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テッピーが行く! 旅カメラ周遊記

ソニーのコンパクトフルサイズ「α7C II」で日光の冬景色をスナップ

旅とカメラは人生を彩るスパイスのようなもの。そして、旅とカメラは相性も抜群。旅を楽しむ、カメラを楽しむことをコンセプトに、フォトグラファーの河野鉄平(通称テッピー)が、カメラ片手に旅に出る連載企画。今回は栃木県の日光市へ家族で行ってきました!

今回携行したのは、ソニーの軽量コンパクトなフルサイズミラーレスカメラ「α7C II」。手のひらに軽々乗ってしまう感じが印象的です。家族旅行のお供にピッタリ。レンズもカメラ本体のサイズ感にあわせて「FE 28-60mm F4-5.6」と「FE 24mm F2.8 G」の2本をチョイスしました

今回携行したのは、ソニーの軽量コンパクトなフルサイズミラーレスカメラ「α7C II」。手のひらに軽々乗ってしまう感じが印象的です。家族旅行のお供にピッタリ。レンズもカメラ本体のサイズ感にあわせて「FE 28-60mm F4-5.6」と「FE 24mm F2.8 G」の2本をチョイスしました

掲載する写真作例について
写真はすべてJPEG形式(最高画質)で撮影しています。

今回の旅のベストショット!

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F8、1/250秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:FL撮影写真(4672×7008、14.4MB)

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F8、1/250秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:FL
撮影写真(4672×7008、14.4MB)

雪深い奥日光へと向かう

今回は家族旅行で栃木県の日光市へ。浅草から東武鉄道に乗って行きました。この旅で持参した「α7C II」は小さく扱いやすいのが魅力。家族旅行は持ち物が多くなりがちですが、そんななかでも、気軽に首から提げて撮れるのが最高です。シャッターチャンスを逃さず、サクサク写真が撮れてしまいます。

日光へは東武鉄道の特急スペーシアで。フラッグシップ特急の「スペーシアX」に乗りたかったのですが、大人気で予約が取れませんでした……α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F4、1/30秒、-0.7EV、ISO125、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

日光へは東武鉄道の特急スペーシアで。フラッグシップ特急の「スペーシアX」に乗りたかったのですが、大人気で予約が取れませんでした……
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F4、1/30秒、-0.7EV、ISO125、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

旅行に出た日、東京は快晴。車内から隅田川が雄大に眺められますα7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/400秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

旅行に出た日、東京は快晴。車内から隅田川が雄大に眺められます
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/400秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

スカイツリーが青空に映えていますα7C II、FE 28-60mm F4-5.6、55mm、F5.6、1/400秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

スカイツリーが青空に映えています
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、55mm、F5.6、1/400秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

コンパクトボディにすぐれた機能が満載

では、ここで「α7C II」の解説を少し。「α7C II」は2023年10月発売のフルサイズ機です。小型・軽量な「Compact」シリーズに属し、発売から1年以上経ちますが、現在でも根強い人気を誇る1台です。

サイズは約124(幅)×71.1(高さ)×63.4(奥行)mmで、重量は514g(バッテリー、メモリーカードを含む)です。そのフォルムはAPS-C機と見まがうほど。まるでAPS-C機を扱っているような感覚で、気軽に利用できるフルサイズ機といった印象です。

標準ズーム「FE 28-60mm F4-5.6」を取り付けた状態。本レンズは沈胴式ですが、前にせり出しても元から小さいので気になりません。「α7C II」と組み合わせるのにちょうどいいです

標準ズーム「FE 28-60mm F4-5.6」を取り付けた状態。本レンズは沈胴式ですが、前にせり出しても元から小さいので気になりません。「α7C II」と組み合わせるのにちょうどいいです

今回はもう1本明るめの単焦点レンズとして「FE 24mm F2.8 G」を持参。こちらも薄型でポケットにすっぽり収まるサイズ感です

今回はもう1本明るめの単焦点レンズとして「FE 24mm F2.8 G」を持参。こちらも薄型でポケットにすっぽり収まるサイズ感です

使用頻度の高い機能をダイヤルに割り振って機動力アップ!

