会社内の膨大なあらゆるデータを収集・分析し、図表やグラフなどでわかりやすく可視化できるBIツール。専門知識や経験がなくても簡単に操作できるものが増えており、ベンチャー企業だけでなく多くの大企業も取り入れています。しかし、クラウド型とオンプレミス型といった導入形態があるうえ、ツールによって機能・特徴・料金などが異なるため、どのツールを利用すればよいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、BIツールの選び方を解説。さらに、おすすめのBIツールを人気ランキング形式でご紹介します。サービス内容や価格を比較してみて、ぜひ購入の際の参考にしてください。
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「日々蓄積されていく大量のデータを十分に活用できていない」「データ分析にかかる時間を削減したい」という課題を抱えているなら、BIツールの導入がおすすめです。導入することで、グラフやチャートを使って集めたデータを視覚的に分析できます。
BIツールの機能は主に3つで、既存のアプリやツールとのデータ接続・データのビジュアライゼーション・組織間で共有するためのレポート発行が可能です。これにより、データをつないで分析したあと、グラフやチャートにしてわかりやすく閲覧できるようになります。
たとえば、Excelで複数のタブやファイルに分かれた企業の売上データをまとめて、月・半年・年単位などで期間を指定したグラフを簡単に作成することも。また、実験や検証などで溜まっていくデータを1つにまとめ、期間や場所などを軸に過去のデータを比較することもできるため、いろいろな業種で役立つでしょう。
以前は型の定まった従来型と呼ばれるツールが多く、専門知識や経験が要求され一部のユーザーしか使えないものが大半でした。しかし、最近では一人ひとり自由に操作できたりビジュアルをカスタマイズできたりする、セルフサービスBIが多くを占めています。
機能面・利用人数・導入形態などでコストが変わるため、総合的に判断して自社の課題を解決できるBIツールを選ぶことが大切です。Excelやほかの一般的なアプリと近い感覚で操作できるものや、ドラッグ&ドロップだけで操作できるものもあります。使う人のスキルを問わず使いやすいものが増えているので、ぜひBIツールを導入して、業務の効率化・データの有効活用につなげてください。
BIツールを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「6つのポイント」をご紹介します。
自社がすでに導入しているツールや、データベースに接続できるBIツールを選びましょう。ExcelやGoogleのスプレッドシートなど、自社で使用するツール・データベースに対応しているものなら、データをスムーズに連携できます。
たとえば、ExcelファイルをBIツールに接続すれば、シート単位でデータを抽出可能です。作成したいグラフや表を選択して使いたい列・行を選ぶだけで、わかりやすい表やグラフが簡単に作成できます。
しかし、参照するデータがきれいな状態でないと、BIツールが接続できてもデータをうまく抽出できないので注意してください。たとえば、Excelのセルにメモ書きが混在している状態であれば、データを加工して整えておきましょう。
また、用意されているデータコネクタの数が豊富かも念のため確認しておくとよいでしょう。多ければ1つのBIツールでたくさんのツールに対応できるので、コーディングを行わずにデータ収集できます。メジャーなBIツールは、100~120個ほどのコネクタを持っているケースが多いですよ。
データをどう活用するかにあわせて、使いやすい機能がついたものを選びましょう。BIツールの基本機能はデータ加工・ビジュアライゼーション・レポート共有の3つですが、ツールによって分析に特化したものやレポートをWeb上で共有できるものがあります。
過去の売上を分析して自分や同じ仕事をしているメンバーだけで見る場合は、分析に特化したものがおすすめです。データをダッシュボード化できるものなら、全体を俯瞰して見ることで分析と判断がスムーズになるでしょう。
他部署の人や他社にわかりやすい資料を提示したい人は、レポート共有機能が充実したツールがぴったりです。レポートのデータがきれいに整った状態で共有できるうえ、その場で抽出するデータの調整もできるのが魅力。プレゼンですぐに去年のデータを出したいときなどに役立ちます。
一方、データがきれいにまとまっていないなら、元データの加工に特化したものを選んでください。Excelのデータを自分できれいに加工できる人には不要ですが、苦手なのであればあったほうが確実に便利です。
もし操作性や機能について迷ったら、無料トライアルができるツールで試すのもあり。まずは導入してみることでツールとの相性がわかるうえ、有料版で追加の機能をつける判断もできるでしょう。無料トライアルについてはのちほど解説するので、詳しくは選び方⑤をご覧ください。
