こちら診察室
連載の趣旨と筆者略歴
▼連載趣旨
眼科医の岩見久司です。外界の情報は約80%が目から入ってくるとされています。
健康は失われて初めてその価値に気づくものと言われますが、目でそれが起こると本当に大変なことになります。
人生100年時代に、目で困らないためにはどうすればいいか。そのためには正しく目に関する知識を持ち、健診や早期治療を受けることが重要です。この連載では、私の診療や研究経験、さらに最新の知見を基に、皆さんの目の健康を守るために役立つ情報をお届けします。失明原因の上位疾患から、意外と知らない目のお困りごとまで、歴史なども交えながら書いていきます。
▼筆者略歴
岩見久司(いわみ・ひさし)大阪市大医学部卒、眼科専門医・レーザー専門医。 大阪市大眼科医局入局後、広く深くをモットーに多方面に渡る研鑽を積む。ドイツ・リューベック大学付属医用光学研究所への留学や兵庫医大眼科医局を経て、18年にいわみ眼科を開院。老子の長生久視(長生きして、久しく目が見えている状態)が来る時代を願い、22年に医療法人社団久視会に組織を変更した。現在は多忙な診療を行う傍ら、兵庫医大病院で非常勤講師として学生や若手医師に対して教鞭をとる。
大学病院などで培った網膜・緑内障診療と、小児の近視治療の2本柱を軸に、高度医療の提供を行う。23年度から「100歳まで見える目」をたくさんの人が持てるように啓蒙活動を展開。