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レビュー

富士フイルム「X100VI」最速レビュー! ついにボディ内手ブレ補正を搭載

富士フイルムは2024年2月20日、ライブ配信イベント「X Summit TOKYO 2024」にて高級コンパクトデジタルカメラの新モデル「FUJIFILM X100VI」(以下、「X100VI」)を発表した。「X100シリーズ」として初めてボディ内手ブレ補正を搭載するなど、見どころの多いカメラだ。

今回、「X100VI」の試作機をいち早く試すことができたので、作例を交えた最速レビューをお届けしよう。

※本レビューで使用した「X100VI」は開発中の試作機です。製品版とは仕様が異なる場合があります。

高級コンパクトデジカメ「X100シリーズ」の新モデル「X100VI」。型番の末尾には、第6世代を意味するローマ数字の「VI」を採用した

高級コンパクトデジカメ「X100シリーズ」の新モデル「X100VI」。型番の末尾には、第6世代を意味するローマ数字の「VI」を採用した

シルバーカラーも用意されている

シルバーカラーも用意されている

■「X100VI」の主な特徴
・有効約4020万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 5 HR」センター
・画像処理エンジン「X-Processor 5」
・「フィルムシミュレーション」に「REALA ACE」を搭載
・補正効果6.0段のボディ内5軸手ブレ補正
・重量約521g(バッテリー、SDメモリーカードを含む)のコンパクトボディ
・OVF/EVFを切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」
・OVF上に小型EVFを同時表示できる「エレクトロニックレンジファインダー」
・焦点距離35mm相当(35mm判換算)/開放F2の単焦点レンズ
・フルフラット構造のチルト液晶モニター
・6.2K/30p記録、4K/60p記録対応の動画撮影機能
・クラウドサービス「Frame.io Camera to Cloud」に対応

ボディサイズはそのままに5軸手ブレ補正を内蔵

「X100シリーズ」は、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」や、APS-Cサイズの撮像素子、焦点距離35mm相当(35mm判換算)/開放絞り値F2の単焦点レンズといった基本的な特徴を持つ高級コンパクトデジカメ。軽快に高画質な撮影ができるスナップシューターとして、プロやハイアマチュアから高く評価されているカメラだ。

「X100VI」は、2020年2月発売の前モデル「X100V」から約4年ぶりとなる新モデル。「X100シリーズ」の基本特徴を継承しつつ、この4年の間に富士フイルムが培ってきた技術をふんだんに採用することで、スナップシューターとしての完成度がさらに高まっている。

「X100シリーズ」として初めてボディ内手ブレ補正を搭載。動作モードとして、常に手ブレを軽減する「常時」と、シャッターボタンの半押し時と撮影時に手ブレを軽減する「撮影時」を選択できる

「X100シリーズ」として初めてボディ内手ブレ補正を搭載。動作モードとして、常に手ブレを軽減する「常時」と、シャッターボタンの半押し時と撮影時に手ブレを軽減する「撮影時」を選択できる

今回、「X100VI」を使ってみて、多くの進化のなかで特に印象に残ったのがボディ内手ブレ補正だ。「X100シリーズ」のファンにとって待望の機能だが、何よりすばらしいのは、最大6.0段の補正効果を持つ新開発の5軸手ブレ補正ユニットを搭載しながら、前モデルとほぼ同じサイズのボディに収まっていること。さすがに重量は増えているが、それでもわずか約43gアップの約521g(バッテリー、SDメモリーカード)に抑えられている。

「X100VI」のサイズ/重量
128.0(幅)×74.8(高さ)×55.3(奥行)mm、最薄部:33.2mm
約521g

「X100V」のサイズ/重量
128.0(幅)×74.8(高さ)×53.3(奥行)mm、最薄部:32.7mm
約478g

※重量はバッテリー、 SDメモリーカードを含む値

この約43gの重量アップをどうとらえるかは意見が分かれるところかもしれないが、「X100VI」と「X100V」はボディサイズがほぼ同じなうえ、基本的な操作性もそのまま継承しているため、撮影のフィーリングにそれほど違いがないというのが正直なところ。両者を持ち比べてみると重さの違いがわかるものの、「X100VI」で撮影していて「重くなって機動力が落ちた」とは感じなかった。

