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選び方・特集

《2025年》「ロボット掃除機」予算別おすすめ13選! 吸引+水拭きの「2-in-1」は当たり前の時代に

「ロボット掃除機 選び方」でWeb検索すると、驚くほど多くの記事が見つかります。逆に言うと、つまりはそれだけみんなが迷いがちである、ということ。

というのも、数年前まではランダムに動きつつ、ゴミを吸うだけだった低価格帯の製品も近年、大幅に性能アップ。中価格帯の製品になると、完全に掃除という家事を任せっきりにできるレベルまで性能が向上しています。要するに、どれを購入しても、ある程度の満足感は得られるわけです。とはいえ、自宅の状況や生活習慣に合わせて機種を選べれば、さらに「買ってよかった!」と思えるはず。

価格.comでも人気の最新ロボット掃除機を厳選!

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ロボット掃除機を選ぶときにチェックしておきたい4つの機能

そこでまずチェックしておきたいのが、最近のロボット掃除機における「付いているとうれしい基本機能」や性能的なトレンドです。こういったトレンドをおさらいしておくことで、製品選びの基準がはっきりするはず。

(1)吸引+水拭きのW清掃で床ピカピカ

少し前までは「ロボット掃除機」と「水拭きロボット」が別々に存在していましたが、現在はどちらもこなせる2-in-1タイプが中核と言ってよいでしょう。

2-in-1タイプは、中央のブラシ付き吸引口からゴミを吸いながら、同時に後部のモップで水拭き掃除

2-in-1タイプは、中央のブラシ付き吸引口からゴミを吸いながら、同時に後部のモップで水拭き掃除

特にフローリングの多い家庭であれば、水拭きの効果は絶大で、素足で歩いても足裏がペタペタしないレベルで床をきれいに保ってくれます。

ちなみに、水拭きモップは回転式と振動式の2種類がありますが、どちらでもしっかりと床を拭き上げてくれるはず。それよりは、グッと力をかけて拭き上げる「加圧モップ機能」を搭載するモデルを選ぶほうが重要かもしれません。

(2)メンテナンスの手間を大きく省く全自動ドック

ロボット掃除機本体が吸い取ったゴミを移し替えて溜めておくゴミ収集タンクや、水拭き用の給水/汚水タンクなどを兼ね備えた全自動ドック(ベースステーション、クリーンステーションなど、メーカーによって呼称は異なります)も、今は一般的な装備です。

ゴミ収集、モップ洗浄、モップへの給水はスタンダードな機能でしたが、近年の新モデルは清潔感をキープするため、モップ乾燥まで自動で行います

ゴミ収集、モップ洗浄、モップへの給水はスタンダードな機能でしたが、近年の新モデルは清潔感をキープするため、モップ乾燥まで自動で行います

ロボット掃除機は本体内のゴミタンクが小さいため、日常的に運用していると、こまめなゴミ捨てが必要です。しかし、全自動ドックさえあれば、まとめてゴミ廃棄ができるため、メンテナンスの手間をグッと減らせます。また、全自動ドックが水拭きモップを洗浄してくれることで、常に清潔な運用が可能になります。

(3)室内マップを作成して効率的なお掃除ルート作成

ランダムに動いて、障害物に当たると方向転換……というのが“いにしえのロボット掃除機”ですが、現在はレーザーなど各種センサーで周辺をスキャンしつつ、室内のマップを作成。これを基に、家具などを避けつつ効率的な進行ルートを作成するのが基本です。

吸引と水拭き掃除のあり/なしや強度を、部屋ごとに設定できるモデルも

吸引と水拭き掃除のあり/なしや強度を、部屋ごとに設定できるモデルも

作成されたマップは、各専用アプリから確認できるのがほとんどで、さらにマップ内から「掃除機進入禁止エリア」を設定したり、重点的にきれいにしたい場所を指示したりする、といったことが可能な機種も増えています。

(4)落ちている障害物を見分けて回避

こちらもセンサー類が関わる部分ですが、床にある障害物を検知し、それを回避しつつの掃除が可能です。かつては「ロボット掃除機を起動させる前に、まず人間が床に落ちているものをすべて片付ける」なんて話もありましたが、今やそんな必要はありません。

