NEJM誌から米国で鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の特徴は結膜炎を伴うことが多く、重症者や死者の報告なし 米国疾病対策センター(CDC)のShikha Garg氏らは、2024年3月から10月までに確認された高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスがヒトに感染した46症例の経過や特徴を分析し、大半は短期間で軽快しており、症状は結膜炎を伴うことが多く、ヒトからヒトへの感染は確認されていないと報告した。…2025/01/28感染症
1月13~19日の話題になった論文COVID-19は慢性疲労症候群を増やす重度の大動脈弁狭窄、無症状でもTAVIが勧められる 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。1月13~19日に最もツイート数が多かったのは、 Journal of General Internal Medicine誌の論文「Incidence and Prevalence of Post-COVID-…2025/01/28感染症
2025年1月12日〜1月18日のランキング(内服・外用・注射薬編)イナビル、ラピアクタも限定出荷を開始 このランキングは、出荷調整や出荷停止などの医薬品供給状況を登録しているDSJP(医薬品供給情報データベース)において、直近1週間に閲覧された回数の多い医薬品名を示したものです。 今回は2025年1月12日〜18日に供給情報について検索された医薬品のうち、内服薬、外用薬、注射薬の上位10製品…2025/01/25医薬品
206.日経メディカル 聴く論文(2025.01.20-01.24)COVID-19後の患者は加速的に腎機能が低下する 他2025年1月24日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2025/01/24感染症
【新薬】インフルエンザHAワクチン(エフルエルダ)高齢者向け高用量インフルエンザワクチンが登場 2024年12月27日、高用量インフルエンザHAワクチン(商品名エフルエルダ筋注)の製造販売が承認された。1シリンジ(0.7mL)中にインフルエンザウイルス(A、B型)のHA抗原量を1株あたり60μg含有している。適応は「インフルエンザの予防」、用法用量は「60歳以上の者に1回、0.7mLを筋肉内接種する…2025/01/24感染症
NEWS◎海外渡航歴、ワクチン接種歴ともになし東京で麻疹患者、飛行機など使い四国3県に滞在 2025年1月22日、東京都は都内で麻疹患者が発生したと発表した。患者は東京都在住の30歳代男性で、海外渡航歴およびワクチン接種歴はない。1月12日に発症し、その後に高知県と愛媛県、香川県を訪れていた。主な症状は発熱、咳、発疹。患者が利用した交通機関や施設は以下の通り。 2024年に国内で…2025/01/23感染症
2025年1月5日〜1月11日のランキング(内服・外用・注射薬編)抗インフルエンザ薬の供給不安が拡大 このランキングは、出荷調整や出荷停止などの医薬品供給状況を登録しているDSJP(医薬品供給情報データベース)において、直近1週間に閲覧された回数の多い医薬品名を示したものです。 今回は2025年1月5日〜11日に供給情報について検索された医薬品のうち、内服薬、外用薬、注射薬の上位10製品に…2025/01/21医薬品
ゾフルーザ、小児でもB型なら考えてもいい? マイコプラズマ肺炎が落ち着いてきたと思ったら、今度はインフルエンザが過去に例がないほどの大流行を見せています。治療薬の需要も急増しており、抗インフルエンザ薬の限定出荷や供給停止などのニュースも相次いでいます。しばらくはどの薬局も、大変な状況が続きそうです。 さて、インフルエ…2025/01/21薬剤師
JAMA Network Open誌からCOVID-19後の患者は加速的に腎機能が低下する 英国London大学衛生熱帯医学大学院のViyaasan Mahalingasivam氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とその他の原因による肺炎が、患者の腎機能に与える長期的な影響を比較するコホート研究を行い、他の原因による肺炎患者に比べ、COVID-19後の患者では、腎機能の低下が加速していたと報告…2025/01/20感染症
NEWS◎徳島や石川など5県は減少に転じずインフルエンザの定点報告数、2024年最終週から大幅減 厚生労働省は2025年1月17日、インフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況を発表。2025年第2週(1月6~12日)の定点当たり報告数はそれぞれ35.02、7.08だった(図1)。インフルエンザは、現行の調査が始まった1999年以降最多となった2024年第52週(12月23~29日)の64.39…2025/01/18感染症
