中央公論新社(編)
(2023年6月30日刊行、中央公論新社[中公文庫・ち-8-19]、東京, 257 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-12-207380-7 → 版元ページ)
版元はすべての本の目次を自社サイトで公開してほしい。本書のようなアンソロジーで目次がなければ、何の手がかりもないし、買う意欲も湧かないでしょう。
【目次】
虚無の歌(萩原朔太郎) 9
酒友のいる風景
はせ川(井伏鱒二) 14中原中也の酒(大岡昇平) 20
青春時代(森敦) 24
酒の追憶(太宰治) 35
酒のあとさき(坂口安吾) 52
池袋の店(山之口獏) 60
音問(檀一雄) 64
詩人のいた店(久世光彦) 70
後家横町/酒のこと(小沼丹) 79
行きつけの店
タンタルス(内田百閒) 88藪二店(池波正太郎) 108
私と浅草/札幌の夜(吉村昭) 119
鯨の舌(開高健) 128
「ままや」繁昌記(向田邦子) 139
ほろ酔いの背に響く潮騒(安西水丸) 153
新宿飲んだくれ/焼酎育ち(田中小実昌) 157
文士の集う場所
「ぼるが」に集う人人(石川桂郎) 172昼間の酒宴/ある酒場の終焉(寺田博) 182
深夜の酒場で(中上健次) 192
バーの扉を開けるとき(島田雅彦) 194
てんかいそうろう(戌井昭人) 198
酒場に流れる時間
海坊主(吉田健一) 204幻想酒場〈ルパン・ペルデュ〉(野坂昭如) 214
花の雪散る里(倉橋由美子) 238
ゆうすず(松浦寿輝) 245
ビヤホール雑感(山髙登) 253