自動運転トラックで「味の素」や「ハウス食品」の製品を運ぶという実証実験が行われる。この取り組みを行うのは、物流会社のF-LINE株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:坂本次郎)だ。
自動運転技術を活用した次世代物流システムの構築を進めるT2の自動運転トラックを用いて、高速道路上の一部を走行するという。自動運転レベルは「2」だ。近い将来、自動運転で運ばれた食品や調味料が食卓に並ぶことになるかもしれない。
▼持続可能な食品物流の構築を目指して 自動運転トラックによる幹線輸送の公道実証実験を開始|F-LINE
https://www.f-line.tokyo.jp/press/2025/02/05/持続可能な食品物流の構築を目指して%e3%80%80自動運転/
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■大手食品メーカーが参加するプロジェクト
F-LINEは、味の素物流、カゴメ物流サービス、ハウス物流サービス(事業の一部)、F-LINE、九州F-LINEの物流事業を統合し2019年4月に誕生した。深刻化する食品物流のさまざまな課題解決に向け、食品メーカーと物流会社が協働して効率的かつ安定的な物流体制を実現するため、全国規模での生産性向上を推進している。
同社は2015年に、食品物流の諸課題に対して食品メーカー協働で検討するプラットフォーム「F-LINEプロジェクト」を立ち上げ、共同幹線輸送や北海道・九州エリアでの共同配送などを通して「持続可能な食品物流の構築」へ向けた活動を行ってきた。このプロジェクトに参加しているのは、味の素、ハウス食品グループ本社、カゴメ、日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループ、Mizkanだ。
■関東~関西間の高速道路上を走行
今回行われる実証実験では、加工食品物流では初となる三井物産系ベンチャーのT2の自動運転による幹線輸送の実証実験にF-LINEプロジェクトとして参加する。それにより次世代の幹線輸送の基盤づくりを行っていく。
またF-LINEはT2と共に、最終的にはレベル4の自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指しており、深刻化するドライバー不足や環境負荷の低減といった社会課題解決に貢献していく構えだ。
▼加工食品業界における持続可能な物流の構築を目指して、レベル4自動運転トラックによる幹線物流輸送実現に向けた公道実証を開始|T2
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000110471.html
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実証実験は、関東~関西間の高速道路上の一部にて実施される。2025年2月27日にはF-LINE川崎物流センター〜F-LINE西宮物流センター間で、味の素製品を積載して輸送する。また2月28日にはF-LINE八尾物流センター→F-LINE三郷物流センター間を輸送する。積載物はハウス食品製品だ。
さらに、今後も数回の実証実験を予定しているという。
【参考】関連記事としては「自動運転レベル一覧【1・2・3・4・5の表付き】 定義や日本・海外の現在状況」も参照。
■F-LINEプロジェクトのこれまでの活動
F-LINEプロジェクトでは、中長距離輸送対応チームの取り組みとして、カゴメと日清製粉ウェルナによる「中継リレー輸送」を2023年6月に開始、ハウス食品とMizkanでもテスト運用を開始している。
中間地点でのトラックを交換する中継リレー輸送を行うことにより、従来は1泊2日の運行を行っていたドライバーが宿泊せずに日帰り可能になる。積載率の高い状態での輸送が可能になることで、「帰り荷」の問題についても解消されるという。
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またF-LINEと同プロジェクト参加メーカー6社が、2023年10月に物流効率の改善を目的に北海道地区における共同配送の仕組みを再構築している。
2カ所ある保管・配送拠点を1カ所に集約し、共同保管・共同配送により車両1台あたりの積載効率を高めるとともに配送回数を削減するという内容だ。これにより納品先への配送車両台数が削減され、荷受時の負担軽減も期待されている。
2024年3月にはF-LINEと同プロジェクト参加メーカー6社が、中部・関西地区から九州への輸送において、関西~九州間のフェリーを使用した定期海上輸送をスタートした。トラックによる輸送の一部を海上輸送にすることで、トラックドライバーの労働環境改善や輸送の安定化、CO2排出量の削減に寄与するという。
■物流業界の課題解決に向け注目
今回の実証では、自動運転トラックが味の素の製品などを運ぶ。味の素は自動運転への取り組みに積極的な企業として知られている。
日野自動車子会社のNEXT Logistics Japan(NLJ)が、ドライバー不足解消や脱炭素化といった物流業界が直面する社会課題の解決に向けた取り組みを日本全体でより一層加速することを目指し、2022年12月に設立した「NLJ Plus+」にも、味の素は参加している。NLJは自動運転技術を活用した輸送人員の省人化の実現を目指している。
現在物流業界が直面している課題を解決するために注目の取り組み。F-LINEによる自動運転での食品輸送の実用化はいつ頃になるのか。今後の展開に注目だ。
【参考】関連記事としては「違う企業が「一緒に配送」!その実現へ「物流ビッグデータ」共有へ」も参照。