医療者がコロナワクチンを打たないのは「自己矛盾」ではないのか 個人的興味も相まって、僕は当院を患者として受診する医療者に対し、「昨年10月から始まった2024/25シーズンの新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下、単に「コロナ」)のワクチン接種を受けたか、あるいは受けるつもりがあるか」を尋ねている。結果、「受けた/受けるつもり」と答えたのは全…2025/01/15感染症
71歳の女性、主訴は発熱と嘔吐四肢・体幹部に紅斑、想起した疾患で間違いないのか今回の症例は71歳女性です。発熱と嘔吐のため近医を受診し、腸炎の診断で入院しました。治療を続けたものの症状の改善が乏しく救急病院に転院。その後も発熱が持続したため、第13病日に演者らの病院に転院となりました。四肢、体幹部に紅斑があり、その写真からあの疾患が想起されたのですが、果た…2025/01/15プライマリケア
12月23日~1月5日の話題になった論文英国でのSARS-CoV-2関連小児入院のトレンド妊娠中の向精神薬の安全性アンブレラレビュー本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。年末年始の12月23日~1月5日に最もツイート数が多かったのは、Journal of Pediatrics誌の論文「Trends in Pediatric Hospital Admissions Ca…2025/01/14感染症
204.日経メディカル 聴く論文(2025.01.06-01.10)インスリン抵抗性と死亡リスクの関連はU字型曲線を示す 他2025年1月10日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2025/01/10代謝・内分泌
NEWS◎タミフルが限定出荷、後発品は供給停止にインフルエンザの拡大止まらず、定点当たり64.39 厚生労働省は2025年1月9日、インフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況を発表。2024年第52週(12月23~29日)の定点当たり報告数はそれぞれ64.39と7.01となり、流行の拡大が続いている(図1)。インフルエンザの定点当たり報告数が60を超えるのは、現行の調査が開始し…2025/01/10感染症
オメェに飲ませるタミフルはねぇ! 「お前らに飲ませるタミフルはない!」 なかなか刺激的なセリフですねー。大学生のころ、インフルエンザがはやった際に、教員からマジで言われました。その人にとって、飲んでも飲まなくてもいい薬は飲ませる意味がないので、ハイリスク患者に取っておくのであると。大変ごもっともな話です。あ…2025/01/09感染症
【第10回】漢方医学の考え方1:六病位を理解しよう「急性期疾患のステージ分類」とも言える六病位って? これまで、感冒初期から進行期にかけての漢方薬を紹介してきました。適宜、古典の条文を参照してきたわけですが、その中に出てくる「太陽病」という言葉については、意図的に解説をスキップしてきました。この太陽病は、感冒初期に多くの患者さんが経験する状態を指していますが、「太陽病=感冒…2025/01/09東洋医学
レプリコンワクチンの安全性の知見は(後編)レプリコンワクチンで話題のシェディングとは?コスタイベの安全性に対する懸念事項として、シェディングと呼ばれる概念に注目が集まっている。一般的に、シェディングとはウイルス排泄(viral shedding)を意味する言葉で、感染した人の体内でウイルスが複製され、呼吸器系(咳やくしゃみ)、消化器系(便)、体液(血液、唾液、尿など)などの…2025/01/08医薬品
Lancet Regional Health Europe誌からCOVID-19後遺症のME/CFSに自己抗体の除去療法が有望か ドイツのCharité-Universitätsmedizin BerlinのElisa Stein氏らは、COVID-19感染後に筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)と診断された患者を対象に、免疫吸着療法を適用する前向きコホート研究を行い、参加者の70%にSF-36で評価した身体機能の10点以上の改善が見られ、握力が増加した患者…2025/01/08感染症
NEWS◎ウイルス複製に必要なp37蛋白質を阻害エムポックス治療薬「テポックス」が国内初承認 2024年12月27日、痘そう(天然痘)、エムポックス、牛痘、痘そうワクチン接種後のワクシニアウイルスの増殖による合併症に対する経口治療薬「テポックス(一般名テコビリマト)」が製造販売承認を取得した。製造販売元は日本バイオテクノファーマ。エムポックスを対象とした国内で初めての治療薬…2025/01/08感染症
Journal of Infection and Chemotherapyから医療系学生、HPVワクチン接種者は何%?ご存じの通り、日本のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種率は、行政によって積極的勧奨が一時中止された影響で著しく低下してしまいました。その後、キャッチアップ接種が行われていますが、果たしてどのくらいの効果があったのでしょうか。さて、今回ご紹介する研究は、2022年4月の積極的…2025/01/07感染症