高価格帯モデルでは、障害物を避けるのはもちろん、衝突せずに回避できるかどうかもポイント

高価格帯モデルでは、障害物を避けるのはもちろん、衝突せずに回避できるかどうかもポイント

カメラによって床に落ちているものの形状を認識し、そこから「ケーブル類」「くつ下」「ペットの排泄物」などを見分けることで、より確実な回避が可能。上位モデルであれば、動いている障害物を瞬時に判断して避ける、なんてことができるモデルもあります。とはいえ、価格帯によってこれらの機能のある/なしは変わってきます。

そこで今回は、低価格帯(〜5万円)、中価格帯(10〜15万円前後)、高価格帯(20万円前後)から数機種ずつをピックアップ。それぞれの特徴と、どういう生活環境に導入するのがおすすめかを紹介していきましょう。

低価格帯ロボット掃除機のおすすめ

前述したとおり、昨今のロボット掃除機はドックと組み合わせて運用するのが一般的です。対して、低価格帯の製品は充電ステーションのみで全自動ドックなし、という部分で価格を下げているものがほとんど。

ただし、一概にデメリットというわけではなく、狭小ワンルームなど大きなドックを置くスペースが取れない場合は、あえてこの価格帯を選ぶのもありかもしれません。また、低価格でもドック付きというコスパのよさがウリの製品も存在します。

iRobot「ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット」

iRobot「Roomba Combo Essential robot(ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット)」。●本体サイズ:33×8cm

iRobot「Roomba Combo Essential robot(ルンバ コンボ エッセンシャル ロボット)」。●本体サイズ:33×8cm

本モデルは、ロボット掃除機と言えば、まずは誰もが思い浮かべるだろう「ルンバ」シリーズの最新エントリーモデル。「ルンバ」の低価格帯機としては初となるW清掃機能を搭載しており、本体のダスト容器底面に専用モップパッドを装着することで、1回の走行で吸引清掃と水拭きを同時に行えます。

吸引清掃は、V字型シングルアクションブラシとエッジクリーニングブラシの組み合わせで行います。ちなみに、従来モデル「ルンバ i2」はゴム製デュアルアクションブラシを採用していましたが、吸引性能のアップなどと合わせて、トータルの性能としては従来モデルと同等かそれ以上のレベルには達しているとのこと

吸引清掃は、V字型シングルアクションブラシとエッジクリーニングブラシの組み合わせで行います。ちなみに、従来モデル「ルンバ i2」はゴム製デュアルアクションブラシを採用していましたが、吸引性能のアップなどと合わせて、トータルの性能としては従来モデルと同等かそれ以上のレベルには達しているとのこと

吸引力の強さと水拭きの水分量はそれぞれ3段階で変えられ、専用アプリから指示することで、床の状態に合わせた最適な掃除が行えます。また、汚れが強い、あるいは埃っぽい場所では、本体がその場で回転しつつ、最大2分間の重点清掃を行う「スポット清掃」も選択可能です。

なお、本体底部のセンサーは段差や移動距離・方向をリアルタイムで把握しており、無駄のない動きで効率的に床を清掃してくれます。

Xiaomi(シャオミ)「S20」

シャオミ「S20」。●本体サイズ:32.5(直径)×9.8(高さ)cm

シャオミ「S20」。●本体サイズ:32.5(直径)×9.8(高さ)cm

3万円以下ながら吸引+水拭き掃除をこなす、高コスパなロボット掃除機の最新モデル。

吸引力は4,000Paから5,000Paにパワーアップ。これは2022年発売のハイエンドモデルに比肩する吸引力で、この価格帯としてはまずトップクラスの性能と言えるでしょう。

本体内の大容量400mLダストボックスは、吸引したゴミが再び外にこぼれ落ちないダストバリア設計です。

周囲を素早くスキャンし、「Mi Home」「Xiaomi Home」アプリで部屋のレイアウトを正確に作成。最も効率的な掃除経路をプランニングします

周囲を素早くスキャンし、「Mi Home」「Xiaomi Home」アプリで部屋のレイアウトを正確に作成。最も効率的な掃除経路をプランニングします

本体内蔵のウォータータンクからは常に均等な量の水が出ることで安定した水拭きができるほか、床の材質に合わせて3種類の水分設定が可能。

センサー類としては高精度な「LDSレーザーセンサー」を搭載しており、周囲360度スキャンして部屋内をマッピング。独自のルート設計を行うことで高効率な掃除が可能です。

