ペダリング効率が上がり、安定した走行につながるビンディングペダル。両面ビンディングペダルのほか、片面フラットのペダルもあります。シマノのデュラエースや105のようにグレードの種類が豊富で、どれを選べばいいか迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ビンディングペダルのおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介します。ビンディングペダルのつけ方や外し方、調整方法といったメンテナンスに役立つ情報も解説。公道での使用が禁止されているのかについてもお伝えします。ビンディングペダルの導入を検討中の人は必見です。
アウトドア用品・自転車・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
ビンディングペダルとは、専用のビンディングシューズを履くことで足を固定できるペダルのこと。足とペダルを一体化しているため、ペダルを踏み込む動作だけでなく引く動作(引き足)でも推進力を得られることがメリットです。ペダリング効率が上がり長距離を走っても疲れにくいので、快適にロングライドを楽しめます。
ペダリングのフォームが崩れにくく、速度を維持しやすい点もポイント。足が滑らないため、スプリントのように激しい走り方をしてもペダルを踏み外すリスクも減らせます。
ただし、普通の靴で乗る場合は注意が必要です。スニーカーでも乗れますが、フラットペダルよりも滑りやすくなるので気をつけましょう。ビンディングペダルの装着時は、安全のためにもビンディングシューズの使用を推奨します。
ビンディングペダルを公道で使用することは、禁止されていません。スポーツ自転車の扱いやビンディングペダルの操作に慣れていないと、事故やケガの原因となることも。初心者がいきなりビンディングペダルを使用するのはリスクが高いので、スポーツ自転車の扱いに慣れてから、少しずつビンディングペダルを使う練習をするといいでしょう。
街乗りで使用するときは、フラットペダルに交換するのもひとつの手。市街地は人や信号が多く頻繁にストップ&ゴーが必要なので、着脱する回数が増えます。フラットペダルなら通常の自転車と同様に走れるため、着脱する手間が少なくてすみ、普通の靴でも乗りやすいので使いやすいでしょう。
ビンディングペダルを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「3つのポイント」をご紹介します。
サイクリング中に寄り道をして歩く機会が多い人は、マウンテンバイク向けをチェックしましょう。シューズに固定する金具(クリート)のネジ穴が2穴のタイプがマウンテンバイク向けに該当します。
ペダルとシューズの固定力が弱いため着脱しやすく、初心者でも使いやすいペダルです。ペダルに固定するためのクリートが、シューズのソール内部に収まっていて、ロードバイク向けより楽に歩行できます。
マウンテンバイク向けは、特にシマノのSPDが有名です。マウンテンバイクだけでなくロード・クロスバイクでも使用でき、着脱のしやすさから普段使いに向いています。ロードバイクを主に通勤通学用に使っていて、ビンディングペダルを試したい人は、気軽に使えるSPDを選びましょう。
コンビニぐらいしか寄らないスピード重視のサイクリングには、ロードバイク向けがぴったりです。クリートのネジ穴が3穴のタイプがロードバイク向けに該当します。
ペダルとシューズの固定力が強いため漕ぐときに力が伝わりやすく速度を出せるのが特徴です。シューズとペダルが接する面積が大きく、安定して力をかけやすい点もポイント。マウンテンバイク向けより30~100gほど軽いモデルが多く、車体の軽量性にこだわる人にもおすすめです。
一方で、ロードバイク向きビンディングシューズは、歩きにくいのがネック。シューズの裏はクリートが外に出っ張っているので、スムーズに歩くのは困難です。立ち寄った先で歩き回る可能性があるなら、履き替え用の靴を持って行きましょう。