JAMA Network Open誌からRSVワクチンは実臨床で米国の高齢者に有効性を示した 米国Kaiser Permanente Southern CaliforniaのSara Y. Tartof氏らは、Pfizer社のRSウイルスワクチン(RSVpreF)が、実臨床で米国の高齢者にもたらした有益性を検討するために、後ろ向きの検査陰性症例対照研究を行い、RSV関連下気道疾患による入院または救急受診を予防する効果は91%だったと報告…2025/01/07呼吸器
NEWS◎製造販売元はサノフィ、対象は60歳以上高用量インフルエンザワクチン「エフルエルダ」が製造販売承認を取得 2024年12月27日、高用量インフルエンザHAワクチン「エフルエルダ筋注」が国内製造販売承認を取得した。2025年1月6日付で製造販売元のサノフィが発表した。本剤は標準用量のインフルエンザワクチンの4倍の抗原量が含まれているのに加え、筋肉注射で接種することが特徴。健康な若年成人に比べて標準…2025/01/07感染症
レプリコンワクチンの安全性の知見は(前編)レプリコンワクチンの安全性に関する最新知見2024年10月、Meiji Seikaファルマ(東京・中央)はコスタイベ筋注用(一般名コロナウイルス[SARS-CoV-2]RNAワクチン)に対する非科学的な主張について、厳正に対処する方針を明らかにした1)。コスタイベは、SARS-CoV-2に対する自己増幅型mRNAを主成分とした次世代型mRNAワクチン(レプリコンワク…2025/01/06医薬品
NEWS◎日本小児科学会もワクチン接種を呼びかけ世界的な麻疹増加を受け、感染研がリスクアセスメント更新 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の緩和後、訪日客や海外渡航者の増加に伴って麻疹の輸入症例が増加し、発生リスクが高まっている。こうした状況を受け、国立感染症研究所が2024年12月26日に「麻疹の発生に関するリスクアセスメント(2024年第二版)」を発表した。 2024年の第1週から第…2024/12/28感染症
NEWS◎36都道府県で警報レベル、最多の大分県は82.64インフルエンザ定点当たり報告数、コロナ流行後初の40超え 厚生労働省は2024年12月27日、インフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況を発表した。2024年第51週(12月16日~22日)の定点当たり報告数はそれぞれ42.66、5.48だった(図1)。インフルエンザの定点当たり報告数が40を超えるのは2018/19シーズン以来で、COVID-19流行後…2024/12/27感染症
JAMA Pediatrics誌からニルセビマブはRSウイルスによる乳児の入院を減らしていた米国で承認後初シーズンの臨床データを分析 米国疾病対策センター(CDC)のHeidi L. Moline氏らは、米国の7大学の小児医療センターで、5歳未満の幼児を対象にRSウイルス(RSV)関連急性呼吸器疾患の流行状況を調べ、ニルセビマブがRSVによる入院を減らす効果を93%と推定したと報告した。結果は2024年12月9日のJAMA Pediatrics誌電子版に掲…2024/12/27感染症
203.日経メディカル 聴く論文(2024.12.23-12.27)東日本大震災の被害は高齢者の認知機能と関連か 他2024年12月27日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/12/27精神・神経
第12回 国内流行期・沖縄県の第2波の始まり2020年7月、先行する米軍基地内での流行 2020年7月、沖縄県での新型コロナウイルス感染症の流行は第2波に突入する。 発端は米軍基地だった。7月7日18時過ぎ、米軍の公衆衛生当局から「普天間基地で感染者5人を確認した」との連絡が内々に沖縄県庁へ届いた。翌8日には感染者が1人増えて計6人と公表された。その後、9日には10人、10日は45…2024/12/27感染症
NEWS◎科学的根拠に基づかない情報への注意喚起も予防接種基本計画が改定へ、デジタル化推進など目指す 厚生労働省は2024年12月26日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を開催。予防接種に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための「予防接種に関する基本的な計画」(以下、予防接種基本計画)の改定案を提示し、委員らの了承を得た。新たな予防接種基本計画は2025…2024/12/27感染症
【第9回】感冒編7:柴胡剤の使い方倦怠感、食欲不振…こじれた感冒症状に小柴胡湯 前回ご紹介した柴胡桂枝湯は、感冒の初期から進行期への過渡期に使う漢方薬でした。では、感冒初期の症状がほとんど消失してしまった場合、言い換えれば、節々の痛みのような体表の症状は良くなったけれども、1日のどこかで発熱してしまったり、倦怠感が残っていたりする場合には何を使えばよいの…2024/12/26東洋医学
