http://www.asahi.com/national/update/0826/TKY200708260129.html
26日午後9時ごろ、東京都江戸川区平井5丁目の5階建て雑居ビルの前に積んであった商品から出火、1階の雑貨店約100平方メートルが焼け、2、3階の壁も焦げて男性2人が軽傷を負った。3階には島村宜伸元農水相の事務所が入り、今月15日にもビル前の段ボールが燃えるなどの不審火があった。小松川署が関連を調べている。
調べでは、店外に置かれた雑貨店の商品から出火しており、火の気はないという。雑貨店の店長と2階のインターネットカフェの従業員が煙を吸うなどして軽いやけどをしたという
島村のキーワードではてなを探すと
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20070827/1188188803
・・・島村元農相が「みんなで靖国神社に参拝する会」の会長であり、15日が参拝当日であった事を考えれば第一に政治的なテロを疑うのが当然ではないのでしょうか。加藤紘一元官房長官の実家が放火された時の態度とは違いすぎると思います。
見出しも、『雑居ビルで火事』では無く、「島村靖国参拝会長事務所で火事」か、朝日新聞的に其れが出来無くとも「島村元農相事務所が入居のビルで火事」にするべきだと思います
という意見がある。
私見では、そもそも加藤宅放火事件、長崎市長銃撃事件と続く中で「この種の事件では、状況や犯人、動機が未確定であっても真っ先に『政治テロだ、許せない』と声を上げるのが真摯な態度であり、そういう声明や態度表明が遅れるのは意識が低い」という決め付け、流れが極端すぎた。もともと無理があった。
以前の加藤事件でも、報道が小さい、それは陰謀だみたいな話があったときにこう書いた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060826#p3
加藤紘一宅放火容疑者はなぜ実名が報道されない?
大日本同胞社という所をなぜ言わない、とか田原総一朗氏が言ってたが、それはあまり複雑な話じゃなく、テレビで言われていたように逮捕もされていないし、その上に、これまで大規模に扱われた政治テロというのは、基本的に犯行声明なり脅迫状なり、犯人が逮捕されて取調べで答えるなりで「X氏を襲撃したのは、彼の・・・・という思想信条、政治行動が原因だ」ということが確定したからだ。
今は状況的に「ほぼ(外で腹を切っていた右翼による)政治テロだろう」とは言えるけど、結局そこが「重傷人に口なし」で最後まで詰められないからな。
その単純な差を無視して、物言えぬ空気だなんだというのもピントがずれている。
だから、こういう事件があったとして、前のこういう議論と矛盾が出て来るんだよ。
そういえば加藤宅放火事件は家が全焼、けが人はなし。
島村事務所不審火事件は全焼には至らず、けが人2人。
このへんのことも、ニュース価値にはいろいろかかわってくるのだが。
まあ現状では、島村事務所のこの火の手を「政治テロ」とするのに抑制的な表現もやむなし、か。
でも最初の不審火は加藤宅と同じく8.15だっけ?うーんそのへんが微妙かな