ジャパンウィンターリーグ24年閉幕式に集結した選手たち(筆者撮影)
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日本版ウィンターリーグ

 野球界には「ウィンターリーグ」というイベントがある。レギュラーシーズン、ポストシーズンが終了した「オフ」の期間に、温暖な地域にチームや選手が集結してリーグ戦を戦うというものだ。

 目的は大きく2つ。一つはシーズン中に試合出場に恵まれなかった選手、若手選手などに試合経験を積ませること。いわゆる「教育リーグ」だ。

 もう一つは、チームを離れて(FA状態になって)、新たなチームとの契約を目指す選手が、試合出場してアピールして新たな契約につなげようとするもの。「トライアウトリーグ」という。

 世界的には、中南米各国で行われる「カリビアン・リーグ」が有名だ。またアメリカ国内の温暖な地域、オーストラリアなどでもウィンターリーグは行われている。

 台湾ではアジア・ウィンターリーグが行われている。これは台湾プロ野球(CPBL)が主催。参加はチーム単位で、NPB、CPBL、日本社会人が参加している。このリーグはトライアウトリーグではない。

 多くのウィンターリーグは選手が参加費用を払って参加する。チームに所属している場合は、チームが参加費を負担することもある。

 そして日本でも2022年から沖縄県で、ジャパン・ウィンターリーグ(JWL)が始まった。こちらは原則として個人が参加し、数チームに分かれて4週間リーグ戦を戦う。

 JWLには、社会人チームや独立リーグなどからの派遣もあるが「次のチーム」を探す選手も多い。