清潔・安全好きの人に「プラグ保護キャップ付きUSBケーブル」

　ポートとプラグ・ケーブルで相互接続するITガジェット類には接続していない時にだけ使用するカバーやキャップの類が多く発売されている。今回手に入れたのはパソコンやスマホ側ではなくプラグ保護キャップ付きのUSBケーブルのお話だ。

　手に入れたプラグ保護キャップ付きUSB Type-CケーブルはHAGiBiSの240W PD3.1対応、E-Maker Smart Chip搭載のUSBケーブルだ。充電やデータ転送のスペックは別にして最大の特徴はケーブル両端のプラグにデザインされた専用の保護キャップが付いていることだ。

　筆者は日常使いのUSBケーブルプラグやスマホやパソコンなどのポートに蓋をする方ではないが、国内市場を見渡してみるとUSB関連の商品に蓋をするための保護カバーやキャップがけっこうたくさん売られている。この手の専門とも言えるモノファイブは、USBやRJ45などの端子保護カバーやキャップを多く扱う販社だ。

　筆者はこの保護キャップを長期にわたって使用予定のないバックアップ用のUSBケーブルに使っている。保護キャップはごく普通のUSB Type-Cポートのケーブルに紛失防止のループ状のフックを通して使用していない時にType-Cプラグ部分にキャップをする製品だ。

　形状は異なるが、USB ACアダプターや家電品のコンセントプラグ部に出荷時に取り付けられているカバーとよく似たモノだ。

　保護カバーを付ける最大の目的はまず埃や異物の混入を防ぐことだろう。そして2番目は非使用時にケーブル類を持ち運ぶ際にカバンの中で硬くて丈夫なプラグのエッジ部分がほかの収納物とぶつかって相手に傷をつけないためだ。格好良いカバーならデザイン性の向上も期待できる。壁面のコンセント系なら埃の侵入を防ぎ関電のリスクを減らし小さな子供を守る意味もありそうだ。

　便利な反面、逆にカバーやキャップが付いているがために面倒なこともある。まず使用時には毎回キャップを取り外さなくてはならず目的のアクションまでの時間がかかることだ。

　製品によっては、キャップを紛失することや劣化して別の心配が出てくることもある。シリコン系のキャップやカバーだとそれ自体が埃や異物を吸い寄せてしまう危険性すらあるだろう。

　今回、筆者が手に入れたプラグ保護キャップ付きUSBケーブルは長さ1.2m。カラーコンビネーションはホワイト＆グリーン。合金製のタイトな丸形キャップが両端のType-Cプラグに被さってプラグ部を保護する。プラグ本体と一体化した設計構造デザインで、キャップ単体の紛失防止も実現している。

　ケーブル本体はケーブル系5.8㎜（実測）と太めだがメッシュのクロス巻きではあるが極めて柔らかく取り扱いはなかなかフレキシブルだ。

　カラーはケーブルカラーとキャップ内部のカラーの組み合わせで筆者の購入したホワイト＆グリーン以外にブラック＆ホワイト、ブラック＆オレンジの全部で3パターンが用意されている。長さは1.2mと0.25mの2種類。

　ひじ掛けにコンセントのあるN700S系の新幹線以外のN700系だとコンセントは窓側席の床近くに1個しかなく、A席かE席に座っても最低1.2mのUSBケーブルが必要だ。最近流行りのUSBケーブル内蔵ACアダプタはケーブル収納スペースの関係でその多くが80㎝～90㎝の長さの物が多く人によっては車内の充電時に窮屈な態勢を強いられることになる。

　USB Type-Cケーブルのキャップカバーは国内でもCIO社などから発売されている。筆者の使っているのはモバイルバッテリとスマホを接続した状態で一緒に持ち歩く時に便利に使える15㎝～20㎝程度のショートケーブルの両端を収納接続しカラビナタイプになるモノだ。SHARGE社でかなり前から提供されているのと仕組みは同じだ。

　埃や異物の混入を防いでくれるのはありがたいが頻繁に使うことの多いUSBケーブルなら毎回のキャップの装脱着が面倒な時もある。また紛失防止が災いして小さなスマホ等への不自然な充電・給電スタイルになってしまう場合もありそうだ。

　今回のプラグ保護キャップ付きUSBケーブルはその目的からプラグ径サイズが少し太い。USB ACアダプターの中にはType-Cポート間の距離が極めて接近しているモノがあり隣のポートに挿入したUSBプラグと衝突して挿入できない場合もあった。

　筆者が数多く持っているUSB ACアダプターではANKERのこのモデルは異様にポート間の距離が狭い。ほぼ同じスペックでもCIOでは全く問題なく余裕だった。

　今回ご紹介した「プラグ保護キャップ付きUSBケーブル」は使い勝手は悪くなく防塵性に優れ異物の混入も防いでくれる。もちろんACアダプタと一緒に鞄に入れて持ち歩いていても安心感はある。使用の前後に必要なキャップの脱着・装着の手間をどう考えるかが製品選択の分かれ目だろう。今後もスペック以外で勝負するアイデア満載のUSBケーブルの登場に期待したい。