SNSでの紹介をそのままに、瀬戸内寂聴さんの小説が原作であるなんてことは全く知らずに鑑賞したこの作品。60年前に発表された当時は「ポルノ小説」、「エロで時代に媚びている」、「子宮という言葉を使い過ぎている」など、相当にセンセーショナルだったそうだ。そう言われると「寂聴さんってそういえば…」という程度には記憶の断片が蘇ってくる。
監督は本作品以外にも「月と雷」や「海を感じる時」などいも手がけた安藤尋さん。出演は村川絵里さん、林遣都さん、安藤政信さん、毬谷友子さん他。2016年8月に上映された95分の作品です。
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
親の決めた許婚と結婚した園子(村川絵梨)はある日突然、恋を知った。相手は夫(林遣都)の上司(安藤政信)。生まれてはじめての恋に戸惑いながらも、自身の子宮の叫びは次第に大きくなり抑えられなくなっていく―
鑑賞し終わった感想として、俺がこの世界観を理解するには少し時間がかかるような気がした。ながら観ではなく、もっとじっくりと腰を据えて鑑賞すべきだったというのか、事前にあらすじくらいは読んでおけば良かったというのか…。
もちろんそういう描写はあったのだが、単純に「エロ」とか「ポルノ」とかには分類できないんじゃないかというくらいの作品の描かれ方。着物や日本家屋を含め、画面の色使いやアコーディオンを主体にした音楽だとか、全体を通じてかなりマッチして、こういうところには外国映画にはない邦画独特の雰囲気を感じた。
各俳優陣について、安藤政信さんが特に良かったのは言うまでもないが、主演の村川絵梨さん。とても綺麗な方で、どこかで見たことあるなと思って検索すると「彼女がその名を知らない鳥たち」にも出演とのこと。なるほど、強烈に印象に残っている作品だけに、どこかで引っ掛かっていた訳だ。着物や畳という「和」に合わなくて気になってしかったがない俳優さんっている気がするけど、村川さんはそのようなこともなく、古き良き日本的な「美」を感じさせてくれた。
原作は短篇集だそうですね。それなら読んでみたくもなる。
ありがとうございました。
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