装着のしやすさを重視するなら、両面タイプに注目してください。上下を意識することなくどちらの面でも装着できるので、ペダルを裏返す手間が減ります。信号が多く頻繁に着脱する街乗りでは、両面タイプが使いやすいでしょう。
一方、軽量性を追求する人には不向き。ペアで重量300~400gほどのモデルが多く、片面フラットと比較すると100g以上重い傾向があります。なかには200g台の超軽量モデルもありますが、高価かつ体重制限があるモデルが多い点に注意しましょう。
両面仕様はフラットな面がなく、普通の靴では安定しにくいのもネックです。特に靴底が硬い革靴のような靴だと滑りやすく、走行が安定しない場合があります。雨の日はさらに滑りやすくなるので、雨天時に普通の靴で乗る機会があるなら片面フラットを選んでください。
街乗りではフラットペダル、サイクリングにはビンディングペダルと使い分けたい人は、片面フラットタイプがぴったり。ビンディングシューズだけでなく普通の靴でも漕ぎやすく、シーンに合わせて選択できます。ペアで250g以下のモデルが多くあり、軽快に走りたい人にもうってつけです。
一方で、慣れるまでは漕ぎだす前にペダルの面を目視する必要があるので、人によっては面倒に感じることも。場合によっては、毎回ペダルを回転させなければいけません。
手軽にビンディング・フラットペダルを切り替えたいなら、カバーでフラット化しましょう。カバーをペダルにはめ込むだけで切り替えができ、手間いらずな点が魅力です。サイクリングではビンディング、ポタリング・街乗りにはフラットペダルとシーンに応じて素早く転換できます。
取りつけ時、別でクリートがもう1つ必要になるものもあるので注意しましょう。商品によりますが、クリートは1,000~5,000円ほどで、ペダル・カバーのほかに費用が掛かります。費用を抑えたい人は、クリートが必要のないカバーにするか片面フラットタイプがおすすめです。
ビンディングペダルは多くのメーカーから販売されています。どれにするか悩んだら、有名メーカーから選ぶのもひとつの手です。シマノ・LOOK・TIME・SPEEDPLAYを紹介するので、参考にして選んでください。なお、以下で紹介しているモデル展開や価格は、2023年6月時点のものです。
性能や価格などの選択肢が多いブランドがいいなら、シマノがうってつけです。シマノにはロードバイク向けのSPD-SLとマウンテンバイク向けのSPDがあり、ラインナップが豊富。特にSPD-SLはロードバイクの定番で、多くの自転車乗りが愛用しています。以下はSPD-SLのグレード一覧です。
プロが使用しているハイグレードモデルのDURA-ACEは、とことん性能にこだわりたい人におすすめ。ULTEGRAはレースやロングライドなどで本格的に使用する予定で、性能にこだわりつつ価格を押さえたい人に向いています。105はミドルグレードに位置し、性能・価格ともにバランスがよく、迷ったときの定番です。
エントリーグレードのTIAGRAは、価格も手頃で入門用にうってつけ。SPD-SLには片側160gのPD-RS500があり、8,284円とより価格が抑えられています。PD-RS500はノングレード品ですが着脱しやすいライトアクション仕様で、初心者に向いているモデルです。
SPD専用のグレードはロード・クロス・マウンテンバイク向けのほかに、クロスカントリー・トレイル・フリーライド・BMX向けも展開。用途に合わせたグレードが用意されています。SPDのグレードは以下のとおりなので、選ぶときの参考にしてください。
ULTEGRA・TIAGRAにもSPDがあるので、ロードバイクにつけるなら要チェック。取り外しのしやすさを重視するならば、クリッカーやPD-EH500・PD-ED500を視野に入れましょう。着脱しやすいクリートが付属するので、とっさにペダルからシューズを外せるか不安な人におすすめです。
機能性だけでなくデザインにもこだわりたいなら、おしゃれな商品が多いLOOKに注目しましょう。シマノより可動域が広めで、膝への負担を軽減できます。2穴のマウンテンバイク用のクリートならシマノのSPDと互換性があり、乗り換えやすいのもポイントです。