むしろ、ボディ内5軸手ブレ補正によって手ブレを抑えて撮れるのが好印象。片手持ちなど少々ラフな撮り方をしても、1/15〜1/20秒程度のシャッタースピードを確保できれば高い確率で手ブレの影響のない写真を撮れたのが、スナップ撮影において非常に便利だと感じた。しっかり両手でホールドすれば1/10秒を切る遅いシャッタースピードでも十分に手ブレを抑えられた。

左が「X100VI」で、右が「X100V」。両モデルの幅と高さはまったく同じで128.0(幅)×74.8(高さ)。「X100VI」は、「X100V」と同様、ボディ天面と底面にアルミニウムを採用し、高品位な外観に仕上がっている。細かいところ見ると、「X100VI」では、前面のファインダー切り替えレバーの赤いマークがなくなっている

左が「X100VI」で、右が「X100V」。両モデルの幅と高さはまったく同じで128.0(幅)×74.8(高さ)。「X100VI」は、「X100V」と同様、ボディ天面と底面にアルミニウムを採用し、高品位な外観に仕上がっている。細かいところ見ると、「X100VI」では、前面のファインダー切り替えレバーの赤いマークがなくなっている

上が「X100VI」で、下が「X100V」。奥行は「X100V」のほうが約2mm(最薄部は約0.5mm)小さいが、ほぼ同じ厚さと言っていい

上が「X100VI」で、下が「X100V」。奥行は「X100V」のほうが約2mm(最薄部は約0.5mm)小さいが、ほぼ同じ厚さと言っていい

細かいところをチェックすると、「X100VI」は「X100V」よりもフォーカスリング(コントロールリング)の幅が1.5mm程度広い。その分、「X100VI」のほうがわずかにレンズ部の奥行が長い

細かいところをチェックすると、「X100VI」は「X100V」よりもフォーカスリング(コントロールリング)の幅が1.5mm程度広い。その分、「X100VI」のほうがわずかにレンズ部の奥行が長い

左が「X100VI」、右が「X100V」の付属レンズキャップ。「X100VI」のキャップのほうがわずかに高さがあることがわかる

左が「X100VI」、右が「X100V」の付属レンズキャップ。「X100VI」のキャップのほうがわずかに高さがあることがわかる

それぞれ左が「X100VI」、右が「X100V」。側面のインターフェイス・スイッチ類も共通で、右側面にマイク/リモートレリーズ端子、USB Type-C端子、HDMIマイクロ端子(Type-D)を搭載。左側面にフォーカスモード切り替えスイッチを配置している

それぞれ左が「X100VI」、右が「X100V」。側面のインターフェイス・スイッチ類も共通で、右側面にマイク/リモートレリーズ端子、USB Type-C端子、HDMIマイクロ端子(Type-D)を搭載。左側面にフォーカスモード切り替えスイッチを配置している

底面。「X100VI」(左)では三脚用ねじ穴の位置が変更されている

底面。「X100VI」(左)では三脚用ねじ穴の位置が変更されている

「X100VI」の背面。「X100V」と比べるとDRIVE/DELETEボタンが少し右に移動し、右手親指で操作しやすくなった。チルト液晶モニター(3.0型、約162万ドット、タッパネル対応)は前モデルと同様のフルフラット構造。ボディの背面と底面にモニターをぴったりと収められるのが特徴だ

「X100VI」の背面。「X100V」と比べるとDRIVE/DELETEボタンが少し右に移動し、右手親指で操作しやすくなった。チルト液晶モニター(3.0型、約162万ドット、タッパネル対応)は前モデルと同様のフルフラット構造。ボディの背面と底面にモニターをぴったりと収められるのが特徴だ

前面のレバーで、OVFとEVFを切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を継承。ファインダーのスペックは前モデルと同じで、EVFには約369万ドットの有機パネルを採用している

前面のレバーで、OVFとEVFを切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を継承。ファインダーのスペックは前モデルと同じで、EVFには約369万ドットの有機パネルを採用している

付属バッテリーは従来と同じ「NP-W126S」。撮影可能枚数はノーマルモード時で約310枚(EVF)/約450枚(OVF)と十分なスペックだ。記録メディアはSDメモリーカードでUHS-Iに対応。連写撮影をメインで行うカメラではないものの、UHS-IIに非対応なのは残念なところだ