子宮留膿症、嫌気性菌に対する抗菌薬選択は? 聖隷浜松病院(浜松市中央区)の本田と、以前、聖隷浜松病院で研修を受けていた聖隷富士病院(静岡県富士市)の佐野と聖隷佐倉市民病院(千葉県佐倉市)の堀井です。今回は、嫌気性菌感染症に対する抗菌薬選択について紹介していきたいと思います。※症例は実症例に基づくフィクションです。 発…2024/12/25感染症
JAMA Pediatrics誌から新型コロナウイルス感染と若年層の糖尿病新規発症の関連は?20歳未満の糖尿病発症率と重症度を調べた韓国のコホート研究 韓国のChung-Ang University HospitalのDa Hye Lee氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと小児糖尿病の新規発症との関連を調べるために、同国の20歳未満の人々を対象とするコホート研究を行い、パンデミック期間には、それ以前より1型糖尿病(T1D)も2型糖尿病(T2D)も発…2024/12/25代謝・内分泌
リポート◎空洞病変の存在や治療忍容性の低さが平均生存期間に影響する傾向肺MAC症と間質性肺疾患の合併患者、予後の悪い患者像は? 近年、患者数が増加している肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)は、肺の構造に変化が生じる、間質性肺疾患(ILD)の患者に合併しやすいことが知られている。肺NTM症の早期発見には、胸部X線・CT検査といった画像検査や喀痰培養検査が有効だが(関連記事:肺NTM症の患者増加で専門外来を圧迫、非専門医…2024/12/25呼吸器
インタビュー◎ガイドライン作成委員会委員長の津川毅氏に聞く「小児消化管感染症診療ガイドライン」が初登場、注目のポイントは?国内事情踏まえ、整腸薬投与やホスホマイシン使用などは海外と異なる推奨 2024年11月、「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」が日本小児感染症学会と、日本小児消化管感染症・免疫アレルギー研究会より発表された。日本の子どもに多い消化管感染症を紹介して、その治療法についてそれぞれ推奨度を提示。疫学や診断などについても解説した国内初の指針となる。同ガイ…2024/12/25小児科
British journal of Ophthalmology誌からCOVID-19で子どもの近視は増加したのか? 近視は世界的に増加しており、近視の進行は網膜剥離や緑内障など合併症のリスクを高める恐れがある。また、近視の発症要因は遺伝だけでなく、屋外活動時間の減少や近見作業の増加が影響する。さらに近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によってライフスタイルが変化し、リモートワ…2024/12/25眼科
NEWS◎英国への海外渡航歴あり京都市で麻疹患者、不特定多数と接触の可能性 京都市は2024年12月20日、市内で麻疹患者が確認されたと発表した。患者は英国への海外渡航歴のある10歳代の男性で、発熱や咳、コプリック斑、発疹の症状が見られた。麻疹ワクチンの接種歴はなかった。17日に発症し、18日に医療機関から発生届が提出され、19日に麻疹陽性が確定した。20日の時点で…2024/12/24感染症
BMJ誌からCOVID-19後遺症治療、認知行動療法などが有望系統的レビューでは薬物療法にまだエビデンスなし カナダMcMaster大学のDena Zeraatkar氏らは、これまでに行われた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症の治療を評価する臨床研究を対象に系統的レビューを行い、現時点で中等度以上の確実性のエビデンスがあるのは、認知行動療法や、運動+メンタルヘルスリハビリテーションの組み合わせな…2024/12/20感染症
202.日経メディカル 聴く論文(2024.12.16-12.20)動脈硬化性CVDへの高強度スタチン治療と代替療法を比較 他2024年12月20日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/12/20循環器
学会トピック◎第56回日本小児感染症学会総会・学術集会今後注目すべき輸入感染症は、オロプーシェ熱?アフリカの小児で流行するクレードIのエムポックスにも注目 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行から約5年が経ち、次なる未知の感染症の発生への備えと、今後流行する可能性のある病原体の予測が求められる。 2024年11月16~17日に長崎市で開催された第56回日本小児感染症学会・総会学術集会のシンポジウム「コロナ後の渡航者対応は変わっ…2024/12/19小児科
NEWS◎主に65歳以上が対象、使用できるワクチンは2種類帯状疱疹ワクチン、2025年4月から定期接種化へ 厚生労働省は2024年12月18日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を開催し、帯状疱疹を予防接種法のB類疾病に位置付けることを了承した。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などと同様の位置付けで、ワクチンの接種費用の一部が公費で負担される。定…2024/12/19感染症