ハイグレードのKEO BLADEはカーボンの板バネを採用し、着脱しやすいのが魅力。3種類の違いはテンションの強弱です。初心者は外しやすい8NmのKEO BLADE CARBONが狙い目。慣れてきたら12Nmに変更でき、固定力を強くできます。最上位モデルは軽量ですが、レースに出る上級者向けです。
スタンダードグレードのKEO 2 MAXは、プラットフォームが広く安定感が向上するでしょう。上位と下位のモデルはベアリング性能にあり、上位は耐久性・ねじれ剛性に優れます。踏力が効率よく伝わるため、ツーリングだけでなくレースにも耐えられる性能です。
エントリーモデルのKEO CLASSIC 3は、シンプル構造でリーズナブルな価格設定が魅力。上位はクリートが接触する部分にステンレスプレートを設置し、下位モデルより耐久性が向上しています。下位モデルは上位モデルと重量が変わりませんが、2,000円ほど安くて購入しやすい点がメリットです。
膝への負担を抑えたい人は、TIMEをチェックしましょう。可動域の広い独自のフローティング機構で、ソフトな固定力を叶えます。ほかのメーカーより着脱しやすく、初心者でも扱いやすい点もメリット。グレードはXPRESSOとXPROの2つがあり、どちらも後ろの数字が大きいほど高グレードです。
同グレード帯で上位と下位に構造の違いはありませんが、重量が異なる点に注目しましょう。上位グレードのほうが軽量な素材を使用しているので、軽さを求める人はハイグレードを選んでください。ただし、XPRO12・15はシャフトにチタンを使用し軽量ですが、90kgまでしか乗れません。
XPROとXPRESSOの違いのひとつは形状です。XPROは踏み面が大きく、安定してペダリングできます。ほかにも、空気抵抗の低いエアロプレートを採用していて、空力を抑えたい人にうってつけです。
価格と軽さを重視する人は、XPRESSO7をチョイスしましょう。下位グレードであっても、XPROに迫る軽量さを実現しています。XPRESSO2・4は同じ重量ですが4は表面にステンレスプレートがあり、耐久性の高い仕様です。
可動域の広さを重視するなら、SPEEDPLAYに注目してください。前後左右に動かせたり、左右の遊びの幅を無段階で調整できたりと自由度が高く、自分にぴったりのポジションを見つけやすいでしょう。クリートがペダルを包む構造で、しっかりとホールドできるのもポイントです。
上位グレードのAEROは、空力を抑えたい人におすすめします。ZEROをベースにして下面にエアロカバーをつけ、空気の影響を少なくしているモデルです。ただし、片面にエアロカバーがあり、ペダルの片面しか使えません。
軽量性にこだわるなら、NANOをチェックしましょう。スピンドルにチタン、ボディにカーボンを使い、全モデルのなかで最軽量です。しかし、最大限まで軽量化しているため、82kgまでの体重制限がある点に注意しましょう。
予算を抑えて軽量モデルがほしい人は、ZEROがうってつけです。ZEROはCOMPのシャフトがステンレスになり、5g軽量化されています。なお、ビンディングペダルをはじめて購入するならば、COMPがぴったり。COMPは唯一イージーテンションがついていて、初心者でも着脱しやすいモデルです。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
固定面 | 素材 | |||||
1 | シマノ ULTEGRA|PD-R8000 | ![]() | パワー伝達性能に優れ、耐久性もGOOD | 片面 | カーボンコンポジット | |
2 | シマノ デュラエース|PD-R9100 | ![]() | ワイドなペダル踏面により優れたパワー伝達が可能 | 片面 | カーボンコンポジット | |
3 | シマノ PD-EH500|PD-EH500 | ![]() | 両面で異なる仕様。高いコントロール力を発揮 | 片面 | 不明 | |
4 | シマノ PD-ES600 | ![]() | SPDシューズや軽量ロードバイクにマッチ | 片面 | 不明 | |
