HipChat を1年前まで使ってたはずなんですけど、
久しぶりに使ったら、「あれ? こんな使いにくかったっけ?!」と驚きました。
その理由をいろいろ考えてみました。
最近知った Chatwork とも比べてみます。
Slack はなんで便利なのか?!
1. Slack はリンクプレビューが強い
比べてみましょう。
- Github Gist, Twitter のツイート へのリンク
- Yabumi の画像, Gyazo の画像, ZeoSpace の音声ファイルに対しての共有リンク
- ニコニコ動画, YouTube へのリンク
についてどう反応するか比べてみました。
Slack
Github Gist は Github Gist への連携(Integration)を促されはしますが、
連携をしないと単純にリンクが貼られるだけでした。
はてなブログみたく表示してくれるとうれしかったんですけどね。
Twitter のツイートに関しては、ツイートの画像まで拾ってきてくれてとてもいい感じですね。
動画サイトについてもとても強いです。
YouTube については、チャット欄の再生ボタンを押せば、
そのままインラインで再生してくれます。
HipChat
撮影ミスがあって画像をつなげてたため、謎の白いスペースがあってすみません。
HipChat のリンクプレビューもなかなかいい感じなのですが、
残念ながら Gyazo や ZeoSpace のプレビューには対応していないようです。
日本語に対応しているサービスだし、
ニコニコ動画に対応しているだろうと思ったのですが、意外にも YouTube だけでした。
YouTube については、新しいタブを開くことなく、大きいサイズで再生してくれます。
Chatwork
あれ? バグかな???
Slack に慣れてからこれを見ると、
Chatwork は使いづらすぎて意味わかりませんね。
すでに一度見てるサイトがチャットに貼られることも多いですし、
記事のタイトルすらプレビューされないとか不便すぎです。
動画については、YouTube だけ対応していました。
Hip Chat と同じように、新しいタブを開くことなく、大きいサイズで再生してくれます。
2. Slack はコードを投稿しやすい
以下のように Markdown っぽいコメントをすることで、
Qiita などみたく、このようになります。
等幅フォントが使われるので、かんたんなコードの指摘をしたいときはこれが便利です。
また、スニペットの投稿機能もあり、
投稿フォームの左のプラスボタンからおこなえます。
以下のように、Objective-C や CoffeeScript 、 LaTeX などなど含め、
シンタックスハイライトがおこなわれながら投稿でき、表示されます。
【投稿】
【表示】
HipChat にも Chatwork にもこの機能はありません。
3. チャットは大事な情報も流れやすいけど、Slack なら…
ふぁぼ……お気に入り機能があります!
星マークを押せばどの端末からでも、その保存されたコメントはいつでも確認できます。
Skype や HipChat にも欲しいですね……。
また、Slack は1コメント1コメントにリンクが振られていますので、
以前のコメントを引用したコメントというのもできます。
その引用部分をクリックすると、そのときの前後の会話も参照出来て、大変便利です。
引用部分をクリックすると…
飛べる!!
Chatwork では、引用元に飛ぶ機能まではありませんが、引用機能は一応あります。
4. HipChat は投稿コメントの削除ができない
Web 版だけかもしれませんが、
HipChat は Slack や Chatwork と違ってコメントの削除ができないのがちょっとつらいです。
ついつい Shift+Enter と Enter のどっちが投稿ボタンだったか忘れて、
文章の途中で投稿しちゃうのはありがちなので・・・。
Slack も Chatwork も、投稿済みのコメントの削除や編集ができますし、
編集したコメントについては、編集済みマークが付くのが親切です。
5. Slack は Integration (連携機能)が強い
HipChat も便利なのですが、対応数で言うと Slack が勝ります。
Slack は無料版だと 10個しか連携ができないのがつらいのですが、
今だと IFTTT との連携に対応しているので、
その点をうまく利用すれば Integration 制限のつらさを低減することができるでしょう。
え? Chatwork?
う~ん、多少めんどうですが、Chabot を使うとか……?
ChatWork API と GitHub などのサービスと連携できる「Chabot」を作った | チャットワーククリエーターズブログ
API を叩くという手もありますね……
gitの共有リポジトリにpushしたらChatworkにメッセージを通知する - Qiita
Slack や HipChat のような簡単な連携は無理ですが、がんばれば可能そうですね…。
ちなみに、各チャットサービスの API はこちら↓
- Slack https://api.slack.com/
- HipChat https://www.hipchat.com/docs/apiv2
- Chatwork http://developer.chatwork.com/ja/
そんな Slack の欠点
英語
おそらく、Slack を知りつつも HipChat や Chatwork を使っている IT企業の多くは、
これが理由ではないでしょうか。
エンジニアは導入したかったけど、営業やデザイナーが英語を読めないために導入に反対された。
こういう会社はけっこう多いのではないでしょうか。
エンジニアに出来ることは、丁寧な日本語ドキュメントを作り、使いやすさ・便利さをわかりやすく丁寧に訴える社内営業です。
今回の記事紹介で書いてて気付きましたけど、
Slack の表面上な便利な点って、そのほとんどが、プログラマーに向けて便利な点なんですよね……。
使っていると、プログラマー以外も使いやすさを実感できるんですけどね。
しかし、Slack導入により生産効率が上がる(⇒会社の利益アップ)ことは間違いないですし、
画面デザイン的にも Slack のがきれいでやる気が上がります。
社内営業、がんばりましょう…!
価格が高い
Slack > HipChat > Chatwork の順に使用料金は高いです。
ログの無制限保存のためには、
年単位の契約をしたとして、毎月1人につき
Slack は 6.67 ドル、
HipChat は 2 ドル、
Chatwork は 84 ~ 167 円かかります。(Chatwork は団体規模が大きいほど安くなる)
- Slack https://slack.com/pricing
- HipChat https://www.hipchat.com/pricing
- Chatwork http://www.chatwork.com/ja/price/
1ドル 110円、50人の企業としたとき、
- Slack : ¥440'220 / a year
- HipChat : ¥132'000 / a year
- Chatwork : ¥100'000 / 14 months
というふうに、だいぶ金額は変わってきますので、
ここは社内の CTO の発言力の強さ vs. 経理 という戦いになってくることでしょう。
いいものは高いということでしょうかね……。
慣れすぎて、「Slack がチャットツールでない企業では働きたくないな……」とさえ最近は思うようになってしまったハトネコエでした。