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「G-SHOCK」今月の衝撃!!!

《G-SHOCK》ついに人気ビッグケースがメタル&マルチカラー塗装で登場!

2020年8月、カシオ計算機のG-SHOCKから、ステンレス製ベゼルを採用した「GM-110B-1AJF」が発売された。硬質な素材感を生かしたメタルカバードラインの第3弾モデルとなる。

メタルベゼルを採用した「GM-110B-1AJF」

メタルベゼルを採用した「GM-110B-1AJF」

フルメタルモデル VS. メタルカバードライン!

「GM-110B-1AJF」の特徴を解説する前に、G-SHOCKのメタルカバードラインについて触れておきたい。

メタルカバードラインは、その名のとおり、メタル素材(ステンレススチール)でケースをカバーしたアイテム群のこと。その誕生のひとつのきっかけは、2018年4月に発売された「GMW-B5000D-1JF」に見出せる。これまで樹脂素材を活用していたケースのフルメタル化に成功し、現在でもトップクラスの人気を獲得。“メタル×G-SHOCK”という新たな可能性の扉を開いた。

メタルカバードラインは、その流れに乗った新コンセプトのものとして、2019年9月に第1弾「GM-5600」を発売。まずは、不動の名機である「5600」をベースとし、高い認知を得た。

「GM-5600-1JF」。公式サイト価格は24,200円(税込)

「GM-5600-1JF」。公式サイト価格は24,200円(税込)

●「GM-5600-1JF」の詳細レビューはこちらをチェック!
2万円台で買える! 存在感抜群のメタルな「G-SHOCK」が“再降臨”

さらに、2020年2月には、もうひとつのオリジンモデルと言えるラウンド型3つ目モデル「GM-6900」を第2弾として発売。続弾が出たことでラインアップの拡充がいよいよ明確となり、G-SHOCKファンの期待感も高まった。

「GM-6900-1JF」。公式サイト価格は25,300円(税込)

「GM-6900-1JF」。公式サイト価格は25,300円(税込)

●「GM-6900-1JF」の詳細レビューはこちらをチェック!
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そして2020年8月、第3弾として「GM-110」の登場とあいなった。

ベースの「GA-100」は、2010年に登場し、「デカくてゴツい、スーパータフなG-SHOCK」という今日のブランドイメージのいち側面を築き上げたビッグケースモデルだ。数々の別注モデルにも起用されており、その安定感からファンだけでなくメーカー側からの信頼も厚いことから今回の選出となったようだ。

「GM-110B-1AJF」。公式サイト価格は29,700円(税込)

「GM-110B-1AJF」。公式サイト価格は29,700円(税込)

では、フルメタルモデルとメタルカバードラインは、何が異なるのか?

まず大きく異なるのは、構造だ。フルメタルモデルのケースは、一部に「ファインレジン緩衝体」を挟むものの、そのほかはすべてメタルで、新開発の耐衝撃構造が採用されている。いっぽう、メタルカバードラインは、あくまでも表面を覆うベゼルのみがメタルで、ケース本体は多くの他モデルと同じ樹脂だ。中空にして衝撃からモジュールを守る構造も従来と変わらない。

またフルメタルモデルは、フラッグシップ的位置付けで、「タフソーラー」「マルチバンド6」「スマートフォンリンク」といった先進機能を搭載しているが、メタルカバードラインはこれらを有しておらず、機能性は標準的。その代わり、フルメタルモデルは最安の樹脂バンドモデルでも50,000円台なかばで、SSバンドの中には100,000円に迫るモデルもあるほどだが、メタルカバードラインはほとんどが30,000円以下と、手ごろな価格に設定されている。

両者の異なる立ち位置をおわかりいただけたかと思うが、面白いのが「メタル素材から受ける印象はどちらもそう変わらない」点だ。メタルカバードラインのケースは、樹脂製であるとはいえ、正面全体がメタルに覆われているので見た目はフルメタルモデルと大差ない。むしろ樹脂を使っている分、軽量という長所もある。メタルの質感を楽しみたい人に、実に魅力的な選択肢を用意してくれているのだ。

メタル素材の精巧な仕上がりに驚いた!

「GM-110B-1AJF」をじっくり見ていこう。

やはり最大のポイントは、メタルベゼルだ。「GM-110B-1AJF」では、IP(イオンプレーティング)処理したガンメタリックのステンレススチールが採用され、ベースモデル「GA-110」とほとんど変わらない造形を成している。

ステンレススチールのベゼルを採用

ステンレススチールのベゼルを採用

ベースモデルである「GA-110-1AJF」。公式サイト価格16,500円(税込)

ベースモデルである「GA-110-1AJF」。公式サイト価格16,500円(税込)