導入形態は大きくクラウド型とオンプレミス型があり、社内にデータを扱える人がいるかどうかで選ぶものが変わります。セキュリティや運用コストも変わってくるので、ぜひぴったりなものを選んでください。
社内に専門のエンジニアがいないなら、Webブラウザを通じて直接BIツールにアクセスし、データ分析やレポート作成を行えるクラウド型がおすすめです。環境の構築が比較的容易なため、エンジニアなどITに慣れた人がいなくても管理しやすいでしょう。
インフラの管理やソフトウェアのインストールを行う必要がなく、ソフトウェアが自動更新されるので運用に手間がかからないのも魅力です。自動でデータの処理も行われるので、ツールのバージョンが更新されても自分で手続きをする必要がありません。
さらに、BIツールが持つメモリだけで処理する場合と比較して、クラウド型はデータ処理速度が速くなります。
一方、自社で使いやすいようにカスタマイズしにくい点はデメリット。また、クラウド上でデータを管理するため、企業のセキュリティ的に問題ないかは必ず確認しましょう。
自社のルールによりクラウド上でデータを扱うことが難しいなら、自社がすでに持っているシステム環境に導入するオンプレミス型を選びましょう。クラウド型もセキュリティ制限はかけられるものの、オンプレミス型ならデータを完全に自社内で管理できます。
自社のシステム外にデータが出ていかないので、企業のセキュリティ的にクラウド管理ができないならぴったりでしょう。自社で使いやすいように運用しているほかのツールと連携するといった、カスタマイズがしやすいのも魅力です。
さらにオンプレミス型でも、レポートの発行先がWeb上であればスマホやタブレットで利用可能です。
しかし、ハードウェアやネットワークの構築が複雑なため、社内に専門のエンジニアがいないと管理が難しい可能性がある点には注意してください。また、自社環境へのインストールやバージョンが更新された際は更新手続きが必要なので、運用の手間がかかります。
BIツールは、人数にあわせて選ぶべきライセンスが変わります。利用者が少人数か大人数かで、2種類のライセンスから適切なものを選びましょう。
少人数でスモールスタートするなら、ユーザーライセンス型に注目してください。ユーザーの数によって費用が決まる形態なので、少人数で使った際のコストを安く抑えられます。
1ユーザーあたりの相場は1,000〜8,500円ほどと安価ですが、利用するユーザー数が増えるほど料金が際限なく上がってしまう点には注意が必要です。ユーザー数が増えた場合は、サーバーの数に応じて課金されるサーバーライセンス型に移行するのが賢い手といえるでしょう。
ちなみに、利用者が増えた場合にサーバーライセンス型に移行しても、同じツールであればライセンス形態が変わるだけなのでレポートを再度作る必要はありません。しかし、関与する人数が増えるので、社内のルールにあわせて権限の管理を徹底してください。
大人数で使用するなら、BIツールを運用するサーバーに対してお金がかかるサーバーライセンス型がおすすめです。同じ人数でユーザーライセンス型を利用するよりも料金が安くなる場合があります。
サーバーライセンス型は、ソフトをインストールするサーバーの数に応じて課金されるため、利用者数の増減に関係なく一定の料金となるのが特徴です。相場は1サーバーあたり月額30,000円ほどが一般的。
たとえばユーザー数が30名の場合、1ユーザーあたりの費用が5,000円のユーザーライセンス型を利用すると月額150,000円と高額になります。このような場合、1つのサーバーで30名まとめて利用できるサーバーライセンス型のほうが安く済むでしょう。
ツールによっては、ユーザーライセンス限定だがデータ分析に特化したものや、全社契約をするとダッシュボードの閲覧が無料になるものなどがあります。ぜひ、付加サービスも加味して選んでみてくださいね。
自社のデータベースにあっていれば、無料お試し期間で実際に使えるものがおすすめです。無料で使えるうちに操作感や自社に必要な要素、不要な要素を精査できるので、自社に最適なBIツールか判断しやすいでしょう。
なかには14日・30日など、期間限定で企業向けの開発導入テストを実施しているツールもあります。もし気に入って本契約に進む場合は、契約期間は1か月~1年ほどが一般的です。無料期間で判断できなかったら都度支払いが必要な1か月契約で様子を見て、マッチしたなら1年契約を検討してみてください。
なかには、ツールによっては無料で使い続けられるものもあるので要チェックです。使いやすければそのまま導入し、やりたいことがうまくできなければ有料版で追加の機能をつけたり、別のツールを検討したりするのがよいでしょう。
