2024年の振り返りエントリを書いてみようと思い立った流れで、当ブログを開始したのが2024年の1月だったことを思い出して絶望した。
まあ前振りはどうでもいいので、本題を書いていく。
記事後半になるほど、ネタがプライベート寄りになるようにまとめている。
当ブログにしては異常に長ったらしい記事に仕上がったので、関心がない話題に至ったあたりでそっ閉じして頂ければ幸い。
目次
- 目次
- 2024年:出会って良かったヒト/モノ/コンテンツ
- ■声優:遠野ひかる
- ■映画:『きみの色』
- ■2024年に出会った音楽
- ■2024年に出会った漫画・小説
- 『あらくれお嬢様はもんもんしている(7)』 木下由一
- 『魔都精兵のスレイブ』 タカヒロ/竹村洋平
- 『ダンジョン飯』 九井諒子
- 『くびしょい勇者(1)』 ツナミノユウ
- 『ガーディアン』 武田すん
- 『スターウォーク (1)』 浅白優作
- 『その着せ替え人形は恋をする 14巻』 福田晋一
- 『夫婦以上、恋人未満。 (12)』 金丸 祐基
- 『彼氏時々彼女(3)』 ムサヲ
- 『描くなるうえは 1巻』 蒲夕二/高畑弓
- 『魔法医レクスの変態カルテ 1巻』 元三大介
- 『魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春 (2)』 稲田晃司/ベニー松山
- 『ブレイド&バスタード4 -迷宮街冒険奇譚-』 蝸牛くも
- 『のあ先輩はともだち。 1』 あきやまえんま
- 『まんきつしたい常連さん(1)【電子限定特典付き】』 しんみりん
- 『タワーダンジョン(1)』 弐瓶勉
- 『全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。』 雨糸雀
- ■買って良かったアイテム
- 振り返り:ライトノベル新人賞投稿活動
- 振り返り:音楽活動
- 振り返り:日常生活
- 2025年に向けて
- まとめ
2024年:出会って良かったヒト/モノ/コンテンツ
買った、良かった、強く印象に残った――などなど2024年中に出会ったヒト/モノ/コンテンツを整理・記録する目的で、諸々振り返ってみた。
■声優:遠野ひかる
今年話題になった『負けヒロインが多すぎる!』のメインヒロイン・八奈見杏菜役で一躍名が知られたであろう声優さん。尖った演技が見れがちな作風のアニメだったこともあって、怪演に強く印象付けられた諸氏も多かろう。
個人的には推し漫画家matoba先生のアニメ化第2弾『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』のヒロイン・とわ役でお名前を認知した記憶があり、さらに振り返れば昨年プレイしたポストヒューマン百合SFゲーム『クライマキナ』のヒロイン・エノア役で登場していたのを一年遅れで認知したので、周辺情報はちゃんと調べなきゃなと反省するなどした。
sakuzyo(Sakuzyo Official - YouTube)のバチクソキマってるクライマキナ主題歌『NotToNotice (feat. Enoa (Hikaru Tono))』のこの神性ダダ漏れな歌声も遠野ひかるさんのものだったのか――と八奈見杏菜の汚いお声(褒め言葉)とのギャップがデカすぎて二度驚いたりもした。
■映画:『きみの色』
監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、制作:サイエンスSARUによる、音楽×青春を主軸においたアニメーション映画。
山田尚子作品と言っても、かつての『けいおん!』とはまったく毛色が異なる作品で、私も鑑賞当時Blueskyでこんなコメントを残していた。
きみの色、劇中通して繰り広げられる嘘と善意の世界のあまりの“陽”なるしんどみで大人のぼくなどまぁじりじりとひたすらじりじりと浄化させられてしまいそうになりました……
— 喪中 (@macronaut.bsky.social) 2024年9月16日 12:50
