書籍業界の Github ?
僕は電子出版業界に明るくないので今回初めて知ったのですが、O'Reilly が Atlas という新しい出版プラットフォームの開発を進めているみたいですね。
- 正式サイト https://atlas.oreilly.com/
- ブライベート β版 http://atlas.labs.oreilly.com/
Publishing with Atlas - YouTube
その機能(予定)は、まるで書籍業界の Github のよう。(まるで〜というかα版は GitHub上に構築されてます)
- Webブラウザ上に執筆専用エディタ(普通のテキストエディタで書いてもよい)
- Markdownっぽい記法で本を執筆できる
- gitベースでバージョン管理が出来る(forkもできる)
- collaborate 機能があって、著者、編集者、レビュアーなど複数人で編集できる
- HTML + CSS で書籍デザインができる
- アウトプットの種類も豊富(PDF, EPUB, MOBI, HTML)
無料で動物本が読める
「すごいなー書籍業界でもこんな改革が進められているのかー」と思いながら眺めていたのですが、この取り組みのおこぼれでいくつかの動物本が堂々と無料で読めるようです。
- Atlas キメラ版
※関連サイトが多過ぎて混乱しそうなので、ここではサイトURLから取って、このサイトをキメラ版と呼んでいます。(キメラというのは Atlas 開発中のコードネームらしいです。)
例えば、Interactive Data Visualization for the Web を例に取って見ると、Atlas キメラ版では以下のようなことができます。
- Web上で一冊全て読める
- カミナリアイコンがついていれば、ブラウザ上でインタラクティブデモが動かせる
- ログインするとコメントがつけられる(collaborate 機能の橋渡し?)
http://chimera.labs.oreilly.com/books/1230000000345
あくまで、Atlas の体験版の位置づけなので冊数は50冊強と少ないですし、モノによっては全文公開ではないもの、インタラクティブデモのないものも多いですが、自分の興味のある分野の本に目を通してみてはどうでしょうか?
O’Reilly Atlas をもっと知りたい方へ
ドキュメントは英文です。CAS-UB さんが、日本語での O’Reilly Atlas の機能一覧を作られてます。また、TOC conference は、O’Reillyの出版ツールについてのカンファレンスです。
Atlas についてもうちょっと知りたい型はこの辺りも一緒にどうぞ。(なんだか回し者みたいになってしまった)
ちなみに
- 発売前書籍の早期リリース版
もキメラ版で読めます。いち早く書籍をチェックしたい方は、ちぇけらーです。
Q. Will all content always be free? A. Probably not. As the site grows and we add more and different types of material, we’ll aim to offer a rich balance of free and paid content.
http://chimera.labs.oreilly.com/about
もしかしたら無料なのは今だけ?の可能性もありますね。