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WORLD GROOVE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『WORLD GROOVE』
trfスタジオ・アルバム
リリース
録音 FREE STUDIO (YOTSUYA, TUKIJI)
STUDIO JIVE
M.I.T.STUDIO
BAY BRIDGE STUDIO
ジャンル テクノ
ポップ・ミュージック
時間
レーベル avex trax
プロデュース 小室哲哉
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1994年度年間9位(オリコン)
  • 登場回数49回(オリコン)
ゴールドディスク
  • トリプル・プラチナ(日本レコード協会
  • trf アルバム 年表
    EZ DO DANCE
    1993年
    WORLD GROOVE
    (1994年)
    BILLIONAIRE 〜BOY MEETS GIRL〜
    (1994年)
    ミュージックビデオ
    「Feel the CENTURY」 - YouTube
    「WORLD GROOVE」 - YouTube
    trf リミックスアルバム 年表
    HYPER TECHNO MIX II
    (1993年)
    HYPER MIX III
    (1994年)
    『WORLD GROOVE』収録のシングル
    1. 愛がもう少し欲しいよ
      リリース: 1993年11月21日
    2. Silver and Gold dance
      リリース: 1993年11月21日
    3. 寒い夜だから…
      リリース: 1993年12月16日
    テンプレートを表示

    WORLD GROOVE』(ワールド・グルーヴ)は、日本の歌手グループtrfの3枚目のアルバムである。1994年2月9日発売。発売元はavex trax

    概要

    [編集]
    • 前作『EZ DO DANCE』から約半年ぶりのアルバム。
    • 先行シングル『寒い夜だから…』と『Silver and Gold dance』はリミックスされて収録。
    • アルバムのキーワードは「踊る」「気持ち良く乗る」「自然と体が揺れる」という感覚を格好良く英語と音楽で表現し、楽しめる様にしている[1]DJ KOOは「同時代に世界各地で起こっているグルーヴを横の時間軸として1枚に集約する」様にした[2]
    • 小室の打ち出したコンセプトは「グルーヴであり、日本語で言えば『ノリ』。『ノリがいい』という言葉はもう全ての日本人の共通の言葉だと思います。それを全編通して音楽で表現しました」と語っている[3]
    • YU-KIは「小室さんからは『ミドルテンポやスローな曲でも、様々なリズムが個別に持っている細かい躍動感を強く出して歌うように』と言われて、それを常時意識しなければならなかったため、難しかった」と振り返っている[3]
    • シングル・アルバム含めて初めてオリコンランキングで1位を獲得、同時に初のミリオンを達成。
    • 後の1994年3月21日に同名のVHSが発売された。こちらはデビューから本作『WORLD GROOVE』までのPV全曲と、ライブ映像が収録されている。
    • 初回盤は写真集付きのボックス仕様となっている。

    収録曲

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    1. WORLD GROOVE 1st.chapter (Forest Ambient) (2:09)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      テーマは「色々なサウンドへの無限大な可能性」を表現した[1]
      シンセサイザーで作ったシタールの音・元々厚みのあるコーラスを更にミキシングさせることにより、「大地」を想像させるようにした[1]
    2. Feel the CENTURY (3:40)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      テーマは「ハードコアテクノの王道」「従来のtrfのイメージ」を表現した[1]
      SAM・CHIHARU・ETSUもコーラスに参加している[1]
    3. 寒い夜だから… (SEQ OVER DUB MIX) (5:25)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      5thシングル。
      16分音符形式・オーバー・ダビングでのアレンジを施した[1]
    4. CAMILLE CLAUDEL (4:58)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      彫刻家オーギュスト・ロダンの愛人であるカミーユ・クローデルの名前をそのまま曲名にし、彼女の人生をイメージして制作された。ギターの音色はシンセサイザーで表現された[1]
      YU-KIは「すごくセクシーな詞なので、歌い方より声の出し方に気をつけた。色っぽく聞こえたら嬉しい」と話している[3]
    5. WORLD GROOVE 2nd.chapter (2:17)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      ガムランをシンセサイザーで再現した[1]
      7ヶ国語のアカペラが「WORLD GROOVE」をキーワードにサンプリングされている[1]
    6. Waiting Waves (夏の気分を待ちわびて) (5:21)
      作詞:YUKI・小室哲哉、作曲・編曲:小室哲哉
      YUKIが日本語詞を担当した。YUKIは「ありのままの自分がそのまま出ている」と回想している[4]
      SAM・CHIHARU・ETSUがメインボーカルを担当し、YU-KIがラップに挑戦した[1]
    7. Silver and Gold dance (Remix) (6:06)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      4thシングル。
      シングルよりダンス向けにアレンジされた[1]
    8. Beauty and Beast (4:32)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      小室の主催したイベント「TK RAVE FACTORY」で初披露された[5]
      テーマは「トランス+ガラージュ」であり、1小節の中にどれだけ個性的に音符を配列できるかを試した[1]
    9. 愛がもう少し欲しいよ (5:11)
      作詞・作曲:小室哲哉、編曲:小室哲哉・COZY
      3rdシングル。
    10. Winter Grooves (5:17)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      「Silver and Gold dance」のカップリング曲。
    11. WORLD GROOVE 3rd.chapter (main message) (6:48)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      「GROOVE=LOVE」と読み替えることにより、あらゆる要素を包括していて、ジャンルを超越している感じを目指した[1]
      YU-KIは「最初に歌詞を読んだ時に、すごく意味が深くて、愛であったり、輪廻転生だったり、色々な意味に受け取れてすごくこみ上げた」と語り、まず「自然」が思い浮かんだので、アフリカの大木が載ってる画集を買ってそれを見てイメージトレーニングをしながら歌入れに臨んだ。その後「アルバムジャケットを見たら、その時の絵に近かった」と話している[3]
    12. 私が望むもの…あなたが欲しいもの (Do what you want) 〜? (11:48)
      作詞・作曲・編曲:小室哲哉
      1stアルバム「trf 〜THIS IS THE TRUTH〜」の楽曲「DO WHAT YOU WANT」のリメイク[1]
      YU-KIの誕生日にボーカルを録った[1]
      数分間の無音部分の後、小室による生ピアノの一発録りが隠しトラックで収録されている。そのパートも「WORLD GROOVE」の1つのチャプターとのこと[1]

    脚注

    [編集]
    1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1994年4月号114P「『WORLD GROOVE』セルフライナーノーツ」より。
    2. ^ ソニー・マガジンズ刊 『ギターブック』 1995年5月号「trf dAnce to positive」31Pより。
    3. ^ a b c d 角川書店刊「東京ウォーカー」1994年2月15日号「多彩な音楽性で飛躍するtrf」p.78より。
    4. ^ 東京ニュース通信社刊「週刊TVガイド」1994年3月11日号「trf パワフルで斬新なダンスがメチャメチャカッコイイ!ヴォーカリスト出現」12P-13Pより。
    5. ^ trf「HYPER MIX III」ライナーノーツより。

    外部リンク

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