付属バッテリーは従来と同じ「NP-W126S」。撮影可能枚数はノーマルモード時で約310枚(EVF)/約450枚(OVF)と十分なスペックだ。記録メディアはSDメモリーカードでUHS-Iに対応。連写撮影をメインで行うカメラではないものの、UHS-IIに非対応なのは残念なところだ

「X100VI」ではコマンドダイヤルの回転方向を変更できるようになった

「X100VI」ではコマンドダイヤルの回転方向を変更できるようになった

4000万画素センサーを採用。「Xシリーズ」初の「REALA ACE」搭載もうれしい

「X100VI」の画質スペックでは、撮像素子に、「X-H2」や「X-T5」と同じ有効約4020万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 5 HR」センサーを採用しているのがトピック。前モデルの有効約2610万画素から画素数が大きくアップしている。画像処理エンジンも「X-H2」「X-T5」と同じ第5世代の「X-Processor 5」で、常用感度のスタートはISO160からISO125に下がった。

レンズには、「X100シリーズ」伝統の焦点距離35mm相当(35mm判換算)/開放絞り値F2の「フジノン単焦点レンズ」を採用。光学系は前モデルの6群8枚(非球面2枚)構成を継承している。

「X-H2」「X-T5」と同じく、約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと「X-Processor 5」を採用。前モデルでは拡張設定だったISO125を常用感度として使用できる

「X-H2」「X-T5」と同じく、約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと「X-Processor 5」を採用。前モデルでは拡張設定だったISO125を常用感度として使用できる

前モデルと同様、焦点距離50mm相当/70mm相当(いずれも35mm判換算)でのデジタルテレコンに対応。4000万画素の高画素センサーによって50mm相当でも約2000万画素(5472×3648)が得られるので、より活用しやすくなった

前モデルと同様、焦点距離50mm相当/70mm相当(いずれも35mm判換算)でのデジタルテレコンに対応。4000万画素の高画素センサーによって50mm相当でも約2000万画素(5472×3648)が得られるので、より活用しやすくなった

さらに、仕上がり設定「フィルムシミュレーション」に、ラージフォーマット機「GFX100 II」で初めて採用された「REALA ACE」を搭載するのも見逃せない。「REALA ACE」は、正確な色再現性と適度なコントラストで人気を集めたネガフィルム「REALA ACE」(2012年に販売終了)の名を冠したモード。「Xシリーズ」では、APS-Cミラーレスを含めて「X100VI」が初めての搭載だ。

なお、「REALA ACE」は、「X-Processor 5」を搭載する「Xシリーズ」の第5世代ミラーレス「X-H2S」「X-H2」「X-T5」「X-S20」にもファームウェアアップデートで追加される予定とのこと(時期は未定)。

「REALA ACE」を含めて計20種類の「フィルムシミュレーション」が用意されている

「REALA ACE」を含めて計20種類の「フィルムシミュレーション」が用意されている

「X100VI」には、富士フイルムのほかの最新モデルと同様のアップデートが施されている。オートホワイトバランスは「ホワイト優先」「AUTO」「雰囲気優先」から選択できる

「X100VI」には、富士フイルムのほかの最新モデルと同様のアップデートが施されている。オートホワイトバランスは「ホワイト優先」「AUTO」「雰囲気優先」から選択できる

肌のレタッチを自動で行う「スムーススキン・エフェクト」。「X100シリーズ」としては初搭載だ

肌のレタッチを自動で行う「スムーススキン・エフェクト」。「X100シリーズ」としては初搭載だ

トーンカーブはハイライトとシャドウを同じ画面内で設定できるようになった

トーンカーブはハイライトとシャドウを同じ画面内で設定できるようになった

RAW記録には「非圧縮」「ロスレス圧縮」のほかに「圧縮」が追加された

RAW記録には「非圧縮」「ロスレス圧縮」のほかに「圧縮」が追加された

HEIF形式での記録にも対応している

HEIF形式での記録にも対応している

作例で画質をチェック

ここからは、「X100VI」を使って撮影した写真作例をいくつか紹介しよう。「REALA ACE」の作例と、そのほかの「フィルムシミュレーション」の作例に分けて掲載する。

全体を通して言えるのは、画素数が有効約4020万画素にアップしたことによって、ディテールの精細感が大きく向上しているということ。薄型レンズのため高画素に耐えられるか少し心配だったが、杞憂にすぎなかった。作例を見てもらえれば、絞り開放から十分な解像感が得られ、細かいところまで緻密に描写できていることがわかるはずだ。