かぜで鼻水を訴える患者、抗ヒスタミン薬を投与する? 全国の研修医を対象としたクイズイベント、レジデントチャンピオンシップの決勝戦で行われる人気セッション「コントラバシー」。結論が定まっていないクリニカル・クエスチョン(「Yes」か「No」で回答できるもの)を提示し、日経メディカル Onlineの医師会員の「Yes」と答えた割合を予想する企画…2024/12/18感染症
抗菌薬(Advanced編)救急外来で使いやすい抗菌薬は? 抗菌薬の使い分けを徹底解説! 「Dr.'s Prime Academia(ドクターズプライム アカデミア)」と日経メディカル Onlineが共同で、初期研修医を対象としたウェビナーシリーズを開催。薬の特徴や処方の思考プロセスを学び、最適な治療ができるよう、症例を交えて解説します! 本シリーズはDr.'s Prime Academiaでライブ配信を行い…2024/12/13感染症医師・医学生限定コンテンツ
NEWS◎妊娠初期における感染は胎児水腫や流産などのリスクが増加伝染性紅斑が感染拡大、日本産婦人科感染症学会などが注意喚起 2019年を最後に流行が確認されていなかった伝染性紅斑が、今年は再び猛威を振るっている。2024年第48週(11月25日~12月1日)の定点当たり報告数は0.89と、直近で流行した2019年のピーク(第2週[1月7~13日]、定点当たり1.00)にも届く勢いだ(図1)。伝染性紅斑は妊婦が感染すると流産のリスク…2024/12/13感染症
【第8回】感冒編6:柴胡桂枝湯の使い方少し時間のたった感冒に、抗炎症作用のある柴胡桂枝湯 本連載では、これまで葛根湯や麻黄湯、桂枝湯、桂枝加芍薬湯、小建中湯といった漢方薬を紹介してきました。このうち最初の3つは、感冒初期に使用することの多い漢方薬でしたね。読者の皆さんの中には「感冒初期を過ぎてしまったら何を使えばよいのか?」という疑問を抱いていた方がいるかもしれま…2024/12/12東洋医学
Respiratory Investigation誌から国内最大の疫学研究:慢性肺アスペルギルス症の実態肺アスペルギルス症のうち、呼吸器科では慢性肺アスペルギルス症(CPA)が最も多いです。多いとはいえ、肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)ほど罹患率が高いわけではなく、油断していると診断が遅れることも……。CPAの疫学データは少なかったのですが、日本の2万7888例を解析した大規模な報告があった…2024/12/10呼吸器
2024年12月6日号経鼻ワクチンも登場、インフルエンザ診療2024 一時期、流行しないシーズンがあったインフルエンザが、2023年から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との同時流行を見せつつ舞い戻ってきました。今シーズンは、COVID-19を意識しながらどう立ち向かえばよいでしょうか。今秋新たに登場した経鼻生ワクチンに対する現場の声は──。インフルエ…2024/12/06感染症
インタビュー◎広島大学総合内科・総合診療科教授の伊藤公訓氏に聞く8年ぶりに改訂されたH. pyloriガイドラインのポイントは除菌率を最優先し、あえて保険適用外の推奨も 2024年11月、日本ヘリコバクター学会による「H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024改訂版」(以下、本ガイドライン)が発行された。若年層でのヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)感染率の低下が以前から指摘される一方、耐性菌の増加で除菌に難渋するケースも少なくない。胃がん予…2024/12/06消化器
200.日経メディカル 聴く論文(2024.12.02-12.06)空気清浄機で呼吸器感染症リスクを減らせるか 他 2024年12月6日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/12/06感染症
リポート◎インフルエンザ点鼻ワクチン、現場が考える「適した対象」は?フルミストの接種が思いがけず緩やかにスタートしたワケ 2024年10月4日、第一三共(東京都中央区)から国内初の経鼻弱毒生インフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」が発売された。接種対象者は2歳以上19歳未満、各鼻腔内に0.1mLを1回ずつ、計0.2mLを噴霧する。国内で実施された臨床試験では、従来の不活化インフルエンザHAワクチンとほぼ同様の発症予…2024/12/05感染症
寄稿◎今シーズンのインフルエンザ診療の要点[後編]高齢者はインフルエンザとCOVID-19の同日ワクチン接種でリスク回避 今冬のインフルエンザへの対応について、前編では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との同時流行を念頭に、迅速診断キットの活用について紹介した。後編では、抗インフルエンザ薬による治療の有用性を紹介する。また、インフルエンザ対策はワクチン接種が基本となる。今季から、従来の不活化…2024/12/04感染症
