事故を起こしてしまった場合、相手方の車両や他人の建物などに被害が生じると、自身の過失の割合に応じて賠償しなければなりません。このような「モノ」に対して生じた賠償金の補償をしてくれる対物賠償保険。自動車の任意保険には必ずついてくる補償内容です。
しかし、補償内容を理解しないで加入している人も少なくありません。そこで今回は、対物賠償保険で補償される物はどんなものか、金額設定はどうしたらよいのかなど、詳しく解説していきます。
法人向けの資産相談業務やグループ企業の経営管理、分散金融市場における資産運用事業を手がける。その他、大手のビジネス系メディア「マネー現代:講談社」「ITmediaビジネスオンライン」「四季報オンライン」等で執筆も行っている。 OKOSUMO(公式サイト):https://okosumo.com/ Twitter:https://twitter.com/full_tangent
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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対物賠償責任保険とは、自動車事故によって財産に損害を与えてしまった場合に生じる損害賠償金を補償する保険です。
ここでいう財産とはあくまで身内以外の財産を指します。そのため、車庫入れ中に家族の車にぶつけてしまったり、車庫の壁を壊してしまったなど、自分や家族の所有物に対する被害は補償されません。
それでは対物賠償責任保険が補償するモノにはどういったものがあるでしょうか?いくつか例をあげていきます。
事故のはずみで車が建物に突っ込んでしまったり塀に衝突してしまうことも考えられます。そうした建物や付属物に関する損害も対物賠償責任保険の補償範囲です。
なお、ここでいう損害には建物の修理費用はもちろんのこと、事故によって間接的に生じる損害も含まれます。例えば、ニュースで目にするブレーキの踏み間違いでコンビニに突っ込んでしまったというケースでは、建物だけでなく商品の修繕費用にも賠償責任が及びます。
さらに、修繕している間はコンビニの営業ができません。その間に本来得られていた売上(逸失利益)にも賠償責任があります。このような損害金も対物賠償保険で補償することが可能です。
他にも道路のガードレールに衝突したり電柱に衝突することもあり得ます。このような公共の物に修理費用や交換費用などが生じた場合も、対物賠償責任保険から補償されますよ。
そのため、人によっては保険料を下げるために補償金額が5000万などと設定されているケースも少なくありません。しかし、補償額以上の損害が生じた場合は、自分で賠償する必要があります。保険料を下げるために補償金額を下げてしまうのはとてもリスキーと言えるでしょう。
自動車保険の対物賠償保険ついて理解することはできましたか?いざという時に頼りになる自動車保険は、正しい知識を持って加入することが大切です。
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