■あらすじ
●ジュヨン…元スケート選手、今はコーチ
●ユラ…ジュヨンの友人、自殺
●ヒョクス…ジュヨンとユラのコーチ
●スジ…ジュヨンの教え子
●ムヒョク…ユラの兄、漫画で告発
もとスケート選手、今はJKカーリングのコーチをしているジュヨンに、
盟友ユラ自殺、の一報が飛び込んできた。
実はジュヨンとユラは、
スケートのコーチだったヒョクスから性暴力を受けていたのだ。
ジュヨンはその時、敢然とコーチに立ち向かったのだが、
世間の眼はコーチよりジュヨンに厳しく
彼女は心を折られ引退することに…。
警察もなんもしてくれへん。
韓国アカン警察。
ジュヨンはその過去を封印。
だが最近、一旦はコーチの座から退いていたヒョクスが再びコーチとして復帰したことを知る。
webマンガで、あの事件のことを彷彿させるような内容の作品が発表された。
作者はユラの兄、ムヒョク。
彼は彼なりに告発しようとしたのだが、
韓国スケート協会を味方につけているヒョクスには
毛ほどの打撃も与えない。
その頃。
ジュヨンのもとで練習をしているスジは、
ヒョクスから声をかけられる。
「韓国のトップの座にいるコーチに声をかけられるなんて!」と浮かれるスジ。
ジュヨンは「うちの生徒に近寄るな」と牽制するが、
ヒョクスはどこ吹く風。
ジュヨンはスジをヒョクスの毒牙から守りたい。
遠ざけたい。
そのためには自分が何をされたかを言わねばならず、
それもまた苦痛…。
「とにかく、アカンから」の一点張りで押し通そうとする。
スジはヒョクスに上手く言いくるめられ、
彼の推薦で韓国チームに参加することになる。
しかし実力の差は歴然。
スジは自分がお荷物であることを痛感。
ジュヨンはヒョクスをもう一度告発しようとするが
信じていた新聞記者はヒョクスの仲間。
自分の持っていた証拠記録を全部渡してしまったせいで(バカなの?)
あの時の動画が流出してしまった。
そしてスジはあっさりヒョクスの性暴力に屈服させられる。
■おしまい
■感想
韓国:実話元ネタムナクソ映画。
勇気を出して告発した方が叩かれ、
声を挙げたら晒しものにされる。
なんか納得いかんよな!
性暴力の映画なれど、
そういうシーンは一切出てこない。
好ポイント。
証拠写真も、哀しみが滲み出てるよ。
ジュヨンは、あれやっぱ飛び降りてるよね…。
ユラの兄上の心境は如何ばかりか。
妹と、好意を持ってる相手が同じ場所から飛び降り。
んもう、そんなんで名所になりたくない!
ビルの持主も思っちゃう。
この映画、色々モヤモヤしちゃうんですよ。
ジュヨンが口を閉ざしたのは「世間」のせいだからってのは理解する。
だけどスジを救うためなら「それとなく」でも匂わしといても良かったんちゃうやろか。
あなたは他人だからそんなことが言えるのよ!という反論には、
「他人=第三者視点の方が物事を俯瞰で見られるという利点もあることをお忘れなく」とお返しいたします。
そしてみんな、
言うたら悪いけど
簡単に死にすぎ。
そこは生きて復讐しろよ。
あの子もこの子も亡くなって、
ようやくコーチと協会が謝罪して、
よっしゃこっから逆襲のターンやで!
え?
シボンヌ
これは見てる方としては
気の毒に思えてもスカッとせぬ。
スカッとだけが唯一の救いではないことは重々承知の上で思ってしまうのだ。
もう、
人生メタクソにして、生きてることが恥だと思えるほどに復讐したれや!と。
ジグソウや仕置き屋お真千こと(そんな通称はありません)真千代姐御(「依存症シリーズ」毒入り危険、読んだら引くで)なら、
ヒョクスをどんな目に合わせるのか。
ワクワクするっぺ
…なんて想像しちゃうくらい
「どないかならへんかったんかい」感の強い映画。
ヒョクスの直接暴力攻撃や
包丁を持って対抗しようとするジュヨンというバトルシーンのようなものもあるものの、
如何せん地味。
そしてイラァ、モヤァ。
この映画のテーマは。
追求されて
痛い目に合うのは
コーチの方であって
被害者じゃないんだから
復讐してもええんやで?
一緒に復讐しに行こ。
これ!
なんかムヒョク兄ちゃんが
一番気の毒すぎて泣けた。
ポチ
↓