「REALA ACE」のポイントは、色再現性、階調性、コントラストのバランスがよいことだ。ハイライトの抜けがよく、シャドウ側の階調も豊かなので、幅広いシーンで使えるモードだと感じた。色被りが抑えられている分、「PROVIA」よりも汎用性は高いかもしれない。

「REALA ACE」で撮影した作例

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/75秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、16.0MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/75秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、16.0MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/500秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、20.8MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/500秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、20.8MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2.8、1/1700秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、18.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2.8、1/1700秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、18.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/1000秒、ISO320、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、50mmクロップ、JPEG撮影写真(5472×3648、10.4MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/1000秒、ISO320、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、50mmクロップ、JPEG
撮影写真(5472×3648、10.4MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/120秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、25.6MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/120秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、25.6MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/9000秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、16.8MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/9000秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、16.8MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/400秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、17.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/400秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、17.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F13、1/15秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、19.3MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F13、1/15秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、19.3MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/850秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、19.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/850秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、19.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/58秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(7728×5152、16.1MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/58秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(7728×5152、16.1MB)

そのほかの「フィルムシミュレーション」で撮影した作例

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/18000秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA、JPEG撮影写真(7728×5152、15.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/18000秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA、JPEG
撮影写真(7728×5152、15.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/320秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:Velvia、JPEG撮影写真(7728×5152、14.3MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/320秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:Velvia、JPEG
撮影写真(7728×5152、14.3MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/1250秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:ASTIA、JPEG撮影写真(7728×5152、22.4MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/1250秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:ASTIA、JPEG
撮影写真(7728×5152、22.4MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/170秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PRO Neg. Std、JPEG撮影写真(7728×5152、25.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F8、1/170秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PRO Neg. Std、JPEG
撮影写真(7728×5152、25.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/110秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:Velvia、JPEG撮影写真(7728×5152、22.1MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/110秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:Velvia、JPEG
撮影写真(7728×5152、22.1MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/1500秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:ACROS、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-大、JPEG撮影写真(7728×5152、25.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/1500秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:ACROS、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-大、JPEG
撮影写真(7728×5152、25.2MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F4.5、1/320秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシッククローム、JPEG撮影写真(7728×5152、25.4MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F4.5、1/320秒、ISO125、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシッククローム、JPEG
撮影写真(7728×5152、25.4MB

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/3000秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:セピア、JPEG撮影写真(7728×5152、18.6MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F2、1/3000秒、ISO125、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:セピア、JPEG
撮影写真(7728×5152、18.6MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F13、1/8秒、ISO640、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシックネガ、JPEG撮影写真(7728×5152、20.6MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F13、1/8秒、ISO640、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシックネガ、JPEG
撮影写真(7728×5152、20.6MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/210秒、ISO125、ホワイトバランス:晴れ、フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ、JPEG撮影写真(7728×5152、22.0MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F6.4、1/210秒、ISO125、ホワイトバランス:晴れ、フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ、JPEG
撮影写真(7728×5152、22.0MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F4、1/15秒、ISO1600、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:PROVIA、JPEG撮影写真(7728×5152、18.3MB)

X100VI、23mm(35mm判換算35mm相当)、F4、1/15秒、ISO1600、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:PROVIA、JPEG
撮影写真(7728×5152、18.3MB)

被写体検出AFを搭載。動画は6.2K/30p記録に対応

「X100VI」のAFは、富士フイルムの最新モデルらしく、AIによる被写体検出AFに対応している。人物の顔・瞳のほか、「動物」「鳥(+昆虫)」「クルマ」「バイク&自転車」「飛行機(+ドローン)」「電車」の検出が可能だ。

被写体検出に対応するのもうれしい点なのだが、実際に使ってみて大きな進化だと感じたのは、基幹デバイスが最新の第5世代になったことでAFの速度・精度が上がったこと。AF-Sの信頼性が高く、ワンショットのスナップ撮影ではピント合わせでストレスを感じることはほぼなかった。逆光時や暗いシーンでもピントが合いやすくなったのも使いやすいと感じた点だ。