手なじみがいいようにしっかりと面取りしつつも、きっちりエッジを立たせることで「GA-110」らしさを堅持。精強な印象を格段に強めている。

メタル素材により、より力強く精悍(せいかん)な印象に

メタル素材により、より力強く精悍(せいかん)な印象に

細かな造形もしっかり表現されている

細かな造形もしっかり表現されている

ベゼル全体をポリッシュで仕上げてメタル感を強調しつつ、ラグやボタン周り、突起部などの側面にはヘアライン仕上げを採用。質感に変化を生むこうした仕上げは、樹脂では難しい表現だ。

側面にのみヘアライン仕上げを採用している

側面にのみヘアライン仕上げを採用している

機能表示は、切削で表現。非常に精巧に彫られており、樹脂ベゼルよりも引き締まった印象を受ける。

切削で機能名を表示。樹脂よりもスッキリした印象だ

切削で機能名を表示。樹脂よりもスッキリした印象だ

また、ベゼルのわずかなすき間から、樹脂製ケースを確認することができる。

すき間からライン上にのぞく樹脂製ケース

すき間からライン上にのぞく樹脂製ケース

文字盤やバンドにも注目すべきポイントがある!

ベゼル以外にも目を引くポイントがある。

個性的なのが文字盤だ。マルチカラー塗装で仕上げたY字パーツや外周部のリングは、金属を焼き入れしたかのようで、メタルの世界観をさらに極めている。耐衝撃性の強化と軽量化の観点からこれらパーツは樹脂製だが、メタルのようにしか見えないのはカシオが持つ華飾技術の高さゆえだ。

マルチカラー塗装でグラデーションがかった文字盤

マルチカラー塗装でグラデーションがかった文字盤

バンド表面には、ピラミッドスタッズのような幾何学模様の凸部を表現。ベースの「GA-110」には見られなかったもので、ちょっとした特別感を出している。

バンドにはピラミッドスタッズのような凸部が並ぶ

バンドにはピラミッドスタッズのような凸部が並ぶ

9時位置のインジケーターは、ゴールドで配色されており、ささやかにラグジュアリー感をプラス。このモデルには、1/100秒の精度で計測可能なストップウォッチが搭載されているのも特徴で、インジケーターと液晶表示を組み合わせて計測できる。

ゴールドカラーを採用したインジケーター

ゴールドカラーを採用したインジケーター

ほかにも3色がラインアップ!

「GM-110」には、このほか3つの異なるカラーがラインアップされている。

よりベーシックに扱えそうなのが、ゴールドカラーの「GM-110G-1A9JF」とシルバーカラーの「GM-110-1AJF」だろう。どちらも単色使いにすることで、メタルベゼルの存在感を素直に表現するとともに、着こなしの汎用性を高めている。

左の「GM-110G-1A9JF」の公式サイト価格は29,700円(税込)で、右の「GM-110-1AJF」の公式サイト価格は26,400円(税込)

両モデルともにシンプルな配色だが、ゴールドカラーは全体をポリッシュ仕上げでまとめているのに対し、シルバーカラーは正面だけヘアライン仕上げにして、変化をつけている。

一見シンプルな両モデルだが、一部仕上げを変えている

一見シンプルな両モデルだが、一部仕上げを変えている

さらに強烈な個性を求める人のために用意されたのが、「GM-110RB-2AJF」だ。

「GM-110RB-2AJF」。公式サイト価格は35,200円(税込)

「GM-110RB-2AJF」。公式サイト価格は35,200円(税込)

メタルベゼルに特殊なレインボーIP加工を施し、鮮やかな色彩を表現。これは、色表現に個体差が生まれる加工方法で、1点モノとしての価値も楽しめる。上下に別色の液晶を採用し、各種パーツも多色を使うことで、“クレイジーパターン”となった文字盤も圧巻だ。

ベゼルはレインボーIP、文字盤はクレイジーパターン

ベゼルはレインボーIP、文字盤はクレイジーパターン

さらに、プッシュボタンも別色に彩色。半透明のバンドや遊環の色も変えるという徹底ぶりで、かなりインパクトのある新顔だ。

なお、この「GM-110RB-2AJF」のみ2020年9月の発売予定だ。

斬新なカラーリングが目を引く

斬新なカラーリングが目を引く

【まとめ】“メタル×G-SHOCK”の新しい可能性を感じた!

これまでの「GM-5600」「GM-6900」は、どちらもG-SHOCKの原点と言えるモデルがベースであり、ある意味堅実で保守的なチョイスという印象だった。しかし、今回の「GM-110」ではかなり思い切った表現に挑戦しており、メタルカバードラインの今後の拡充を期待させるのに十分な内容。なかでも、「GM-110B-1AJF」は“メタル×G-SHOCK”のこれからを楽しみにさせてくれる、そんな良作だ。

【SPEC】
「GM-110B-1AJF」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース/ベゼル材質:樹脂ケース/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂
●ケースサイズ:48.8(横)×51.9(縦)×16.9(厚さ)mm
●重量:93g

横山博之
Writer
横山博之
カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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