「α7C II」はコンパクトなモデルでありながら、フルサイズ機にふさわしく非常に多機能です。また、操作性を高めるべく従来モデルから前ダイヤルや「C1」ボタンが追加されています。ぜひ、こうしたダイヤルやボタンに使用頻度の高い機能を割り当て、より使いやすく自分好みにカスタマイズしてみたいです。

今回は、個人的に利用頻度の高い仕上がり設定「クリエイティブルック」を、大きく扱いやすい「後ダイヤルR」に割り振って使用してみました。

従来機にはなかった前ダイヤルが搭載されています

従来機にはなかった前ダイヤルが搭載されています

背面には「後ダイヤルR」や「後ダイヤルL」のほか、新設の「C1」ボタンなど、さまざまなダイヤル・ボタンが用意されていて、好みの機能を割り振ることができます

背面には「後ダイヤルR」や「後ダイヤルL」のほか、新設の「C1」ボタンなど、さまざまなダイヤル・ボタンが用意されていて、好みの機能を割り振ることができます

今回は「後ダイヤルR」に「クリエイティブルック」を、「後ダイヤルL」に露出補正をセット。「C1」ボタンには元からホワイトバランスがセットされています

今回は「後ダイヤルR」に「クリエイティブルック」を、「後ダイヤルL」に露出補正をセット。「C1」ボタンには元からホワイトバランスがセットされています

日光到着! まずは東武日光駅のロータリーで記念写真α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、28mm、F4、1/250秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:ST

日光到着! まずは東武日光駅のロータリーで記念写真
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、28mm、F4、1/250秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:ST

路線バスで中禅寺湖まで移動。着いたとたんに雪が降ってきました……α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、55mm、F5.6、1/60秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:蛍光灯、クリエイティブルック:VV2

路線バスで中禅寺湖まで移動。着いたとたんに雪が降ってきました……
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、55mm、F5.6、1/60秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:蛍光灯、クリエイティブルック:VV2

途中、茶屋で見かけた川魚の塩焼き。何気ないこうした被写体も片手でサッと構えて気軽に撮れますα7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/60秒、ISO125、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

途中、茶屋で見かけた川魚の塩焼き。何気ないこうした被写体も片手でサッと構えて気軽に撮れます
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/60秒、ISO125、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

さらに奥へと向かいます。雪が深くなってきましたα7C II、FE 28-60mm F4-5.6、28mm、F5.6、1/125秒、+0.3EV、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

さらに奥へと向かいます。雪が深くなってきました
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、28mm、F5.6、1/125秒、+0.3EV、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

フルサイズ機ならではの高画質

「α7C II」は、有効約3300万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載しています。画像処理エンジンは「BIONZ XR」。15ストップの広いダイナミックレンジを達成していることも注目ポイントでしょう。進化したアルゴリズムにより、人肌の再現性が向上し、自然風景も自然な色合いで再現できるとしています。

今回は、奥日光の雪景色にカメラを向けましたが、繊細な雪の白さや露出の変化にも適切に対応しながら、シャープな解像感と立体感で撮影を楽しむことができました。軽くてコンパクトで画質も申し分ない、まさしくハイブリッドなカメラです。

奥日光の湯の湖。湖が雪に覆われ幻想的。対岸の樹木をシャープに描き出してくれていますα7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F8、1/250秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:FL

奥日光の湯の湖。湖が雪に覆われ幻想的。対岸の樹木をシャープに描き出してくれています
α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F8、1/250秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/500秒、+0.7EV、ISO200、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/500秒、+0.7EV、ISO200、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/1250秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:BW

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/1250秒、+0.7EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:BW

奥日光に到着してから長らく雪が降り続いていましたが、夕方になって晴れてきました。焼ける空が撮影できましたα7C II、FE 28-60mm F4-5.6、57mm、F5.6、1/250秒、-0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:VV2

