[2]。1983年のRAM・マーチ01はマーチが開発した設計図を元にRAMが製作した車両であったが、1984年には完全にマーチとは離れ、車両名も「RAM」とした。
開発
[編集]1984年、チームは2台体制でシーズンに臨む。RAMは新型のRAM・02を開発したが、開幕までに1台しか用意できなかったため、前年のRAM・マーチ01を大幅に改修したRAM・01を1台投入した。RAM・01はRAM・マーチ01の3号車を元に製作され、DFYエンジンに代えてハート415Tが搭載された。車体はサイドポンツーンが再設計され、リアウィングには小型の補助ウィングが取り付けられた[3]。
レース戦績
[編集]RAM・01はジョナサン・パーマーがドライブした。チームメイトのフィリップ・アリオーは同じエンジンを搭載するRAM・02をドライブした。
開幕戦のブラジルでパーマーはアリオーよりも1.7秒遅れで予選を通過した。RAMの両名とも参加ドライバーの中で最も遅かった。ターボエンジンを搭載していたものの、自然吸気エンジンを搭載するオゼッラ、アロウズ、ティレルにも後れを取った。決勝でアリオーはターボトラブルでリタイアしたが、パーマーは9位でフィニッシュした。ティレルのマーティン・ブランドルが失格となったため、パーマーは繰り上がって8位となる。これはRAM・01の最高成績だった。次戦の南アフリカでパーマーは新型02をドライブするアリオーを上回り、21位で予選を通過した。決勝では10周目にギアボックストラブルでリタイアする。これが01の最後のレースとなり、第3戦ベルギーからパーマーにも02が与えられた。
F1における全成績
[編集]年 | シャシー | エンジン | タイヤ | No | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | ポイント | 順位 |
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1984年 | RAM・01 | ハート 415T L4 1.5 ターボ |
P | BRA |
RSA |
BEL |
SMR |
FRA |
MON† |
CAN |
DET |
DAL |
GBR |
GER |
AUT |
NED |
ITA |
EUR |
POR |
0 | - | ||
10 | パーマー | 8 | DNF |
参考文献
[編集]- Ian Bamsey: The 1000 bhp Grand Prix Cars, 1988 (G.T. Foulis & Co. Ltd), ISBN 978-0854296170.(英語)
- Adriano Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports. Stuttgart 1997, ISBN 3-613-01848-9.(ドイツ語)
- David Hodges: A-Z of Grand Prix Cars 1906–2001. 2001 (Crowood Press), ISBN 1-86126-339-2.(英語)
- David Hodges: Rennwagen von A-Z nach 1993. Stuttgart 1993, ISBN 3-613-01477-7.(ドイツ語)
- Pierre Ménard: La Grande Encyclopédie de la Formule 1. 2. Auflage, St. Sulpice, 2000, ISBN 2-940125-45-7.(フランス語)
参照
[編集]- ^ David Hodges: Rennwagen von A–Z nach 1945, Motorbuch Verlag Stuttgart 1993, ISBN 3-613-01477-7, S. 165.
- ^ a b David Hodges: A–Z of Grand Prix Cars 1906–2001, 2001 (Crowood Press), ISBN 1-86126-339-2, S. 196.
- ^ Ian Bamsey: The 1000 bhp Grand Prix Cars, 1988 (G.T. Foulis & Co. Ltd), ISBN 978-0854296170, S. 99.