「動物」「鳥(+昆虫)」「クルマ」「バイク&自転車」「飛行機(+ドローン)」「電車」の被写体検出に対応

「動物」「鳥(+昆虫)」「クルマ」「バイク&自転車」「飛行機(+ドローン)」「電車」の被写体検出に対応

「GFX100 II」と同様、ゾーンAF時のフォーカスエリアの範囲を変更できる「ゾーンカスタム設定」が追加された。フォーカスポイント循環のオン・オフも可能だ

「GFX100 II」と同様、ゾーンAF時のフォーカスエリアの範囲を変更できる「ゾーンカスタム設定」が追加された。フォーカスポイント循環のオン・オフも可能だ

連写は、メカシャッター時で最高約11コマ/秒、電子シャッター時で最高約13コマ/秒のコマ速に対応。クロップ時は最高20コマ/秒の電子シャッター連写も選択できる

連写は、メカシャッター時で最高約11コマ/秒、電子シャッター時で最高約13コマ/秒のコマ速に対応。クロップ時は最高20コマ/秒の電子シャッター連写も選択できる

シャッターボタン全押しする前を記録できるプリ撮影機能も搭載

シャッターボタン全押しする前を記録できるプリ撮影機能も搭載

「X100VI」は第5世代の基幹デバイスを採用しており、動画撮影も充実の内容だ。6.2K/30p記録や4K/60p記録、フルHD/240p記録などに対応するほか、動画撮影中のトラッキングも可能。ボディ内手ブレ補正と電子手ブレ補正を組み合わせたハイブリッド手ブレ補正も選択できる

「X100VI」は第5世代の基幹デバイスを採用しており、動画撮影も充実の内容だ。6.2K/30p記録や4K/60p記録、フルHD/240p記録などに対応するほか、動画撮影中のトラッキングも可能。ボディ内手ブレ補正と電子手ブレ補正を組み合わせたハイブリッド手ブレ補正も選択できる

まとめ 35mmスナップシューターの決定版。90周年限定モデルも用意

「X100VI」の最大の特徴は、前モデル「X100V」のサイズ感のままボディ内5軸手ブレ補正を搭載したことだ。これによって、機動力を落とさずに、より使いやすく、より幅広いシーンで活用できるカメラに進化を遂げている。

有効約4020万画素センサーによる画質もハイレベルで、2024年2月20日時点では「Xシリーズ」として唯一、「フィルムシミュレーション」の「REALA ACE」を使えるのも魅力的だ。もちろん、富士フイルムのカメラらしいアナログダイヤルの操作性も、このカメラを語るうえで外せない要素である。

こうした特徴を踏まえると、「X100VI」は「35mmスナップシューターの決定版」と言える、充実した内容のカメラに仕上がっていると思う。2024年3月下旬の発売予定で、市場想定価格は281,600円(税込)。決して安くはないが、スペックと使い勝手のよさを考慮すると納得できるプライスではないだろうか。

ちなみに、富士フイルムは新モデルの発表とともに、前モデル「X100V」の販売終了もアナウンスしている。前モデルは、供給不足によって受注を長期間停止していた影響もあって「欲しいけど購入できなかった」という人も少なくないことだろう。そういう人にとって「X100VI」はまさに待望の新モデルだ。

富士フイルムの担当者に確認したところ、国内での予約開始は3月中旬の予定とのこと(※予定が変更になる可能性があるため富士フイルムからの続報をチェックしてください)。ぜひ早めに予約して、手に入れて使い倒してほしい。

なお、「X100VI」では、通常モデルとは別に、同社の創立90周年を記念した限定モデル「X100VI Limited Edition」が全世界1934台限定(創業年と同じ数)で用意される。

この限定モデルは、カメラ本体に創業当時のコーポレートブランドロゴとシリアルナンバーの刻印が施されているほか、限定のストラップ/ソフトレリーズボタンなども付属。日本国内では公式ショップ「フジフイルムモール」での抽選販売が行われる。予定価格は350,900円(税込)。国内での抽選販売の詳細は2月27日10時に発表される予定だ。

「X100VI Limited Edition」はシルバーカラーをベースにした限定モデル。付属のレンズキャップにも創業当時のコーポレートブランドロゴがデザインされている

「X100VI Limited Edition」はシルバーカラーをベースにした限定モデル。付属のレンズキャップにも創業当時のコーポレートブランドロゴがデザインされている

「FUJIFILM X100VI 90周年 Limited Edition」抽選販売ページ

真柄利行(編集部)
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真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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