石井食品初の直販ブランド「WE VEGETABLE(ウィーベジタブル)」とは? 健康志向を意識した商品開発+販路拡大の戦略
加工食品の製造販売を行う石井食品は2月7日、直販ブランドを立ち上げた。主力のミートボールなどの食肉加工品事業に続く新規事業として位置付ける。第1弾商品は野菜と塩だけで仕上げたスープ2種で、ビジネスパーソンや健康意識が高い人、子どもを持つ母親などの健康志向や時短需要に対応する。
健康志向に根差した直販ブランド
事業の新たな柱として育成
新ブランドは「WE VEGETABLE(ウィーベジタブル)」で、同社が直販ブランドを展開するのは初めて。ミートボールなどの肉食加工品ブランドとして認知を得る「イシイ」の取り扱い基準を活かすものの、既存ブランドとは異なる位置付けとし、次の事業の柱へと育成する。
第1弾は定期購入品として展開
第1弾商品はスープ2アイテムを展開する。「赤の野菜スープ」はにんじんやかぼちゃ、とうもろこし、トマトなど7種類の野菜を、「緑の野菜スープ」はキャベツや小松菜、ホウレンソウ、ねぎなど9種類の野菜をそれぞれ使用した。定期購入で取り扱い、初回は16食入で税込価格4980円(送料880円)。
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国産野菜を使用し、すべての野菜を多段階で検査して厳しい残留農薬基準をクリアしたもののみを使用した。食塩のみで仕上げ、それぞれの野菜の味わいを引き出した。
商品開発は「バイオダイナミックス研究所」と共同で行い、熊本大学名誉教授の前田浩氏が創案した。にんじんの皮やトマトの種、玉ねぎの芯など捨てられてしまう部分も使用し、野菜のもつ栄養価を生かしたという。
健康意識が高い人や、ビジネスパーソンなど手軽に幅広い栄養を摂取したいニーズに応える。新規顧客の獲得はSNSなどのWeb広告を中心に行う。このほか、医療現場などを活用して販路を拡大する。
1年以内に第2弾を計画
今後、第2弾商品の投入も半年から1年以内に予定する。複数アイテムの商品化を検討しており、食品以外のカテゴリーの検討や、他社との協業を通じた商品企画・開発なども行っているという。
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