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三重の中3女子死亡7年 娘失った父、被害者支援へ奔走 支援条例制定訴え

事件から7年がたつのを前に仏壇に手を合わせる寺輪悟さん=寺輪さんの自宅で2020年8月20日午後3時4分、森田采花撮影
事件から7年がたつのを前に仏壇に手を合わせる寺輪悟さん=寺輪さんの自宅で2020年8月20日午後3時4分、森田采花撮影

 三重県朝日町で2013年8月、帰宅途中だった中学3年生の寺輪博美さん(当時15歳)が、当時高校生だった元少年に襲われて死亡した事件発生から25日で7年となる。博美さんの父、悟さん(52)は犯罪被害者を救済するための補償制度創設の必要性を訴え続け、活動は県犯罪被害者等支援条例制定につながった。ただ市町レベルでのこうした条例の制定は県内では3市町にとどまる。悟さんは「条例を制定することで安心して過ごせる三重県にしたい」と力を込める。【森田采花】

 「7年の実感はないよなあ、博美」と自宅の仏壇に語りかけ、手を合わせる悟さん。娘に一日の出来事などを話すのが日課だ。

 事件後、自宅の一部を改修し、博美さんの仏壇や思い出の品を置くための部屋を作った。「博美が好きな物でいっぱいにしたい」と仏壇の周りには好きな黄色の花や友人との写真、友人からの手紙などが飾られている。

 事件後、娘の突然の死を受け入れられず、…

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