5 | シマノ PD-ED500 | ![]() | ライトアクションSPDペダルにマルチクリートが付属 | 両面 | 不明 | |
6 | シマノ PD-RS500 | ![]() | ビンディングデビューにおすすめ!シューズを着脱しやすく調整可能 | 片面 | 不明 | |
7 | GORIX GX-PM811 | ![]() | さまざまなバイクに対応し、シマノSPDも利用OK | 片面 | 不明 | |
8 | TIME XPRESSO 2 | ![]() | 関節の負担を軽減。簡単に素早くステップインできる | 片面 | 合金鋼 | |
9 | 三ヶ島製作所 MKS|US-S Ezy | ![]() | シューズの着脱がしやすい両面ビンディングペダル | 両面 | アルミ | |
10 | シマノ PD-R7000 | ![]() | ステンレスプレートをボディに仕込み、耐久性がアップ | 片面 | カーボンコンポジット |
ペダルへのパワーを効率よく伝えたいなら、試してみる価値ありです。
固定面 | 片面 |
---|---|
素材 | カーボンコンポジット |
ステップイン・アウトが容易で、ステンレス製の丈夫なボディプレートを採用したエントリーモデルです。シューズとの固定力を調整できるアジャストボトルを備え、ライディングレベルに合わせて着脱のしやすさを変えられる仕様。踏み込み面をワイドに設計してあるので足が乗せやすく、無理なくペダルに力を加えられるでしょう。
固定面 | 片面 |
---|---|
素材 | 不明 |
ペダルにシューズを固定する(ステップイン)ときは、片足のつま先でペダルを押しましょう。基本的にペダルは後方が重く上向きになっているので、押していくとクリートがペダルに引っ掛かります。クリートが引っ掛かったらカチッと音がして固定されるまで、ペダルにまっすぐ力を込めましょう。
シューズをペダルから外す(ステップアウト)ときは、かかとを外側に回してクリートを外すのがポイントです。外し方は慣れていないと難しいですが、押しつけるように回すと簡単に外れます。ステップイン・アウトは難しく感じますが、すぐに慣れるので練習しましょう。
ただし、咄嗟に足が外れないため、停車するとき立ちごけしないように注意してください。普通の自転車とは乗り方が少し違うので、停車時や停車前に意識することが大切です。例えば、停車時は外した方の足側に自転車を傾けたり、停車する位置の20~30m前くらいから外す準備をしたりしましょう。
街乗りのときだけ、固定力を弱めておくのも有効です。クリートを挟むバネはペダルで強弱を変えられるため、外すのが不安な人は外しやすくしておきましょう。
ビンディングペダルは、裏側のボルトを回して強弱の調整をします。基本的に反時計回りにすると固定力が弱くなり、時計回りにすると強くなります。購入したばかりだと固定力が強く設定されているので、まずは弱めにしてから用途や自分の足の力にあった調整をしましょう。
調整してもしっかり固定できないと感じた場合、ペダルの寿命が考えらえれます。クリートと接触する部分が摩耗すると固定力が弱くなるので、部品の交換や買い替えを検討しましょう。なお、内部のベアリングも摩耗するので、長く使うならば定期的なメンテナンスが重要です。
以下のコンテンツでは、ビンディングペダルに必要なビンディングシューズをご紹介しています。ベルト・ダイヤルロック・シューレースなど、さまざまな着脱タイプのモデルをご紹介しているので、この機会にあわせて購入を検討しましょう。
以下のコンテンツでは、ペダル以外のカスタムパーツをご紹介しています。タイヤ・グリップ・ハンドル・サドルなどがあるので、気になるアイテムがある人はチェックしてください。
1位: シマノ|ULTEGRA|PD-R8000
2位: シマノ|デュラエース|PD-R9100
3位: シマノ|PD-EH500|PD-EH500
4位: シマノ|PD-ES600
5位: シマノ|PD-ED500
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