ANKER「Eufy Clean X8 Pro」

ANKER「Eufy Clean X8 Pro」。●本体サイズ:約35〜35.3(幅)×10(高さ)cm ●「充電ステーション」のサイズ:約13.6(幅)×16.0(奥行)×8.2(高さ)cm

ANKER「Eufy Clean X8 Pro」。●本体サイズ:約35〜35.3(幅)×10(高さ)cm ●「充電ステーション」のサイズ:約13.6(幅)×16.0(奥行)×8.2(高さ)cm

このクラスではありがたい吸引+水拭きのW清掃に加え、吸引は4,000Pa×2のデュアルタービンを搭載。カーペットにからみ付いた髪の毛やペットの毛も、強力に吸い込んでいきます。

しかも、高密度ブラシを前後に回転させつつ、内蔵のクシでからまった毛を除去する独自のシステムで、ブラシの毛がらみを99.7%除去してくれるため、面倒なメンテナンスの手間が大幅に省けるのもうれしいところ。

高密度ブラシを前後に回転させつつ、クシでからまった毛を除去する独自システムを搭載

高密度ブラシを前後に回転させつつ、クシでからまった毛を除去する独自システムを搭載

また、「iPathレーザー・ナビゲーション」によって、リアルタイムに部屋の形を認識してマップを作成し、掃除経路を設計するため、清掃効率も文句なし。

意外とありがたいのが、吸引パワーの強さに比べて静かに掃除できる静音モード。電子レンジの稼働音(約58db)と同じぐらいの静かさなので、夜間でも周囲に気兼ねせず運用できそう。

エコバックス「DEEBOT N20 PRO PLUS」

エコバックス「DEEBOT N20 PRO PLUS」。●本体サイズ:35.3(幅)×35.1(奥行)×9.6(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:35.6(幅)×45.1(奥行)×38(高さ)cm

エコバックス「DEEBOT N20 PRO PLUS」。●本体サイズ:35.3(幅)×35.1(奥行)×9.6(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:35.6(幅)×45.1(奥行)×38(高さ)cm

手の届きやすい価格(6万円台)ながら、ハイエンド機並みの8,000Paという吸引力と、拭き上げる力の強い振動式モップを備えた、比較的お買い得感の高いモデル。

しかも、エコバックスでは上位モデル用に開発された「ZeroTangleテクノロジー」を搭載。ブラシへの毛絡みを防ぎ、吸引効率をキープします。

ロボット掃除機のステーションでは珍しい、サイクロン方式を採用

ロボット掃除機のステーションでは珍しい、サイクロン方式を採用

そして何より特徴的なのは、ゴミ収集において紙パックが不要の「PureCyclone自動集塵ステーション」。ロボット掃除機本体がステーションに戻ると同時に、本体に収集されたゴミをサイクロン方式でステーションの大型タンクへと移します。最後まで集塵効率が落ちにくいうえに、4段階ろ過システムによって微細なホコリや花粉もキャッチ。紙パックのようなランニングコストがかからないのに加え、排気までクリーンなのはありがたいポイントです。

中価格帯のロボット掃除機おすすめ

この価格帯あたりからは、ほとんどの機種がゴミ収集&水替えが「全自動のドックが付属」し、さらに清掃機能は「吸引+水拭き」で、カメラやセンサー類による「室内マッピング」を搭載という、近年のロボット掃除機に必須の3本柱機能が揃います。つまりは、このあたりからが「ロボット掃除機が真の実力を発揮するライン」。最初の1台としておすすめの価格帯とも言えるでしょう。

さらに近頃では、この価格でもフラグシップモデルに匹敵するほど高機能な製品が登場し始めていることから、業界全体としても注目度が高まっている印象です。

8万〜10万円のモデル

エコバックス「DEEBOT X2 OMNI」

エコバックス「DEEBOT X2 OMNI」。●本体サイズ:32(幅)×35.3(奥行)×9.5(高さ)cm ●「全自動クリーニングステーション」のサイズ:39.4(幅)×44.3(奥行)×52.75(高さ)cm

