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香水ときどき紅茶ブログ

15年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

Ko-guの香水32種類をレビューしてみた

こんにちは、みみはなです。 ノーズショップがプロデュースする香水ブランド「Ko-gu」の香りを嗅いでみました。 特に気に入って20mlボトルで購入したものをレビューしていきます。

あくまで主観な表現になるので、参考までに読んでいただければ嬉しいです。

※2024/2/27追記

※2024/8/22追記

※2025/2/3追記

・Musk(ムスク)

他ブランドのムスク系香水とは全く異なり、余計なものが入っていないように感じる。不自然な甘さやフローラル要素などもない。 きちんとムスクそのものの香りを楽しめるので、こちらを嗅いでニオイがわからない、または感じない方が少なくないと思った。 人肌のような、ほんのりとアニマリックで温かみのある香り、それがムスク。(ko-guのムスクはそのものを味わえる。)

・Black Tea(ブラックティー

柑橘が際立つトップ立ち。紅茶味の飲食物に使われるフレーバーにやや近いように感じます。濃くはなくグリーンの葉っぱの要素もある。

・Green Tea(グリーンティー

凝縮されたグリーンな香りが強く広がる。その中にティーノートが見え隠れする。ブラックティーよりも味がしっかりある印象。

・Sakura(サクラ)

サクランボキャンディーみたいな美味しい香り。酸味と甘味のバランスが良い。時間差で香りが変化するというよりは均一に同じ系統が香り続ける。 ピンク色の可愛らしい香り。

Peach(ピーチ)

シトラスミンティーなトップ立ち。他にグリーン系も感じ取れるけれども複雑にピーチの要素がある。単純な白桃やネクタリンではなく、香りの変化がある。 フレッシュで桃の皮の内側の香り。

・Pink pepper(ピンクペッパー)

ふわりと品のある甘いトップ立ち。ゆるやかに微かにスパイシー感が出てくる。言われなければ「ペッパー」とは気付きずらいかもしれない

・Forest(フォレスト)

柔らかい森林浴のようなトップ立ち。ウッドがしっかりと軸になっていて独特の癖がある。ラストにかけて鉛筆の芯のような香りのノートには記載されていないテキサスシダーウッドのような香りに変化する。

・Ylang Ylang(イランイラン)

イエローフローラルなトップ立ち。イランイランの花そのものの妖艶な雰囲気はほぼなく、インドールなどの硫黄系の香りもごくわずか。明るくて親しみやすいフローラル。

・Moss(モス)

強い柑橘と針葉樹系のトップ立ち。ミントの存在感もある。清潔感が強くてハーバル、癒される香り。

・Rose(ローズ)

軽やかで甘いトップ立ち。これこそサクラのような雰囲気で可憐。柑橘の存在感もある。ローズらしさは多くないが、小ぶりなピンク色の花系の可愛らしい香り。

・Jasmin(ジャスミン)

ジャスミンの香りの奥にしっかりとアニマリックな存在がいる。インドール系のアニマル感満載。

・Bergamot(ベルガモット)

しっかりとベルガモットが香り、香りも長持ちする。

・Amber(アンバー)

ラブダナムとパチョリの存在がしっかりとある。ほんのりバニラの甘みもあり広義のオリエンタルの香り

・Muscat(マスカット)

マスカットキャンディやマスカットガム系の香り。

・Cacao(カカオ)

甘さがあるチョコレート系の香り。フエギアのムスカラカカオが甘さがないとするとこちらは対極的

・Lavender(ラベンダー)

人を選ぶラベンダーの香りだが、こちらは独特の癖がなく、纏いやすいラベンダー

・Fig(フィグ)

いちじくの香り。ディプティックのフィロシコスが甘さのないグリーンないちじくで、こちらはしっかりと甘いフィグ。

Apple(アップル)

甘さが際立つアップルの香り。アップルジュースほどの瑞々しさはないが香水として纏いやすい。

・Strawberry(ストロベリー)

甘いイチゴの香り。イチゴジャムとまでいかないがイチゴキャンディーによくある香り。しっかり甘い。

・Coffee(コーヒー)

コーヒーキャンディーそのものの香りにすごく似ている。

・Neroli(ネロリ

綺麗なネロリそのものに比較的近めの香り。精油よりも良い意味での甘さがプラスされている。

・Banana(バナナ)

トップはフレッシュなバナナの香りで次第にクリーミーさが増し加えられていく。ラストはスイーツ系のバナナの香りに落ち着く。

・Vanilla(バニラ)

シャリシャリとした柑橘と薄らとしたバニラのトップ立ち。ナチュラルなバニラでとても軽やか。ミルク寄りのバニラ。

・Cinnamon(シナモン)

トップは柑橘とスパイスの香り立ち。ミドルではシナモンの奥にフローラルがあり、ラストではシナモンが優しく落ち着く。

・Soil(ソイル)

男性系の香り。柑橘とローズマリーとウッドは典型的な男性の整髪料系の香りで、これを土(ソイル)と表現するのもOKだと思う。

・Water(ウォーター)

シプレ系香水。スタンダードなシプレでフレッシュ寄り。フレッシュだけど"Water"とまではいかないと個人的に感じた。

・Sugar(シュガー)

甘い甘いグルマン系の香り。甘い香りが好きな人にはおすすめ。甘いけど厚みがないので、暖かい気温でも着けやすそう。

・Musk Harmony(ムスクハーモニー)

巷でよく見かけるスキンフレグランス系の香り。お手頃な価格でスキンフレグランスを探している人にはおすすめ。

・Musk Tender(ムスクテンダー)

パリっとしたアルデヒドが効いている。ローズが軸の嗅ぎやすいアルデヒド。ラストはムスキーになる。

・Sea (シー)

言われなければ海系香水だとは気づかないほど海感は微か。シーソルトが入っているがジョーマローンのウッドセージのような塩気はないしメガマーレやズーロジストのスクイッドのような海感もないので、 良い意味で言えば常用しやすい。柑橘とホワイトフローラルが溶け合い、そこにほんのりとミントがチラつく爽快感のある香り。

・Rain(レイン)

ほのかなシトラスなどの優しい雨上がり系のトップ立ち。パチョリが入っているのかと錯覚したくらい地面の香りがありつつもオシャレな都会の雨上がりの香りで着けやすいと思った。 ムスク感がしっかりとあり、ほんのりと石鹸感もある。

・Vetiver(ベチバー)

くっきりとしたガルバナムがトップで際立つ。次第にアロマティックな雰囲気とともにベチバーが強くなっていく。温かみのある土のような香りのキャロットと溶け合いつつもシンプルで綺麗なベチバーの香り。

  • 以下余談

シングルトーンのラインナップが多いko-guだったので、「ベチバー」や「フリージア」などが発売されないか期待していました。

→ついにベチバーが発売されました!!(2025/2/3) 今後もフリージア沈丁花マンゴスチン、ヴァイオレットなどシングルトーンの香りに期待大です。

余談: 使用期限内に使い切れなかったものから、脂っぽい一部劣化した香りがしたので、期限内の使用が特に推奨されるブランドだと思いました。

ブランド創設時はノーズショップとは別に売り出していましたが、気づけばノーズショップ内でも販売を開始したり、ノーズショップのオンラインにも置かれていたり、 ノーズショップが取り扱う香水がコーグの店舗に置かれていたりと、 当初のマーケティングと異なり多岐に渡りつつあるように感じます。

けれども良い香りが多いとも思います。