短い手紙の往復の中に、壊れそうな繊細な感情が溢れています。雪の日にしか返事をくれない「その人」は、確かに主人公を支え続けてくれた。それだけが唯一の生きる指標であり、彼女にとっての真実だったと思います。真っ白な雪が全体を纏うような、儚く美しい作品です。
素晴らしいショートストーリーです。手紙のやり取り形式で綴られた本作。自分を助けてくれるものが、何であれ、そこに救いや支えがあったのなら、それは真実だと教えてくれる傑作です。綺麗な雪の結晶のような、溶けて無くなりそうな名作でした。ぜひ、美しい感動が味わいたい方におススメです!
病に悩む主人公の心の支えとなる手紙は、決まって雪の降る日に届いた。いつ何時に送っても返事がくるのは雪の降る日。その不可思議な送り主がページを捲るごとに明らかになっていく、その過程が儚い。そして交わされる手紙の端々には散りばめられた、感傷的なフレーズ。優しく包み込んであげたくなる素敵な作品でした。
真実は闇の中。物語となればなおのこと。どちらでもよろしい。一人の女が手紙のやりとりて生き延びた。それだけが真実。大変よろしいと思いますよ。
凄く考察させてくるお話しですね🤔精神を病んでいるのか?何故雪が降る日なのか?考えさせる面白い話でした😆
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