エコバックス「DEEBOT X2 OMNI」。●本体サイズ:32(幅)×35.3(奥行)×9.5(高さ)cm ●「全自動クリーニングステーション」のサイズ:39.4(幅)×44.3(奥行)×52.75(高さ)cm

特徴的なスクエアボディに大型化したメインブラシを搭載し、最強クラスの吸引力8,000Paで圧倒的な清掃効率(室内のカバー率99.77%)を誇ります。

カーペットの存在を判断して自動で水拭きモップを引き上げる「モップリフト機能」は業界最高の1.5cm高と、厚手のカーペットの上も濡らさず清掃できるでしょう。

クリーニングステーションはもちろん、ほぼすべてのメンテナンスを全自動で行うほか、独自のモップ温水洗浄によって油汚れを拭き取ったモップもすっきりとクリーニングしてくれます。

活動的なペットのいる家庭には必須の「ペットフレンドリーモード」を搭載

活動的なペットのいる家庭には必須の「ペットフレンドリーモード」を搭載

要注目の障害物回避機能「AIVI 3D 2.0」によるリアルタイムスキャンは、走行中に突然目の前に現れた障害物を回避するといった、これまではできなかった “動的な物体回避” も行えるように。また、床に落ちたペットの毛やエサなどを効率的に清掃するなど、ペットを飼う家庭に最適な「ペットフレンドリーモード」と組み合わせれば、活動的なペットと暮らす家庭で活躍することは間違いないでしょう。

ロボロック「Roborock Q Revo」

ロボロック「Roborock Q Revo」。●本体サイズ:35.3(幅)×9.65(高さ)cm ●「4way全自動ドックQ」のサイズ:34(幅)×48.7(奥行)×56.1(高さ)cm

ロボロック「Roborock Q Revo」。●本体サイズ:35.3(幅)×9.65(高さ)cm ●「4way全自動ドックQ」のサイズ:34(幅)×48.7(奥行)×56.1(高さ)cm

充電/ゴミ回収/給水/モップの洗浄&温風乾燥を全自動でこなす「4Way全自動ドックQ」は、何と横幅が掃除機本体よりもスリム(約34cm)。最上位機種のドックと比較すると、9cm近くもコンパクトなため、置くスペースがないからとロボット掃除機をあきらめていた家庭にもリーチしそう。

サイズがスリムになったとはいえ、ゴミ収集タンクや水タンクは従来モデル並みどころか、むしろやや大きくなったほど。メンテナンスの手間は最小限と言えるでしょう。

スリムになりましたが、最新スタンダードの4つの機能は網羅しています

スリムになりましたが、最新スタンダードの4つの機能は網羅しています

清掃性能も最上位機種にかなり近いレベルで、吸引力が5,500Paとわずかに控えめなぐらい。

モップはこれまでのマイクロファイバークロスによる高速振動拭き上げから、高速回転する加圧モップに変更。吸引を停止して、低速で床面の皮脂汚れやべた付きをていねいに拭き取る「水拭き強力/超強力モード」や、カーペットを自動検知してモップを引き上げて吸引清掃を行うモップリフトなど、便利な機能も備えています。

ANKER「Eufy X10 Pro Omni」

ANKER「Eufy X10 Pro Omni」。●本体サイズ:約35.3(幅)×32.7(奥行)×11.4(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:約36.6(幅)×46.0(奥行)×48.0(高さ)cm

ANKER「Eufy X10 Pro Omni」。●本体サイズ:約35.3(幅)×32.7(奥行)×11.4(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:約36.6(幅)×46.0(奥行)×48.0(高さ)cm

業界最大クラスとなる8,000Paの吸引力と、1kgの加圧+毎分180rpmの高速回転で水拭きを行うデュアルモップを備えておきながら、価格は何と驚異の10万円切りという超高コスパモデル。従来モデルが苦手としていた壁際の清掃も、本体をスイングさせつつ拭き上げる「エッジモード」によって、壁際1cmまで攻めた清掃が可能です。