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キリスト系女子校、古書店「しろねこ堂」、離島の廃教会の三つの聖域を舞台に、トツ子、きみ、ルイの三人の登場人物が織りなす物語は、『きみの色』なる題名から想起される光ないし色の三原色からは少しだけ遠い、淡く透明度の高い映像表現で淡々と描き出される。
自分程度のアマチュア創作者が発想しがちな〝衝突によってドラマと感情を煽る〟作劇手法は、本作固有の光や色を透かした世界では少し在り方を変えている印象だ。そういう山田尚子のフィルターを通して目に耳に飛びこんでくる映像と音響が、脚本だけではなし得ない唯一無二の視聴体験を成立させている。
〝闇〟の要素をエンタメ動力にしがちな昨今のコンテンツ業界において、本来の光や色について見直す良いきっかけになった一作だった。
■2024年に出会った音楽
DTM趣味から撤退して音楽熱が冷め切っていた影響で、音楽に関してここ十年近くアニソン系中心しか発掘しない方針で生きてきた。
ところが2024年はもう少し手広く食指を伸ばしてみたところ、それなりの収穫や発見があったので、リハビリも兼ねて少しずつ音楽熱を取り戻していきたいと思った。
手はじめに自分の原点にあるフュージョン系のリバイバルブームが来ているけれど、ジャンルに拘りなく雑食気味なのは、たぶん音色や曲調・コード展開の好みが人一倍偏っているからだろう。
"Ultraviolet" - Josh Meader Trio
ギターで発掘して行き着いた一人がJosh MeaderというJAZZギタリスト。技巧的で変則的な曲に快楽を覚えがちなのは生来の性癖。
Jack & Owane - Action Boyz
フュージョンギタリストのJack GardinerとOwaneによる新譜。このひと達の楽曲は変態的なのにメロディアスでサウンドが澄んでいて、聴き心地が軽やかなのが良い。
Dirty Loops - Run Away
DirtyLoopsは相変わらず何が何だかわからないけどすごい。
Snarky Puppy - What About Me? (We Like It Here)
最近Snarky Puppyのこの曲を知っていいなと思ったのだけど、近年の曲は好みから外れているのが悩みどころ。
ウチュウノアバレンボー かつしかトリオ
向谷実は神。
向谷実は神。
結束バンド「ドッペルゲンガー」
結束バンドと言えば『カラカラ』と『あのバンド』が気に入っていたのだけど、劇中とのシンクロ度合いがドラマチックな本曲が最近の中でもっとも印象的だ。
坂本真綾 「nina」
坂本真綾は4thアルバム『少年アリス』以降、好みからやや外れた関係で積極的には聴かなくなっていたのだけれど、たまに趣味嗜好がガチハマりする曲を発表していくので今になっても目を離せないアーティスト。
Official髭男dism - Same Blue
通常なら接点がないイマドキなアーティスト名だったはずが、たまたまアオのハコの主題歌という流れで聴く機会を得て、実に面白い曲を作るものだなと感心させられた一曲。
初星学園/有村麻央『Fluorite』
アイマスはやらないし内容もよく知らないんだけどたまに曲を買います。
初星学園/篠澤 広『コントラスト』
アイマスはやらないし内容もよく知らないんだけどたまに曲を買います2。
■2024年に出会った漫画・小説
挙げはじめたらキリがないのだけれど、相変わらず漫画だけならそれなりに読破できた一年だった。一方で活字作品はほとんど読めなくなった。
『あらくれお嬢様はもんもんしている(7)』 木下由一
相変わらずこのシリーズは下品と上品の境目ギリギリで、キレの良い作劇を描き出してくれる。キャラの(テーマを外さない)乱心ぶりが愛おしい。
『魔都精兵のスレイブ』 タカヒロ/竹村洋平
アニメ先行で、特別好きな作品ではなかったのだけれど、原作を読破してみて原作/作画ともにバランス感の巧みさを思い知らされた感があったシリーズ。
