ライターにとって文章力より大切なこと
ライターには、文章力と文章力以外のことが必要です。
文章力とは、クライアントさんから出された条件でいかによいものが書けるか、ということ。
そして文章力以外とは、書いたものの校正や赤が入ったときの修正、もろもろのやりとりをいかに円滑にするか、クライアントさんから言われたことをいかに自分の仕事に反映するか、などといったことです。
ライターにとって文章力は大事だけれど、それと同じくらいか、もしかしたらそれ以上に文章力以外の部分が大事かもしれないと、最近思うようになりました。
私がライターになりたてだったときは、全体を10とするとまず文章力ありきで8くらい、それ以外のことは2くらいにしかとらえていなかったかもしれません。
ライターを目指す人は、おそらくある程度度以上の文章が書けるという自信を持っている人が多いと思います。
昔から作家を目指していた、エッセイを書いていた、作文で賞をもらったことがあるなど、その動機はさまざまでしょう。
いずれにしても文章を書くのが好きで、そこそこ良いものを書けるという自信を持っているはずです。
しかしいくらいいものを書いても、クライアントさんが求めているものと違ったり、修正を入れられることに耐えられなかったりする人が割といるのです。
また文章自体はとてもいいのに、クライアントさんとのやりとりが円滑でなかったり、言葉足らずで誤解を招いたりすることもあります。
ライターは文章力でしょ!と思っていると、文章力以外の部分がおろそかになってしまいがちですが、それでは長く続けていくことは難しいんじゃないかなと思います。
やはりどれだけ文章力が秀でていても、やりとりがうまくいかないと、また次もこの人にお願いしたいとは思ってもらえないのです。
もしかすると、まず大事にすべきは文章力以外の部分で、そこにある程度以上の文章力が付加されれば、それだけでライターとして合格点なのかも。
いい文章うんぬんはそこそこでもいいんじゃない?とまで、最近は思うようになってきました。
それよりも、一度された注意をもう繰り返さないこと、もっとこうすればいいんじゃないかと自分で気を配れること、クライアントさんが本当に求めていることはなんだろうと推測することなどの力を磨いていくことで、クライアントさんとよりよい関係が築けるのかなと。
ライターを目指している人はどうしても文章力重視になってしまうのですが、それと並行してこの「文章力以外の部分」を磨いていければ、「ぜひ契約したい!」と思ってもらえるライターになれるんじゃないかなあと思います。
【macky215】