従来モデルでは届きにくかった壁際の掃除可能エリアのカバー率を向上させる「エッジモード」を搭載。センサーで壁を認識すると、本体をスイングさせることで壁際約1cmまでをていねいに水拭きします

従来モデルでは届きにくかった壁際の掃除可能エリアのカバー率を向上させる「エッジモード」を搭載。センサーで壁を認識すると、本体をスイングさせることで壁際約1cmまでをていねいに水拭きします

全自動クリーニングステーションには、ANKERの独自技術である毛絡み自動除去システムを搭載。清掃終了後にステーションに戻ると、ブラシを逆回転させつつクシをかけて、絡みついた毛髪やペットの毛をほぐして除去してくれます。毛絡みはブラシの回転効率を落としたり、故障の原因になったりすることも。これまではいちいち手作業で毛を除去していたことを考えると、ケアの簡単さも圧倒的と言えるでしょう。

10万〜15万円のモデル

SWITCHBOT「SwitchBot お掃除ロボットS10」

SWITCHBOT「SwitchBot お掃除ロボットS10」。●本体サイズ:36.5(直径)×11.5(高さ)cm●「ゴミ収集ステーション」のサイズ:約26(幅)×20.7(奥行)×41.2(高さ)cm●「水交換ステーション」のサイズ:約40(幅)×16.5(奥行)×10(高さ)cm

SWITCHBOT「SwitchBot お掃除ロボットS10」。●本体サイズ:36.5(直径)×11.5(高さ)cm●「ゴミ収集ステーション」のサイズ:約26(幅)×20.7(奥行)×41.2(高さ)cm●「水交換ステーション」のサイズ:約40(幅)×16.5(奥行)×10(高さ)cm

世界初となるデュアルステーション設計が特徴のモデル。水道直結で給排水を自動化した「水交換ステーション」と、充電できる「ゴミ収集ステーション」の2台にメンテナンス機能を分離させている。

「水交換ステーション」は、付属のアダプタで洗濯機の給水口から浄水を取り、水拭き後の汚水は防水パンの排水溝に流す仕組み。これによって、ロボット掃除機のメンテナンスで意外と面倒だった、浄水補給や汚水タンク洗浄の手間が完全に不要となった。

なお、最大吸引力は6,500pa。

ローラーモップによる水拭きは、分速300回転で床を拭き取りながら、同時にモップを浄水で洗浄。床に触れるモップ面は常に清潔さが保てるため、汚れを塗り広げることなく、確実性の高いクリーンアップを行います

ローラーモップによる水拭きは、分速300回転で床を拭き取りながら、同時にモップを浄水で洗浄。床に触れるモップ面は常に清潔さが保てるため、汚れを塗り広げることなく拭き取ります

ちなみに、本モデルは同社の「SwitchBot 気化式加湿器Plus」(2024年7月発売予定)と連携。掃除の途中で加湿器に接続してタンクへ水を補給するというユニークな機能も備えています。

エコバックス「DEEBOT T30 PRO OMNI」

エコバックス「DEEBOT T30 PRO OMNI」。●本体サイズ:35.3(幅)×35.1(奥行)×10.4(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:40.9(幅)×49(奥行)×48(高さ)cm

エコバックス「DEEBOT T30 PRO OMNI」。●本体サイズ:35.3(幅)×35.1(奥行)×10.4(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:40.9(幅)×49(奥行)×48(高さ)cm

現時点でロボット掃除機としては飛び抜けた吸引力11,000Paを誇るハイエンドモデル。

ブラシ周りには毛髪やペットの毛などをクシ構造でかき取って絡まりを未然に防ぐ「ZeroTangle テクノロジー」を搭載しており、ブラシの回転効率を落とさず、パワフルな吸引力が長続きします。

さらに、水拭きモップが本体から伸びる「TruEdge アダプティブエッジモップ」によって、部屋の隅々まで拭き残さず、室内カバー率100%の清掃が行えるようになりました。