これからアニメ二期が控えているけど、総組長役が花澤さんなの、ちょっと出オチすぎるのでは……。
『ダンジョン飯』 九井諒子
アニメ先行で、我慢できずに原作読破組。
このような凄い作品を(題名だけで)食わず嫌いしていたショックがデカかった。
関連作を全て読み漁るくらいの熱量が自分にまだ残っていたのかと驚きもしたり。
『くびしょい勇者(1)』 ツナミノユウ
『女甲冑騎士さんとぼく』の作画担当のひとの新作だけど、ギャグ/シリアスのどちらを取っても非常に個性的な味わいと着眼点があり、続きが気になる一作。
『ガーディアン』 武田すん
『グレイプニル』作者の新作。出オチだけど、マンションの超人が最強の物件を目指して駅前徒歩1分の場所に自ら移動している――という絵面が既に面白かったので。
『スターウォーク (1)』 浅白優作
はてブで見かけた一作。
終末世界ものは実はそこまで好物ではないのだが(廃ビル群&人間賛歌という絵面に食傷気味になって)、本作は少々違った光景を見せてくれそうな予感がしている。
『その着せ替え人形は恋をする 14巻』 福田晋一
最高。
そうそう、この作者さんは当初からこういう落とし所を用意している方だよなと腑に落ちたり。
『夫婦以上、恋人未満。 (12)』 金丸 祐基
推し作者さんの最新作。ベタ甘ラブを摂取したい欲はたぶんこの先も絶えないので、末永く続いてほしい。
『彼氏時々彼女(3)』 ムサヲ
推し作者さんの最新作……なのに、打ち切りエンドで鳴いてしまった。題材に対する壁が厚かったのか。
独特の筆致が好みだっただけに、またそう遠くないうちに新作で再会したいところ。
『描くなるうえは 1巻』 蒲夕二/高畑弓
何歳になったって、ラブコメを摂取したくなるときはある。
絵ぢからが強くて気になる一作。
『魔法医レクスの変態カルテ 1巻』 元三大介
エピソードのネタがどれもこれも変態すぎて、なのに異世界ものの物語として完ぺきに昇華できているのが素晴らしい一作。
『魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春 (2)』 稲田晃司/ベニー松山
子どもの頃にベニー松山『隣り合わせの灰と青春』に脳を焼かれたので。
ともすれば絵面が貧相になりかねないこの原作を前に、作画氏の個性溢れる造型センスに惹き付けられる。
しかし版権とタイミングのせいなのか、こちらだけ名称がウィザードリィじゃなくなっている点が非常に惜しい。
『ブレイド&バスタード4 -迷宮街冒険奇譚-』 蝸牛くも
最近では唯一刊行を追っている小説作品。子どもの頃にベニー松山『隣り合わせの灰と青春』に脳を焼かれたせいで、老いてなおウィザードリィ成分を摂取したい欲がそうさせるのか。
ララジャとベルカナンが主要人物として動くようになってから、俄然面白くなってきた本作。そしてアニメ化決定おめでとうございます。
楓月誠先生によるコミカライズ版もオススメ。
『のあ先輩はともだち。 1』 あきやまえんま
「のあ先輩が面倒くさすぎる/怖い」という世間の評がまったく理解できなくて、普通にのあ先輩かわいいなと受け止めてしまった自分の常識がズレていることに気付き絶望してしまった。
『まんきつしたい常連さん(1)【電子限定特典付き】』 しんみりん
何歳になったって、ちょっとえっちなラブコメも定期摂取したくなる。
題材的に何というわけではないんだけど、ほなみちゃんの愛らしさと関係性が良い。
『タワーダンジョン(1)』 弐瓶勉
弐瓶ファンとして前々作『シドニアの騎士』と前作『人形の国』が今ひとつ煮え切らなかっただけに、かつての弐瓶スメル弐瓶造型ワールドを存分に纏った本作の登場を期待していたわけで。
前作からの進化も感じられるし、だからこそ可能な限り長く続いてほしいと願っている。
『全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。』 雨糸雀
テーマ的に気になって、珍しく手に取ったライトノベル作品。ライトノベルだけどカテゴリ的には新文芸になるのか。
