茶道では釜を炭火に掛けてお湯を沸かします。
しかし、近年は炭が手に入りにくいなどの事情もあり、電熱器を使うところも増えているそうです。学校の部活は電熱器です。
お茶会で借りる施設によっては火気厳禁の場合もなり、そうなれば炭火ではなく電熱器を使うしかありません。
炭で沸かしたお湯と、電熱器で沸かしたお湯ではお茶の味が変わるのか。
「美味しんぼ」でありそうな話ですが、私はそんな高度な舌は持ち合わせていません。
稽古中に炭が上手く燃えているかを確かめますが、その時に炭が上手く燃えていると嬉しい気分になります。
黒い炭が赤く燃え、白い灰になっていく光景は美しいです。
逆に上手く燃えず黒いままだと悲しい気持ちになります。
燃え尽きた炭は、まさに灰色という灰になります。
気分爽快な景色です。
これだけでも炭火でお稽古する甲斐はあると思っています。