寒い季節にオススメの温もり
色々なシチュエーションで起きている特別じゃない、ほんといつもの日常なんだけど少し古い言い方かもだけどホッコリする。 爺ちゃん可愛いとこあるな、とか。父親って父親しててかっこいいな、とか。お母さんも娘なんだな、とか。 悶絶するようなたまらない話ではないけど、心にグッと温かさが残る。 当たり前のような日々のひとコマに感謝したくなる。いつものそれは違う角度で見たらこうとも言えるよね、と気づかせてくれるような。
タイトル通り特別じゃない日が描かれているけれど、特別じゃないからこそ嬉しさも悲しさも照れくささも幸せも確かな体温を持って伝わってくる。
苦手がいつのまにかかけがえのないものに変わっていたり、身近な人のあたたかさを感じたり、そういう心が動く瞬間は案外日々の暮らしに転がっている。
登場する人たちも特別じゃないのがいい。
めちゃくちゃ会話が多いわけじゃないけど仲良しの老夫婦、そんな2人をニコニコ見守る孫、そのバイト先の同僚、子猫、それをハラハラしながら見ているSNSの人たち…みんな普通に生きている普通の人たち。
何かと生きづらい今日この頃だけど、優しさや幸せだってじゅうぶんに感じられるもんだなあ。
優しくなりたいときにぜひ読んでほしい。
老夫婦、女子高生、主婦、男子小学生、バイト青年、子ねこ…ふとしたきっかけでつながっていく小さな街の小さな幸せ。SNSで人気沸騰の話題作を連作短編化して全ページ加筆修正!どのエピソードも、やさしくて、せつなくて、いとおしい。特別じゃない日、なんでもないはずの日に起きる無数のきらめきが、ここにすくいとられていました。――宮下奈都(作家)推薦文より
老夫婦、女子高生、主婦、男子小学生、バイト青年、子ねこ…ふとしたきっかけでつながっていく小さな街の小さな幸せ。SNSで人気沸騰の話題作を連作短編化して全ページ加筆修正!どのエピソードも、やさしくて、せつなくて、いとおしい。特別じゃない日、なんでもないはずの日に起きる無数のきらめきが、ここにすくいとられていました。――宮下奈都(作家)推薦文より