JAMA Network Open誌から空気清浄機で呼吸器感染症リスクを減らせるか高齢者介護施設でのランダム化比較試験 オーストラリアNewcastle大学のBismi Thottiyil Sultanmuhammed Abdul Khadar氏らは、高齢者介護施設の室内に空気清浄機を設置することで、急性呼吸器感染症(ARI)のリスクを減らせるかを検討するクロスオーバーデザインのランダム化比較試験を行い、intention-to-treat分析では有意差がなく、試…2024/12/04感染症
寄稿◎今シーズンのインフルエンザ診療の要点[前編]インフルエンザとCOVID-19の鑑別、迅速診断キットの活用を 日本では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)出現後にインフルエンザの流行はしばらく見られなかった。しかし、2022/23年シーズンに引き続き、2023/24年シーズンも流行が見られ、COVID-19との同時流行も見られた。この両者を臨床症状のみから鑑別することは難しく、それぞれの診断において、…2024/12/03感染症
11月18~24日の話題になった論文血流感染への抗菌薬治療、7日間と14日間を比較アトピー性皮膚炎にデュピルマブを使用した英国の実臨床データ 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。11月18~24日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Antibiotic Treatment for 7 versus 14 Days in Patients with Bloodstream …2024/12/03感染症
150.日経メディカル編集部から(2024.12.2)フルミストの利用は広がるか?(酒德波和記者、小又理恵子記者)2024年12月2日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 編集部から」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。■Apple Podcast ■Spotify 2024/12/02感染症
医師8510人に聞いたインフルエンザ予防接種事情フルミストの接種料金は8000~8500円が最多 インフルエンザワクチンの接種が10月から始まった。今シーズンは、2023年3月に承認された経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(商品名フルミスト点鼻液)が初めて本格的に流通開始となる。日経メディカル Onlineでは、2024年10月14~20日、医師会員を対象にアンケートを実施(回答者:8510人)。202…2024/12/02感染症
NEWS◎定点当たり報告数は2.36、全国的に拡大インフルエンザが前週の1.3倍、COVID-19との同時流行はあるか 2024年11月29日、厚生労働省は第47週(11月18日~11月24日)のインフルエンザの定点当たり報告数が2.36となったことを発表した。 第47週時点で定点当たり報告数が多かったのは福岡県(5.79)、山形県(5.65)、沖縄県(5.52)、鳥取県(4.28)、長野県(4.09)の順。なお、沖縄県は第41週(10月7…2024/12/02感染症
第11回 沖縄県の第1波封じ込め後の小康期2020年5・6月、本格的な流行に向けての準備期間 沖縄県を含めた日本が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック早期において、欧米諸国のような爆発的流行を回避し、多数の死亡を出さずに済んだのは、まず、保健所が地道な疫学調査により感染者や濃厚接触者を捕捉して、速やかな隔離や外出自粛につなげられたこと。そして、入院も…2024/11/29感染症
Nature Medicine誌よりSARS-CoV-2 mRNAワクチン接種は、長寿命形質細胞を効率的に誘導しない 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)mRNAワクチンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化予防への有効性が示されている。しかし、ワクチンの接種後に特異的な形質細胞(plasma cells)が骨髄内に認められるにもかかわらず、抗体は急速に減少する。本研究では、このパラドックスを解明す…2024/11/29感染症
NEWS◎公費接種期間が終了する年度末までの初回接種が条件にHPVワクチンのキャッチアップ接種、条件付きで期間延長を了承 厚生労働省は2024年11月27日、「第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会」を開催。今夏のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの供給不足を受けて、接種希望者が無料の接種機会を逃さないようにするために、条件付きで公費接種を延長する方針を決定した。2025年3月3…2024/11/28感染症