本体右側面からモップがせり出し、部屋の隅や家具の脚回りまできっちりと水拭きする「TruEdge アダプティブエッジモップ」を搭載

本体右側面からモップがせり出し、部屋の隅や家具の脚回りまできっちりと水拭きする「TruEdge アダプティブエッジモップ」を搭載

全自動ステーションは前モデルと比較して100mmほど背が低くなり、室内での圧迫感を低減。また、前面から見える浄水タンクを透明化することでよりスッキリとした印象を与えるとともに、水残量が目視できるというメリットもあります。

ステーション内のベースプレートは簡単に取り外せる構造。モップ洗浄時の汚れが残りがちな部分だけに、外して水洗いできるのは衛生面でありがたいところでしょう。

ちなみに「DEEBOT T30」シリーズには、「PRO」と付いていない「DEEBOT T30 OMNI」というブラックカラーモデルもラインアップ。こちらはオンライン直販モデルで、スマートスピーカーなどを経由せずに声で指示できる「YIKO音声アシスタント」や汚れた場所をモップがけし直す「MagiCleanモード」などが非搭載ですが、本モデルより1万円ほど安いのでこちらも選択肢としては十分にあり。

Dreame「DreameBot L10s Ultra」

Dreame「DreameBot L10s Ultra」。●本体サイズ:35(幅)×9.7(高さ)cm ●「ベースステーション」のサイズ:35(幅)×43.8(奥行)×56.7(高さ)cm

Dreame「DreameBot L10s Ultra」。●本体サイズ:35(幅)×9.7(高さ)cm ●「ベースステーション」のサイズ:35(幅)×43.8(奥行)×56.7(高さ)cm

Dreameは2023年に日本進出を果たしたばかりの中国系企業で、まだ名前はあまり知られていません。が、社員の約70%が研究開発系ということで、技術面でも注目のロボット掃除機メーカーです。

「L10s Ultra」は、パワフルな吸引と回転式デュアルモップによる安定した清掃を行いつつ、RGBカメラと3D構造化ライトを活用して、家具や床の障害物を認識。AIが部屋の状況に基づいてムラなく掃除できる最適ルートを決定します。

吸引力は5,300Pa

吸引力は5,300Pa

全自動ドックのゴミ収集タンクの容量は、このクラストップとなる3L=最大75日分のゴミを収集可能(他メーカーは60日が一般的)。ちょっとでもメンテナンスの手間が減らせるのは魅力的でしょう。もちろんロボット掃除機本体への給水やモップの洗浄&温風乾燥といった機能はきちんと押さえています。

そもそもこの機種は、Dreame日本上陸時のフラグシップ機だったということで、性能と現在の価格を比べると、まさに今お買い得なモデルと言えそう。

Narwal(ナーワル)「Freo X Ultra」

Narwal「Freo X Ultra」。●本体サイズ:35(幅)×35(奥行)×10.7(高さ)cm●「ベースステーション」のサイズ:37(幅)×41.5(奥行)×43.4(高さ)cm

Narwal「Freo X Ultra」。●本体サイズ:35(幅)×35(奥行)×10.7(高さ)cm●「ベースステーション」のサイズ:37(幅)×41.5(奥行)×43.4(高さ)cm

日本ではまだ認知度が高くないですが、実は中国でシェア3位、韓国ではシェア2位を誇るロボット掃除機メーカー、Narwalのフラグシップモデルです。

吸引力8,200Paに加え、世界初の単端回転式+円錐状の「絡まりゼロブラシ」を搭載。毛髪やペットの毛などがブラシに絡まることなく、スルッと吸い込まれるため、メンテナンスの手間が削減できます。

円錐型で4つの独特なねじれを持つゴムブラシに、毛ブラシを細かく配置。ブラシが固定されていない側の吸引口にゴミを誘導します

円錐型で4つの独特なねじれを持つゴムブラシに、毛ブラシを細かく配置。ブラシが固定されていない側の吸引口にゴミを誘導します

水拭きは、拭き残しが出にくい三角形の回転式デュアルモップを最大12Nまで加圧。さらに、AIが床材を判断し、水分量や加圧具合をコントロールしつつ、最適な掃除を行います。

