Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

ディズニー同伴必要は「差別的取り扱い」か 弱視の男性申し立て

東京ディズニーシー=千葉県浦安市で2020年2月、本社ヘリから玉城達郎撮影
東京ディズニーシー=千葉県浦安市で2020年2月、本社ヘリから玉城達郎撮影

 テーマパークのアトラクションを障害者が利用する際、障害の内容や程度にかかわらず一律に健常者の同伴を求める規定は「差別的取り扱い」にあたるのか。

 弱視の男性(60)が東京ディズニーシー(TDS、千葉県浦安市)の規定を巡って日本弁護士連合会に人権救済を申し立て、「個々の障害の内容を考慮していない」と主張している。一方、TDSを運営するオリエンタルランドは「地震や火災などの非常時に傷病を発生させないため」(広報部)と安全上の理由を強調する。

 誰もが楽しめる「夢の国」をつくるためにはどうしたらいいのか。

 障害者への差別や合理的配慮についてご意見や情報をお待ちしています。「つながる毎日新聞」か社会部のメール=t.shakaibu@mainichi.co.jpにお寄せ下さい。 

健常者の同伴ないと乗れない

 男性は2022年6月12日、同じく弱視の友人とともに、健常者の知人とその妻と子(2歳児)を合わせた計5人のグループでTDSを訪れた。

 男性は堺市在住。前日に1人で交通機関で移動し、現地で友人らと合流した。左目は明暗が分かる程度だが、右目の視力は0・02~0・1ほど。人の顔は近づかないと判別しにくいが、人やモノの大まかな輪郭や位置関係は目視で把握できる。

 弱視の2人は知人家族と別行動を取り、園内のエリア間を行き来する高架の…

この記事は有料記事です。

残り2428文字(全文2992文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月