一読してまだ大枠の物語のプロローグ部分といった印象だけど、ここからこのテーマこのキャラクターでどう物語を広げていくのか興味が湧いた。
■買って良かったアイテム
EarProfit PERFORM 1
EarProfit PERFORM 1earprofit.com
ヘッドフォンのイヤーパッドが加水分解でボロボロになる問題に悩まされており、コイツで解決した。
とりあえず愛用のbeyerdynamic T5p 2ndに装着してみたが、装着感は良好。
同じく購入した妻は素材臭が気になるとのことだったが、そのうち馴染んできたようだ。
特に交換用イヤーパッドが入手できなくなった機種において非常にありがたいアイテム。
オカムラ・サブリナ
ずいぶん前にホームセンターで買ったデスクチェアが酷すぎたためまともな製品を探していて、行き着いた結論がこれ。
物書き作業向きの前傾姿勢にできるデスクチェアはそれほど選択肢がなかったので、デザインと色の好みでこれ一択に。
MINISFORUM AtomMan G7 Pt
近年の自宅PC環境はデスクトップ機+スマホで事足りているのだが、デスクトップ機の延長保証期間が切れ、スペック的にも辛くなってきたので乗り換えを決断。
ゲーミングPCを求めていたわけではないのだが、高スペックなのに本棚に収まるサイズで、デスクの足もとを占有しない点が良い。
SSDが2枚内蔵できる点もありがたい。
BOOX Note Air 4C
電子書籍用にカラーEインクのBigme Galyを使用していたが、漫画1.5冊程度でバッテリー切れする軟弱さと、画面に謎の黄ばみが発生した関係で本機に乗り換えを決断。
電子ペーパーディスプレイのKaleido3はGaly搭載のGallery3に比べ解像度と黄色表現は劣るが、リフレッシュ速度とバッテリーライフの向上を期待できそうなのでこれから使い込んでいきたい。
振り返り:ライトノベル新人賞投稿活動
投稿作も選考結果も2024年はゼロという体たらく。
ただ次回作について大きな進展があり、順調に行けば2025年前半には公募に出せそうだ。
小説で何かを成したい意識は相変わらずないのだが、とにかく脳内の物語をアウトプットしたい欲だけは強くあるため、それがある限りは執筆活動を続けていきたい。
振り返り:音楽活動
そのうちDTM活動復帰したいなあとブログを書いて過去を振り返り、近年の情報収集をして最新の制作環境を揃えた程度で、何一つ進展なし。
まあこちらの活動は何にも縛られずにのんびりとやっていきたい。
振り返り:日常生活
趣味に生き妻を養いながらそれなりに食っていければいいや主義なので、職場でも適当にやり過ごし、キャリアアップ意識もなく淡々とただ労働を続けている。
最近勉強できていないディープラーニング関係については、再学習の機会を得たいなとは考えている。最近もAnacondaやPytorchを弄くってはいるものの、情けないことに生成AI登場以前の技術で止まっているので。
2025年に向けて
前述の趣味関係以外に、学習時間を捻出して資格を取りたいなとか、運動をして体力の衰えを挽回したいだとか、色々考えてはいる。
父が他界して残された母の幸福をなるだけ維持してあげたいが、何度も経験する状況ではないため最適解がまるでわからない。これは周囲の人間と歩調を合わせるしかないのだろう。
夫婦間の関係は良好だが、加齢による体調の変化は少なからずあるため、今後もお互い生きやすい思考を持つように心がけているし、来年もそうしていきたい。
そう言えばSNSを退会してしまうかもしれないと書いた記憶があるが、こちらはどうなることやら。すでに何か積極的にアウトプットする意欲はなくなっているのだが、これが所謂SNS疲れというやつではない自覚もある。日常生活において興味や意欲を持つ対象がSNS向きでなくなった関係で、SNS側で吐きだしたいことが特になくなってしまったというのが実状。
まとめ
また来年もこんな感じで生きていきたい。