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Saudi Cup Day Undercards

土曜日のアンダーカードは個別に見る時間がないのでまとめて簡単に。全体的に遠征馬の質は去年より落ちている印象。日本以外からの遠征でビッグネームはRiyadh Dirt Sprintに出走するStraight No Chaser、Neom Turf CupのAl RiffaとCalifといったところ。

Saudi Derby: G3 Riyadh Dirt 1600m

去年はその後G1を勝ったBook'em Dannoが出走していたが、基本的にこのレースはアメリカからの上位馬参戦が期待できないので日本の3歳ダート馬が中心となる。とはいえKentucky Derbyの出走ポイントが付加されないため、次のUAE Derbyを見据えたレースと扱うのがよいだろう。

日本からの参戦はMyriad Love、Mistress、Shin Foreverの3頭となるが、ミリアッドラヴ以外は実績に乏しい。

ミリアッドラヴは3戦全勝の全日本2歳優駿の勝ち馬ということでフォーエバーヤングと同様のキャリアでの遠征となっている。牝馬なのでこの先のレース選択がどうなるかも含めて注目である。

ミストレスも同じく牝馬だが、2歳では芝で3戦し、G3アルテミスSを2着からG1阪神ジュベナイルフィリーズが8着。今年船橋のG3ブルーバードカップに出走して4着なのでかなり見劣りがする。コントレイルの従妹にあたる。

シンフォーエバーはキャリア6戦がすべて芝戦で今回が初めてのダート戦となる。新馬勝ちをするもその後は勝てずといったところ。

アルゼンチン産馬のGiustinoは59.5kgの斤量を背負うことになる。アルゼンチンのG1 Gran Premio Polla De Potrillosの勝ち馬。南半球産馬は中東の3歳限定戦に出走してくると斤量が厳しくなり、これまでドバイのUAE Derbyでもさほど良績を残しているわけではない。

アメリカからはCyclone Stateが遠征してきた。アイオワ産馬でニューヨークで出走して7戦3勝。勝ち上がりに5戦を要したが、そこから3連勝でブラックタイプのJerome Sを勝った。リステッドにも出走していないが、Aqueductのブラックタイプを勝っているのでそこそこのレベルにはあるだろう。

欧州からはJoseph O'Brien厩舎のApples And Bananasが出走する。2歳時はフランスでリステッドを勝ち、G1 Criterium Internationalで3着となった。現在はサウジアラビアのファイサル殿下が所有となっている。

中東調教馬では前走でMeydanのUAE 2000 Guineasを勝っているGolden Vekomaが上位。

Riyadh Dirt Sprint: G2 Riyadh Dirt 1200m

BC Sprintの勝ち馬Straight No Chaserが遠征してきた。この北米ダートスプリントのトップホースに対して、RemakeやIgniterを中心とする日本調教馬がどうするかというレースになりそう。3連勝中のGabby's Sisterが通用すれば今後面白くなるだろう。

Neom Turf Cup: G2 Riyadh Turf 2100m

Shin EmperorとAl Riffaが上位のレースで、去年の勝ち馬Spirit Dancerもエントリーしている。この他、ミュンヘンのGrosser Dalmayr Preisを勝ったCalifとイタリアのSan SiroでPremio Del Jockey Clubを勝ったStraightのドイツ馬2頭も有力だろう。

Killer Abilityは去年2着になったもののその後は惨敗が続いており、前走はバーレーンのBahrain International Trophyに出走したがSpirit Dancerの8着で希望が見えない状況である。

1351 Turf Sprint: G2 Riyadh Turf 1351m

それほど強いフィールドではなく、Win MarvelやAscoli Piceno、Ten Happy Roseと揃った日本からの遠征馬が有力となっている。

去年の勝ち馬Annafが出走する。去年の秋に欧州で復帰したが、G1では歯が立たず現状はListedでもまだ足りていないような状況にある。

バーレーンマイラーBylineは去年の3着馬だが、連勝中で参戦した去年ほどの状態にはなさそう。代わって前2走でBylineを下したGoemonも出走しており、こちらの方が上位だろう。

アメリカからは芝6.5FのG1 Franklin-Simpson Sを勝ったHoward Wolowitzがエントリー。

日本調教馬ではG2京王杯、G2阪神カップなどを勝って1400mで実績が豊富なウインマーベルが一番手だろうか。前走のGolden Eagleが12着に終わったアスコリピチェーノだが、日本での3歳牝馬の実績としてはかなりのもので、この距離に対応できるならという期待がある。

Red Sea Turf H: G2 Riyadh Turf 3000m

芝の長距離は日本馬と欧州馬の戦場となるが、3000mのトラックコースならどちらかというと日本馬に優位な条件とはいえる。

欧州馬では、実績ではSt. Legerを勝っているContinuousになるが、基本的には10Fから12Fで出走していることや去年の後半に崩れていることで本命視するのは難しそう。Epsom Derbyで4着だった4歳馬Deira MileはSt. Legerが4着でこちらも距離に自信があるとまでは言えない。といったところで距離実績があるのはG3 Deutsches St. Legerを勝ったイギリスのPrydwenやG2 Prix ChaudenayでIllinoisの2着だったフランスのTrafalger Squareとなりそう。今年になってUAEに転厩しているTrafalger SquareについてはPrix Chaudenayがエクステンドで初出走だった4歳馬でこれからである。

日本から出走するのはByzantine Dreamで、こちらは菊花賞が5着とこの距離での実績とするには弱い。