トラブルが起きたときの解決やデータ分析が難しくてサポートしてほしいなら、コンサル付きのサービスを選びましょう。担当者やデータマーケターによるサポート内容はさまざまで、操作方法がわからない・活用方法に迷っているといった事態に陥ってもスムーズに対応できます。
たとえば、導入したいけどまず何から始めてよいかわからない場合は、BIツール導入前でもサポートをしてくれるものがおすすめです。自社のデータ活用に関する要望をヒアリングしたうえで、実際に手を動かしながら学べるセミナーを受講できます。
すでに導入はしたもののうまく活用できない場合は、データの収集・分析のサポートをしてもらえるものを検討してください。自社の課題や状況を共有したうえで、会社の課題解決に役立つレポートの作成をしてもらえますよ。
ただし、サポートやコンサルは、BIツールの利用料金とは別途で発生するものも多いので注意してください。トータル料金が気になる人は、まず希望するコンサル内容やデータマーケターの関与形態などを記載して見積もりを依頼してみましょう。
商品 | 画像 | リンク | ポイント | 詳細情報 | ||||
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ツールタイプ | 導入実績 | サポート内容 | ライセンス | |||||
1 | マイクロソフト Power BI | ![]() | 効果的なレポートをすばやく作成する | クラウド型、オンプレミス型 | P&Gなど | 電話、チャット | ユーザーライセンス | |
2 | Qlik Qlik Sense | ![]() | 自然言語でデータと対話し生成したインサイトをシンプルに提供 | クラウド型、オンプレミス型 | Samsungなど | 不明 | ユーザーライセンス、サーバーライセンス | |
3 | Looker Studio | ![]() | 直観的に操作できる分かりやすいインターフェース | クラウド型 | 不明 | 不明 | ユーザーライセンス | |
4 | タブローソフトウェア Tableau | ![]() | 最新の世界情勢にも対応した簡単BIツール | クラウド型、オンプレミス型 | スターバックスなど | コンサルティング | ユーザーライセンス、サーバーライセンス | |
5 | DOMO DOMO | ![]() | データ共有や予測分析などの機能が充実 | クラウド型 | 花王、野村不動産、日本経済新聞社など | トレーニング、コンサルティング | ユーザーライセンス | |
6 | ウイングアーク1st MotionBoard Cloud | ![]() | 導入済みの企業へ向けた、活用情報ページも充実 | クラウド型 | 不明 | コンサルティング | ユーザーライセンス | |
7 | 富士電機 軽技Web | ![]() | だれでも簡単に活用できる。生産性向上ツール | クラウド型、オンプレミス型 | 京セラ、SoftBankなど1,500社以上 | コンサルティング | ユーザーライセンス、サーバーライセンス | |
8 | ラキール LaKeel BI | ![]() | テンプレを利用した簡単分析と充実のサポート | クラウド型、オンプレミス型 | 日立、ハウスメイト、JAXAなど | セミナー、ダッシュボード作成サービス | サーバーライセンス | |
9 | Yellowfin Yellowfin | ![]() | データ管理・アナリティクスの正常化が期待できる | クラウド型 | 不明 | 不明 | ユーザーライセンス、サーバーライセンス | |
10 | ジーニー GENIEE BI | ![]() | アクションをサポート、グラフ作成・データ分析を可視化 | クラウド型 | J:COM、富士薬品、ビックカメラ、DUSKINなど | 環境構築 | ユーザーライセンス |
AIを活用したオートメーションと知見で、素早く、質の高い意思決定をサポートしてくれます。必要なデータを記述すると、Cognos Analyticsがデータの可視化を実現。検証したい質問や仮説を記述すると、必要としている発見をAIが表示します。
ツールタイプ | クラウド型、オンプレミス型 |
---|---|
導入実績 | L'Oreal、Conestoga Wood Specialties、Mueller、Alliant Energy、Elkjøp、Kai Ming、Lindt |
サポート内容 | 無料トライアル、テクニカル・サポート |
ライセンス | ユーザーライセンス |
1位: マイクロソフト|Power BI
2位: Qlik|Qlik Sense
3位: Google|Looker Studio
4位: タブローソフトウェア|Tableau
5位: DOMO|DOMO
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