全自動ステーションではモップの洗浄と乾燥のみを行います。ロボット掃除機本体が吸引したゴミは、本体内のダストボックスに溜めておくシステムですが、本体のダストボックスは風圧によりゴミを圧縮する機構を採用しており、最大7週間までゴミ捨てが不要です。

高価格帯のロボット掃除機おすすめ

実際問題として、現時点では先に紹介した中価格帯の機種であっても、日常的な家事としての掃除を完全に任せっきりにできるレベルと言えます。

ですが、そこであえて高価格帯モデルを選ぶ意味は、やはり細部に至るまでのスペックの高さと、それによって得られる満足感という部分になるでしょう。もちろん、フラグシップ機ならではの先進的な機能を備えたものもあるので、その機能のために買う、という選択も十分にありだと思います。

ロボロック「Roborock Qrevo Curv」

ロボロック「Roborock Qrevo Curv」。本体サイズは352(幅)×347(奥行)×103(高さ)mmで、「4Way全自動ドックQ3」のサイズは450(幅)×450(奥行)×450(高さ)mm

ロボロック「Roborock Qrevo Curv」。本体サイズは352(幅)×347(奥行)×103(高さ)mmで、「4Way全自動ドックQ3」のサイズは450(幅)×450(奥行)×450(高さ)mm

ロボロック史上最強となる18,500Paの吸引力は、まさに圧倒的のひとこと。加えて、部屋の四隅まで完璧に掃き取る非対称形状の伸縮サイドブラシと、壁際0mmまで密着して拭き上げる伸縮モップによって、汚れやゴミを極限まで残さない、非常に高い清掃能力を発揮します。

特徴的な分割式のメインブラシは、毛髪やペットの毛などがからみついてもスムーズに除去して吸い込みます。ブラシの毛がらみ除去率は、公称ですが、なんと驚異の100%! 「ブラシにからまった毛をいちいち手で取り除いていた時代はもう終わり」と言えそうです。

これまでの倍近く高い段差も乗り越える走破性能で、一般家庭の敷居ぐらいは楽々とクリアします

これまでの倍近く高い段差も乗り越える走破性能で、一般家庭の敷居ぐらいは楽々とクリアします

室内の走破性能にもすぐれており、超えられる段差高は2層4cm(1層は最大3cm)。古い戸建て住宅にありがちな、従来のロボット掃除機では超えられないような高い敷居も、スイッと簡単に乗り越えられます。

ドーム型形状がユニークな「4Way全自動ドックQ3」は、モップ洗浄温度が最大75度までアップ。モップにこびりついた皮脂や油汚れも高温水でサッパリと洗い落とし、細菌の除去率は99.99%。不快なカビ臭さ・悪臭も防いでくれます。

ANKER「Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro」

ANKER「Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro」。●本体サイズ:約32.5(幅)×34.7(奥行)×9.6(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:約38.3(幅)×46.7(奥行)×67(高さ)cm

ANKER「Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro」。●本体サイズ:約32.5(幅)×34.7(奥行)×9.6(高さ)cm●「ステーション」のサイズ:約38.3(幅)×46.7(奥行)×67(高さ)cm

8,000Paの強力な吸引清掃を実現するアンカーの最上級モデル。

本体幅いっぱいの大型ローラーモップで水拭きをしながら、同時にモップ自体を本体内で除菌洗浄するため、床の汚れを引きずることなく、常に清潔なモップ面で拭き掃除できる。

また、清掃中は自動運転車両などに搭載される3D技術によって周辺環境を立体的に把握し、人間がリアルタイムで操作しているかのような高精度な障害物回避を行います。

本体に浄水と汚水のタンクをそれぞれ搭載しており、水拭き掃除中にモップを洗浄

本体に浄水と汚水のタンクをそれぞれ搭載しており、水拭き掃除中にモップを洗浄

何より特徴的なのが、デザイン家具のような風格とスマートさを持つ全自動ステーション。驚くほどスリムながら、ゴミ収集からモップの除菌・洗浄・温風乾燥といったフルスペックのメンテナンスをこなすのに加え、内部で除菌効果の高いオゾン水を生成。水拭きやモップ洗浄に用いることで、さらに清潔さを高める設計を採用しています。

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牧野裕幸(編集部)
Writer / Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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