奥日光に到着してから長らく雪が降り続いていましたが、夕方になって晴れてきました。焼ける空が撮影できました
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、57mm、F5.6、1/250秒、-0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:VV2

朝方、日の出前の森の情景をスナップ。本カメラの常用感度の上限値であるISO51200で撮影してみました。当然ざらつきは出ますが、この感度で考えるとすばらしい描写力ですα7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/8秒、+0.3EV、ISO51200、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:VV2

朝方、日の出前の森の情景をスナップ。本カメラの常用感度の上限値であるISO51200で撮影してみました。当然ざらつきは出ますが、この感度で考えるとすばらしい描写力です
α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/8秒、+0.3EV、ISO51200、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:VV2

さすがのAF性能とボディ内手ブレ補正

「α7C II」を使っていて驚くのがAFの精度と速さです。本カメラは「AIプロセッシングユニット」を搭載しているのも大きな特徴。人物への被写体検出は非常に精度が高く、常に人物を検出し追い続けてくれて、安心してどんどんシャッターが切れます。

雪の中をはしゃぐ。走り寄る姿もしっかりピントを合わせながら撮影できましたα7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/4000秒、+0.3EV、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:ST

雪の中をはしゃぐ。走り寄る姿もしっかりピントを合わせながら撮影できました
α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/4000秒、+0.3EV、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:ST

「α7C II」の連写速度は最高約10コマ/秒です。ここでは連写撮影も試してみました。スナップ撮影では、このくらいの性能で十分と言えるでしょう。ここでもAF機能の秀逸さがうかがえます。手前に粉雪が降り掛かる状況でも、子どもの表情をしっかりとらえ続けてくれています。

連写作例

α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、60mm、F5.6、1/2000秒、+0.7EV、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:ST

ボディ内手ブレ補正の効果は7.0段分。手持ちの低速シャッターでも気軽に利用できます。ボディがコンパクトなので、カメラ自体を固定しやすいです。

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F16、1/4秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F16、1/4秒、+0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:FL

そのほかの作例

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/500秒、+1EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:ST

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/500秒、+1EV、ISO100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブルック:ST

α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、24mm、F18、1/5秒、+0.7EV、ISO80、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 28-60mm F4-5.6、24mm、F18、1/5秒、+0.7EV、ISO80、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/200秒、-0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F2.8、1/200秒、-0.3EV、ISO100、ホワイトバランス:太陽光、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F16、1/40秒、ISO400、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F16、1/40秒、ISO400、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F11、1/320秒、-0.3EV、ISO400、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:FL

α7C II、FE 24mm F2.8 G、24mm、F11、1/320秒、-0.3EV、ISO400、ホワイトバランス:曇天、クリエイティブルック:FL

旅のまとめ

「α7C II」は、フルサイズ機であることを忘れてしまうほど、軽量コンパクトで携行しやすいカメラでした。レンズもこれに合わせて薄型のものを選ぶことで、さらに機動力が増します。それでいて、非常に多機能で高画質。特にAFの使いやすさは目を見張ります。

旅行のスナップに加え、何気ない日常風景を記録するにも非常に有効なカメラではないかと思いました。AFが優秀なので、望遠レンズを組み合わせれば、子どもの運動会やスポーツ全般、動物の撮影などでも活躍しそうです。汎用性の高いカメラです。

日光は四季折々の風景が楽しめる場所だと思いますが、冬の雪景色は幻想的でやはり美しいものでした。また異なる季節にも家族で足を運んでみたいです。

では、また次の旅でお会いしましょう!

河野鉄平
Writer
河野鉄平
フォトグラファー。写真家テラウチマサト氏に師事後、2003年独立。ポートレートを中心に活動。2022年1月に新著『上手い写真は構図が9割』(玄光社)発売。ポーラミュージアムアネックス(2015年/銀座)など写真展も多数。Profoto公認トレーナー。
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真柄利行(編集部)
Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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