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“ヒールに高低差がない”で人気「ゼロドロップシューズ」のメリット&デメリット。3日間の筋肉痛の後に起きた“驚きの変化”

3日間の筋肉痛を克服して得られる背筋の自然な伸び

筆者は履き始めてから3日間、筋肉痛に悩まされました。足の裏・ふくらはぎ・腰まわりと、広範囲で筋肉痛が発生しましたが、4日目からは体が馴染んできて、背筋が自然に伸びる感覚が得られました。 感覚としては、足全体で地面を捉える感じです。猫背の方では歩くこと自体が困難そのものですが、その分矯正力があります。脱力していても、無意識のうちに背筋が伸びているのが感じられます。 20250303bare5ただ立っているだけでも、指先と体幹には適度な緊張感が走り、不安定感は全くありません。重心が真下に落ち、体全体がまっすぐに使われるので、結果として「まっすぐ歩ける」ようになります。雑踏を歩いていても、人とぶつかることが少なく、電車で揺られていても安定感があります。

ベアフットシューズの可能性と推奨モデル

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ニューバランス「MT10」。1万6500円。写真は公式HPより

Lone Peak 9以外にも、ゼロドロップ・ベアフットシューズはおすすめです。まず、よりミニマルで取り入れやすいデザインとしてニューバランス「MT10」。1万6500円です。 このモデルは2012年の復刻版ですが、モノトーンに統一され、「Nロゴ」も控えめで目立ちません。ランニングシューズとして元気なカラーが多かった当時とは異なり、ファッション性も高く取り入れやすいです。薄底シューズのデメリットは寿命の短さですが、ビブラムソールを採用し、耐久性も高いです。街履きからウォーキング、ジムまで広く使えます。
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メレル「ラプト」。1万5400円。写真は公式HPより

もう一つは、メレル「ラプト」。1万5400円で、撥水加工の豚革スエード製なので多少の雨も心配ありません。ベロが本体と一体化しており、足の中でずれずに履き心地も快適です。ビジネスカジュアルでも違和感なく使えます。
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丸五「hitoe」。1万3200円。写真は公式HPより

ベアフットシューズの魅力は、日本の地下足袋からも感じられるように、自然な履き心地にあります。倉敷に本社を置く「丸五」が手がけるhitoeシリーズは、靴ずれがなくトレーニングにも適しています。 難しい理論はさておき、裸足感覚というのはシンプルに気持ちが良いものです。姿勢改善が難しい方や、指先の痛みに悩んでいる方には、特効薬のような存在です。ぜひ一度、店頭で試してみてください。
イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』
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