「飛行機は無事目的地へ着陸したが、預け手荷物は積まれていなかった…」
そんな目を疑う「事件」が10日、中国の空港で実際に起きたのだ。
被害を受けた乗客は108人、手荷物がすぐに手元に届かないため予定にも影響し、経済的損失も被ったのに補償はなしという散々な目に遭ったようだ。
置き去り
この日、広州発インドネシア行きのフライトは無事目的地へ到着した。乗客たちは飛行機を降りた後、預け手荷物受け取り場で2時間も待ち続けたが、手荷物が流れてきそうな気配はなし。そこで乗客らが現地スタッフに事情尋ねると、「あなたたちの預け手荷物は広州の空港が、飛行機に積み忘れたんだよ」と告げられた。
「その積み忘れた手荷物は翌日別のフライトで届くから、そしたら空港へ来て受け取るか、郵送で送ることもできる」という。
翌日、空港へ遅れて到着した預け手荷物を受け取りに行った乗客は、中国メディアに対し、「受け取り作業は非常に煩雑で時間もかかった」と明かしている。
中国メディアによると、問題のフライト「8B0861便」は中国の航空会社「中国南方航空」が代行をしている。そこで記者が同航空会社に取材をしたところ、同企業職員は「荷物は積み忘れたんじゃない、天候上の理由により、積載量が足りなくなっただけだ」と説明したという。
関連報道をめぐっては
「天候上の理由とは何だ?」
「まったく納得できない」
とする反発の声も多く、なかには、乗客の「荷物」より金になる「貨物」を運んだのだろうと指摘する声もあった。
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